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stty(1)

HP-UX 11i Version 3: February 2007
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名称

stty ― ターミナルポートに対するオプションの設定

構文

stty [-a|-g|options]

説明

stty は、現在の標準入力になっているデバイスに対するターミナル I/O オプションの設定と、現在の設定状態の報告を行います。 このコマンドは次の 4 つの形式で指定できます。

stty 

システム定義のオプションの設定状態を報告します。

stty -a 

現在のオプション設定状態をすべて報告します。

stty -g 

別の stty コマンドに対する引き数として使用できる形式で、現在の設定状態を報告します。

stty options 

options で定義したターミナルの I/O オプションを設定します。

制御モード』、『入力モード』、『出力モード』、『ローカルモード』の項に示されている各モードは、 非同期回線に関連しており、詳細については、termio(7) を参照してください。

ハードウェアフロー制御モード』 の項に示されたモードの詳細については、termiox(7) を参照してください。

組み合わせモード』 の項に示された各オプションは、 その前の項に示したオプションを使用して実現されます。 無意味なオプションの組み合わせも多数ありますが、 妥当性のチェックは行われません。

options は、次のモードオプションの中から選択します。

制御モード

rows number 

ターミナルウィンドウの行数を number に設定します。

columns number 

ターミナルウィンドウのカラム数 (幅) を number に設定します。 columns の省略形として cols を使用することができます。

parenb (-parenb) 

パリティの生成と検出の機能をオン (オフ) にします。

parodd (-parodd) 

奇数 (偶数) パリティを選択します。

cs5 cs6 cs7 cs8  

文字サイズを選択します termio(7) 参照)。

0  

電話回線をただちに切断します。

50 75 110 134.5 150 200 300 600 900 1200 1800 2400
  

3600 4800 7200 9600 19200 38400 57600 115200 230400 exta extb
  

可能ならば、ターミナルのボーレートを指定の値に設定します (ハードウェア インタフェースによっては、ここに示した速度をサポートしない場合があります)。 38400 より大きい速度は、シリーズ 700 のみでサポートされます。

ispeed number 

ターミナルの入力ボーレートを number に設定します。 number がゼロの場合、入力ボーレートは出力ボーレートの値に設定されます。

ospeed number 

ターミナルの出力ボーレートを number に設定します。 number がゼロの場合には、モデム制御回線が解放され、それにより回線が切断されます。

hupcl (-hupcl) 

最後のクローズ時に、モデム接続を切断します (切断しません)。

hup (-hup) 

hupcl (-hupcl) と同じです。

cstopb (-cstopb) 

1 文字について 2 ビット (1 ビット) のストップビットを使用します。

cread (-cread) 

受信側をオン (オフ) にします。

crts (-crts) 

送信要求をオン (オフ) にします。

clocal (-clocal) 

回線をモデム制御なし (モデム制御付き) として操作します。

loblk (-loblk) 

現在のレイヤ以外のレイヤからの出力をブロックします (ブロックしません)。

+resetGSP 

コンソールの GSP (Guardian Service Processor) をリセットします。 このモードは、スーパーユーザーだけが使用できます。 また、このモードは、一部のハードウェアでのみサポートされています。

入力モード

ignbrk (-ignbrk) 

入力時にブレークを無視します (無視しません)。

ienqak (-ienqak) 

ENQ-ACK ハンドシェークをオン (オフ) にします。

brkint (-brkint) 

ブレークで INTR シグナルを生成します (生成しません)。

ignpar (-ignpar) 

パリティエラーを無視します (無視しません)。

parmrk (-parmrk) 

パリティエラーをマークします (マークしません) (termio(7) を参照してください)。

inpck (-inpck) 

入力パリティチェックをオン (オフ) にします。

istrip (-istrip) 

入力文字を 7 ビットにストリップします (スト
リップしません)。

inlcr (-inlcr) 

入力時に改行文字 (NL) を復帰文字 (CR) に変換します (変換しません)。

igncr (-igncr) 

入力時に CR を無視します (無視しません)。

icrnl (-icrnl) 

入力時に CR を改行文字に変換します (変換しません)。

iuclc (-iuclc) 

入力時に大文字を小文字に変換します (変換しません)。

ixon (-ixon) 

START/STOP 出力制御をオン (オフ) にします。出力は ASCII DC3 を送信すると停止し、ASCII DC1 を送信すると開始します。

ixany (-ixany) 

任意の文字 (DC1 のみ) により、出力を再開します。

ixoff (-ixoff) 

入力待ち行列が空/いっぱいに近づいたときに START/STOP 文字を送るように (送らないように) システムに要求します。

imaxbel (-imaxbel)
  

入力行が長すぎるときに BEL をエコーします (エコーしません)。

出力モード

opost (-opost) 

出力の後処理を行います (出力の後処理を行いません。 他の出力モードをすべて無視します)。

olcuc (-olcuc) 

