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dump(1M)

HP-UX 11i Version 3: February 2007
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テクニカル ドキュメント

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名称

dump, rdump ― ローカルまたはネットワーク内のファイルシステムの増分ダンプ

構文

/usr/sbin/dump [option [argument ...] filesystem]

/usr/sbin/rdump [option [argument ...] filesystem]

説明

dump および rdump コマンドは、一定の日付以降に変更された filesystem 内の全ファイルを磁気テープにコピーします。この日付などの情報は、ファイル /var/adm/dumpdates および /etc/fstab から取得されます。 option は、日付やその他ダンプに関するオプションを指定します。 option に使用できる文字は 0123456789bdfnsuWw です。 dump コマンドおよび rdump コマンドは、タイプが hfs のファイルシステムでのみ機能します。 指定されたファイルシステムのタイプが hfs でなければ、 dump および rdump はエラーメッセージをプリントして処理を打ち切ります。

オプション

0-9 

この数字は、「ダンプレベル」を表します。ファイル /var/adm/dumpdates にダンプの日付が保存されていますが、同一ファイルシステムで指定したダンプレベルより小さいレベルの最終ダンプ日付以降に変更のあった全ファイルがダンプされます。指定したレベルで日付が見つからない場合、最初の日付が採用されます。したがって、オプション 0 を指定すると、全ファイルシステムがダンプされます。

b  

このオプションの次の引き数をブロック化係数とします (指定がない場合、デフォルトは 10)。ブロックサイズは、論理レコードサイズにブロック化係数を掛けた値になります。 dump が書き込む論理レコードは 1024 バイトです。 b オプションを使用しないで記録密度が 6250 BPI 以上のテープにダンプするときは、デフォルトのブロック化係数は 32 です。

d  

テープの記録密度 (単位 BPI) を、このオプションの次の argument で指定します。この値は、リールあたりの使用テープ量を計算するときに使用します。デフォルト値は 1600 で、リールテープを想定しています。

f  

テープの代わりに、このオプションの次の argument に指定したファイルにダンプします。 このファイルの名称として - を指定した場合、 dump は標準出力に書き込みます。 rdump を使用するときは、このオプションを必ず指定し、引き数は machine: device という書式にしてください。

n  

dumprdump がオペレータの介入を必要とするとき、 wall(1M) で説明するのと同じ方法で、グループ operator 内の全ユーザーに通知します。

s  

ダンプテープのサイズをフィート単位で指定します。フィートの値は、 このオプションの次の argument で指定します。 dump および rdump は、指定されたサイズ分のテープを使用したら、 リールが交換されるのを待ちます。 デフォルトのテープサイズ値は 2300 フィートで、リールテープを想定しています。

u  

ダンプが正常終了した場合、ダンプの開始日付をファイル /var/adm/dumpdates に書き込みます。このファイルは、ファイルシステムおよびダンプレベルごとに日付を記録します。 /var/adm/dumpdates のフォーマットはユーザーが読み取り可能なフォーマットで、各行が 1 つのフリーフォーマットレコードになっています。つまり各行には、 ctime(3C) のフォーマットでファイルシステム名、増分レベルおよびダンプ日付が記述されます。ファイル /var/adm/dumpdates は、必要に応じてどのフィールドでも編集して変更することができます。

W  

/var/adm/dumpdates 内のファイルシステムごとに、最新のダンプ日付とダンプレベルをプリントし、ダンプすべきファイルシステムを示します。 W オプションを指定した場合、その他のオプションはすべて無視され、 dump はすぐに終了します。

w  

W と似た動作をしますが、ダンプの必要なファイルシステムだけをプリントします。

引き数が 1 つも指定されない場合、 option9u であるとみなされ、デフォルトのファイルシステムがデフォルトのテープにダンプされます。

サイズは、1600 BPI のブロック化テープが基準になっています。 raw 磁気テープデバイスを使用するときは、 この記録密度に近づけてください。 ファイルシステム上の読み取りエラーは 32 個まで無視されます。リールごとに新しいプロセスが必要で、既に書き込まれたリール用の親プロセスはテープ全体が書き込まれるまで残ります。

rdump コマンドは、テープデバイスにアクセスするために、リモートマシン上にサーバ /usr/sbin/rmt または /etc/rmt を作成します。

dump および rdump は、以下のいずれかの状態になったとき、オペレータの介入を必要とします。

  • テープの終了

  • ダンプの終了

  • テープ書き込みエラー

  • テープ オープンエラー

  • ディスク読み取りエラー (エラーの数がしきい値 32 を超えた場合)

dump および rdump は、 n オプションの指示に従い全オペレータに警告するほか、 処理の続行が不可能になった場合や回復不能な状態に陥った場合、 yes または no の応答が必要な質問を表示することで、制御端末オペレータと対話します。

全ダンプの実行にはかなりの時間と作業が必要なので、 dumprdump はどちらも、各テープボリュームの先頭でチェックポイントを設定します。 何らかの理由でテープボリュームへの書き込みが失敗した場合、 dump および rdump は、オペレータの許可があれば、古いテープの巻き戻し、取り外し、および新しいテープのマウントが完了したところで、ダンプをチェックポイントの位置から再開します。

dump および rdump は、オペレータに対して定期的に情報を報告します。この情報の代表的なものは、書き込むブロックの数、必要になるテープの数、ダンプ完了に必要な時間、およびテープ交換までの残り時間で、それぞれ小さめに見積った推定値が報告されます。この出力は、端末を制御している dump および rdump がここ当分ビジー状態であることを他のユーザーに知らせるために、冗長出力になっています。

アクセス制御リスト (ACL)

オプションであるファイルのアクセス制御リスト (ACL) のエントリーは、 dump および rdump ではバックアップされません。その代わり、ファイルのパーミッションビットがバックアップされ、オプションである ACL エントリーに含まれている情報はすべて失われます acl(5) を参照)。

次の例では、ファイルシステム /mnt がルートディレクトリ (/) にマウントされていると仮定しています。 この例は、全ファイルシステム (/mnt) を /dev/rmt/c0t0d0BEST 上にダンプします。テープの記録密度は 6250 BPI と指定しています。

  • /usr/sbin/dump 0df 6250 /dev/rmt/c0t0d0BEST /mnt

警告

dump は、ラージファイルを持つファイルシステムのバックアップは行いません。

UID/GID が 60,000 より大きいファイルを持つファイルシステムから作成されたテープは、古いバージョンの restore(1M) がこれらのファイルの所有権を誤って復元しないように ヘッダに新しいマジックナンバーが記録されます。

著者

dump および rdump は、カリフォルニア大学バークレー校により開発されました。

ファイル

/dev/rdsk/c0d0s0
  

ダンプするデフォルトのファイルシステム

/dev/rmt/0m  

ダンプの出力先であるデフォルトのテープユニット

/var/adm/dumpdates
  

新しいフォーマットダンプ日付レコード

/etc/fstab  

ダンプテーブル。ファイルシステムおよび頻度

/etc/group 

グループ operator を探すときに使用される

参照

restore(1M), rmt(1M), fstab(4), acl(5)

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