ブートアップ時にカーネルはデフォルトの動作として、速度とデュプレックス設定のオートネゴシエーションをサポートしているすべての LAN インタフェースにオートネゴシエーションを実行させます。 HP-UX において、LAN インタフェースに速度とデュプレックスをオートネゴシエーションさせるデフォルトの動作は、任意の速度やデュプレックスを設定できる起動スクリプトを使って後の段階で変更できます。
Ignite-UX に付随するインストールカーネルを使ってシステムをインストールまたはリカバリする場合には、起動スクリプトはありません。 Fast または Gigabit Ethernet LAN インタフェースがオートネゴシエーションに失敗すると、相手側の速度およびデュプレックスの設定とは無関係に、デフォルトで 100 Half-Duplex と設定されることになります。 Ignite-UX の使用時に速度とデュプレックスの設定が一致しないと、パフォーマンスと信頼性に関する深刻な問題が発生することがあります。
Ignite-UX で _hp_lanadmin_args 変数を使用すると、速度とデュプレックスの設定を調整することができます。 Ignite-UX サーバーと通信できるようになる前に、Ignite-UX が使用する LAN インターフェースが立ち上がっていなければならないので、Ignite-UX が使用する通常の構成ファイルの中にこのキーワードを配置しても目的は達成できません。 そのため、Ignite-UX サーバー上にファイルとして置かれるインストールファイルシステムの中で _hp_lanadmin_args を設定しなければなりません。 クライアントがブートヘルパーを使用してブートする場合には、Ignite-UX サーバーではなくブートヘルパーシステム上で _hp_lanadmin_args を設定しなければなりません。
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 | 注記: デフォルトの設定では、最近のスイッチとハブが、速度とデュプレックスの設定について、PA-RISC または Itanium ベース システムとオートネゴシエーションします。 しかし、速度とデュプレックスの設定を環境に合わせて特定の値にしたい場合もあります。 スイッチがシステムとのオートネゴシエーションに常に失敗する場合などです。 システムが接続しているスイッチやハブにオートネゴシエーションをさせない場合は、_hp_lanadmin_args を使って Ignite-UX 向けの速度とデュプレックスを正しく設定しなければなりません。 速度とデュプレックスの設定が不適切な場合は、重大なパフォーマンスの問題やリカバリ中に障害が発生する可能性があります。 |
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ほとんどの Fast および Gigabit Ethernet インタフェースが、-X オプションを使用した _hp_lanadmin_args 変数による速度とデュプレックスの設定をサポートしています。古い Fast Ethernet インタフェースの中にはフルデュプレックスをサポートしないものもあるため、問題が発生したネットワークインタフェースについては、製品マニュアルを調べてサポートされている速度とデュプレックスを確認してください。
さらに、lanadmin コマンドの他のオプションを利用することもできます。 _hp_lanadmin_args の MTU (-M) および Duplex (-S) オプションの設定は、instl_adm(4) の例を参照してください。
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 | 重要: B.5.2.x より前のバージョンでは Ignite-UX の問題があるために、システムの最初のリブートから最後のリブートまでの間に、間違った速度またはデュプレックスを使用してリカバリの一部が実行されることがあります。 ユーザーの環境においてこれが問題となっていることが判明した場合には、Ignite-UX バージョン B.5.2.x 以降がインストールされていることを確認する必要があります。 |
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例 |
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異なる状況においてデュプレックスを設定する方法の例を 2 つ示します。
100 Full Duplex の設定
すべての Fast Ethernet LAN インタフェースを 100 Full Duplex で実行しようとすると、ただちに Ignite-UX に問題が発生する場合があります。これはデュプレックスの不一致によるものです。 インストールファイルシステムの構成に以下のコードを追加することで、この不一致を解消することができます。それには、インストールファイルシステムの現在の構成を抽出し、アップデートし、置換することになります。
instl_adm -d > /tmp/cfg.tmp
ファイルを編集して以下を追加します。
vi /tmp/cfg.tmp
以下の節を追加します。
( lan[].driver == "btlan" )
{
_hp_lanadmin_args="-X 100FD"
} |
この構成節を [W|V|I]INSTALLFS に追加します。
instl_adm -f /tmp/cfg.tmp
次に、inslt_adm -d を使用すると、インストールファイルシステムの最新の構成内容を確認できます。 出力は以下のようになります。
( lan[].driver == "btlan" )
{
_hp_lanadmin_args="-X 100FD"
}
env_vars += "TZ=EST-10EDT" |
混在する複数のインタフェースタイプの設定
さらに複雑な環境、特に複数のインタフェースタイプが混在する環境では、_hp_lanadmin_args の設定がさらに複雑になることがあります。 この例では、デフォルト値を _hp_lanadmin_args に設定し、さらに Gigabit Ethernet インタフェースについては固有の設定を行っています。
( lan[].driver == "btlan" | lan[].driver == "gelan" )
{
_hp_lanadmin_args="-X 100FD"
} else {
( lan.driver == "igelan" )
{
_hp_lanadmin_args="-X 1000FD"
}
} |
上記により、使用 LAN インタフェースを制御するためのドライバが btlan または gelan である場合にはインタフェースが 100 Full Duplex に設定され、ドライバが igelan の場合には 1000 Full Duplex に設定されます。
また別の設定方法として、すべての Fast および Gigabit Ethernet のインタフェースを 100 Full Duplex と設定したい場合には、以下を使用することができます。
( lan[].driver == "btlan" | lan[].driver ~ "gelan" )
{
_hp_lanadmin_args="-X 100FD"
} |
~ (波ダッシュ) 演算子は、拡張正規表現照合を行います。 誤った照合を避けるために、拡張正規表現照合の扱い方を習得してください。 正規表現の詳細は、regexp(5) を参照してください。
コマンド行から grep コマンドを実行すれば、さまざまな入力で拡張正規表現を試すことができます。 詳細は、grep(1) を参照してください。