出力時に小文字を大文字に変換します (変換しません)。

onlcr (-onlcr) 

出力時に改行文字 (NL) を復帰/改行 (CR/NL) の文字シーケンスに 変換します (変換しません)。

ocrnl (-ocrnl) 

出力時に CR を改行文字に変換します (変換しません)。

onocr (-onocr) 

カラム 0 で CR を出力しません (出力します)。

onlret (-onlret) 

ターミナル上で、改行文字が CR として機能します (機能しません)。

ofill (-ofill) 

遅延処理に充填文字を使用します (タイミングを使用します)。

ofdel (-ofdel) 

DEL ( NUL) を充填文字とします。

cr0 cr1 cr2 cr3  

復帰用の遅延形式を選択します termio(7) 参照)。

nl0 nl1  

改行文字用の遅延形式を選択します termio(7) 参照)。

tab0 tab1 tab2 tab3
  

水平タブ用の遅延形式を選択します termio(7) 参照)。

bs0 bs1  

バックスペース用の遅延形式を選択します termio(7) 参照)。

ff0 ff1  

改ページ用の遅延形式を選択します termio(7) 参照)。

vt0 vt1  

垂直タブ用の遅延形式を選択します termio(7) 参照)。

ローカルモード

isig (-isig) 

特殊制御文字 INTR および QUIT に対する文字のチェックをオン (オフ) にします。

icanon (-icanon) 

正規化入力 (ERASE と KILL) をオン (オフ) にします。

iexten (-iexten) 

現在 icanon, isig, または ixon による制御の対象外となっているインプリメンテーション定義の特殊制御文字を 使用可能 (使用不能) にします。

xcase (-xcase) 

大文字および小文字を正規化して (未処理のまま) 表現します。

echo (-echo) 

入力文字をすべてエコーバックします (エコーバックしません)。

echoe (-echoe) 

ERASE 文字をバックスペース - スペース - バックスペースという 文字列としてエコーします (その形式ではエコーしません)。 注記: このモードでは、多くの CRT ターミナルで、 ERASE の対象となった文字が画面上から消去されます。 ただし、このモードはカラム位置を記録して いない ため、エスケープされた文字, タブ, および バックスペースは正しく消去されないことがあります。

echok (-echok) 

KILL 文字の入力後に改行文字をエコーします (エコーしません)。

lfkc (-lfkc) 

(廃止) echok (-echok) と同じです。

echonl (-echonl) 

改行文字をエコーします (エコーしません)。

noflsh (-noflsh) 

INTR または QUIT の後にフラッシュします (フラッシュしません)。

echoctl (-echoctl)
  

制御文字を ^ 文字 と、 削除文字は ^? とエコーします (エコーしません)。

echoprt (-echoprt)
  

文字を消去するときに消去文字をエコーします (エコーしません)。

echoke (-echoke) 

行削除の行全体を BS-SP-BS 消去します (BS-SP-BS 消去しません)

flusho (-flusho) 

出力がフラッシュされます (フラッシュされません)。

pendin (-pendin) 

次の読み取り文字、または入力文字で保留の出力を再入力します (再入力しません)。

tostop (-tostop) 

バックグラウンドジョブが出力を実行しようとすると SIGTTOU シグナルを生成します (生成しません)。

ハードウェアフロー制御モード

以下のオプションは、termiox インタフェースを通じてハードウェアフロー制御を サポートしているデバイスで使用するためのものです。 この機能がサポートされている場合には、 このインタフェースを使用しなければなりません。

rtsxoff (-rtsxoff)
  

入力時の RTS ハードウェアフロー制御をオン (オフ) にします termiox(7) 参照)。

ctsxon (-ctsxon) 

出力時の CTS ハードウェアフロー制御をオン (オフ) にします termiox(7) 参照)。

制御の指定方法

control-character c
  

control-character を文字 c に設定します。 termio(7) を参照してください。ここで、

control-character
  

次のいずれか 1 つです。

erase, kill, intr, quit, eof, eol, eol2, werase, lnext, min または time です (mintime-icanon で使用されます。

ジョブ制御をサポートするシステムでは、susp 文字と dsusp 文字を設定することもできます。

シェルレイヤをサポートするシステムでは swtch を設定することもできます (shl(1) 参照)。

c 

1 つの文字、または 1 つの組み合わせ文字。 組み合わせ文字はアクセント符号 (^) と、1 つの文字または記号から成ります。 組み合わせ文字については、それに対応する制御文字が値として使用されます。 例えば、

^@ は、NULL を表します。

^D^d は、Ctrl-D または EOT を表します。

^? は、DEL を表します。

^- は、control-character で未定義です。

一部の文字については、 シェルから (引用符で) エスケープしなければならない場合もあります。

line i 

回線制御手順を i に設定します。 i は、ゼロから 127 (10 進) の範囲の値です termio(7) 参照)。

組み合わせモード

evenp または parity 

parenbcs7 をオンにします。

oddp  

parenb, cs7 および parodd をオンにします。

-parity, -evenp または -oddp
  

parenb をオフにし、cs8 を設定します。

raw (-raw または cooked)
  

入出力を raw モードで (すなわち、入力時の ERASE, KILL, INTR, QUIT, EOT の処理と出力時の後処理なしで) 実行します (cooked モードで実行します)。 『警告』 の項を参照してください。

nl (-nl) 

icrnlonlcr の設定を解除します (設定します)。また、-nlinlcr, igncr, ocrnl および onlret の設定を解除します。

lcase (-lcase) 

xcase, iuclc および olcuc を設定します (設定を解除します)。

LCASE (-LCASE) 

lcase (-lcase) と同じです。

tabs (-tabs または tab3)
  

出力時にタブをそのまま使用します (スペースに展開します)。

ek  

ERASE および KILL 文字をデフォルトの # および @ にリセットします。

sane  

すべてのモードを一定の適切な標準値にリセットします。

term  

すべてのモードをターミナルタイプ term に適合する値に設定します。ここで、termtty33, tty37, vt05, tn300, ti700, hp または tek のいずれかです。

報告機能

size  

ターミナルウィンドウの大きさを 標準出力に rows-and-columns の形式で出力します。

+queryGSP  

コンソールの GSP (Guardian Service Processor) の状態を出力します。 この機能は、スーパーユーザーだけが使用できます。 また、この機能は、一部のハードウェアでのみサポートされています。

制御文字のデフォルト割り当て

ターミナルポートをオープンすると、各制御文字がそれぞれのデフォルト 値に割り当てられます (termio(7) を参照)。 使用するデフォルト値は、『System V インタフェース定義第 3 版』 (SVID3) に従って定義されます。ただし、werase および lnext の各制御文字は例外で、 これらは、HP-UX の旧リリースとのバイナリ互換を保持する目的で、すべて _POSIX_VDISABLE にセットされます。

特権ユーザは、stty を使用して stdin を /dev/ttyconf にリダイレクトすることにより、 各制御文字のデフォルト値を変更することができます。 上記の『説明』 の項で示した 4 つのコマンド形式のどれを 使用してもかまいません。ただし、制御文字のデフォルトだけが 報告、または変更されます。 それ以外のすべてのモードに対するデフォルトには影響はありません。

これらのデフォルトは、システムコンソールを除いて (但し getty(1M) 参照)、システムの全ターミナルポートに適用され、 特定のポートについての変更は、そのポートをオープン (再オープン) しない限り、 有効にはならない点に注意してください。 システムの稼働中は、システムコンソールをクローズできないので、 そのポートを再オープンして、 デフォルト制御文字列の変更を有効にするができません。。

デフォルトの制御文字の割り当てを変更する場合は、注意が必要です。制御文字の値 をデフォルトとして割り当てる前に、アプリケーション上でテストするようにしてください。

多言語化対応

環境変数

LC_CTYPE は、出力の際に有効な制御文字を決定します。

環境内で LC_CTYPE が指定されていない場合、または空の文字列の場合には、LANG の値が、その変数のデフォルトとして使用されます。LANG が指定されていない場合、 または空の文字列の場合には、LANG の代わりに "C" (lang(5) 参照) がデフォルトとして使用されます。 いずれかの多言語化対応変数に無効な値が設定されている場合、stty は、すべての多言語化対応変数が "C" に設定されているものとして動作します。environ(5) を参照してください。

サポートされるコードセット

シングルバイトの文字コードセットがサポートされています。

例 1

行削除文字を ^X (Ctrl-X) に、また、割り込み文字を ^C にそれぞれ設定します。

stty kill '^X' intr '^C'

このコマンドは、通常 .login または .profile ファイルに指定しておき、ユーザーがログインセッションごとに毎回 ^X^C を設定しなくて済むようにします。

例 2

次の制御文字のデフォルト値設定します。行削除文字のデフォルト値を ^X (Ctrl-X) に、割り込み文字については ^C に、ワード消去文字は ^W に、それぞれ設定します。

stty kill '^X' intr '^C' werase '^W' </dev/ttyconf

このコマンドを実行した後にオープンされたターミナルポートでは、kill, intr, および werase の各制御文字に新しいデフォルトが適用されます。

警告

raw モードを使用すると、副作用を生じることがあります。 副作用の内容は過去のリリースごとに異なっており、 また将来のリリースについても同様です。 そのため、ある特定の副作用に依存した形でアプリケーションを使用すると、 将来、予想外の結果が生じる可能性があります。 したがって、そのような使用形態は避けるようにしてください。

制約

サポートされていない機能の詳細については、 termio(7) の「制約 」の項を参照してください。

参照

shl(1), tabs(1), getty(1M), ioctl(2), termio(7), termiox(7)

標準準拠

stty: SVID2, SVID3, XPG2, XPG3, XPG4, POSIX.2

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