名称
swlist ― ソフトウェア製品に関する情報の表示
構文
swlist [-d|-r]
[-i] [-R] [-v]
[-a attribute] [-C session_file] [-f software_file] [-l level]
[-s source] [-S session_file] [-t target_file] [-x option=value] [-X option_file]
[software_selections] [@ target_selections]
特記事項
このコマンドは、リモートシステムの操作をサポートしています。
詳細は、後述の『リモート操作』 の項を参照してください。
swlist は、swlist -i コマンドにより対話型ユーザーインタフェースをサポートします。後述の対話型操作を参照してください。
すべての SD コマンドの概要は、sd(5) マンページ
(コマンド行で man 5 sd と入力) を参照してください。
説明
swlist コマンドは、指定された target_selections にインストールされている (または指定されたターゲットからロード可能な)
ソフトウェア製品に関する情報を表示します。このコマンドは以下の機能をサポートしています。
指定されたバンドル、プロダクト、サブプロダクト、およびファイルセットをリストします。
各ファイルセットに含まれているファイルを表示します。
各ソフトウェアオブジェクトについて、指定された属性を表示します。
バンドル、プロダクト、サブプロダクト、ファイルセット、およびファイルについて、すべての属性を表示します。
ソフトウェアセレクションで使用される完全な software_spec を表示します。
プロダクトの readme ファイルを表示します。
プロダクト、サブプロダクト、およびファイルセットのリストを作成します。これは他のコマンドへの入力として使用できます。
使用可能なパッチまたは適用されているパッチのカテゴリをリストします。
適用されているパッチおよびそれぞれの状態 (適用またはコミット)
をリストします。
リモートシステムでの操作
swlist はリモートシステムでの操作をサポートしています。デフォルトでは、任意のユーザーが、
利用できるデポやリモートターゲットにインストールされているソフトウェアをリスト表示できます。
swacl(1M) を使用してアクセス制御リスト
(ACL) を変更し、システムがリモートからアクセスされるのを防ぎます。
例えば、次のコマンドを実行します。
swacl -D any_other -l root
ルートファイルシステムを保護するデフォルトの ACL が、ローカルユーザーにインストールされた
ソフトウェアのリスト表示のみを許可する ACL に置き換えられます。
対話型操作
swlist は、オプションでグラフィカルユーザーインタフェース
(GUI) をサポートしています (端末またはディスプレイが GUI をサポートしていない場合は、コマンドに備わっているターミナルユーザーインタフェースから、マウスを使用せずキーボードで画面のナビゲーションを行います)。
GUI を呼び出すには、
swlist -i と入力するか、swlist 起動時に、他のコマンド行オプションとともに -i オプションを指定します。
プロダクトおよび
OS のアップデート情報のプレビュー
デポ内にある新しいソフトウェアに関する情報をプレビューするためには、swlist を使用すると、SD (SW-DIST プロダクト) の readme に含まれている
OS のアップデート情報とともにそれぞれのプロダクトの readme ファイルを表示することができます。
例えば、次のようにして最新の OS アップデート情報を表示します。
swlist -d -a readme -l product SW-DIST @ hostA:/depot11
オプション
オプションとオペランドが何も指定されない場合、swlist はローカルホストにインストールされているソフトウェアバンドル
(およびバンドルに含まれない製品) をリストします。 swlist コマンドは以下のオプションをサポートします。
| -d | | (ルートファイルシステムにインストールされているソフトウェアではなく)、デポからロード可能なソフトウェアをリストします。 |
| -i | | swlist の対話型ユーザーインタフェースを呼び出します。この対話型のインタフェースによって、ユーザーは
SD ソフトウェアオブジェクトを参照できます。 swlist -i -d を呼び出すと、デポソフトウェアを参照できます。詳細については、『対話型操作』および『リモート操作』の項を参照してください。 |
| -r | | コマンドが代替ルートディレクトリで動作するようになります。代替ルートディレクトリは、@ target_selections オプションで指定する必要があります。(代替ルート操作にはこのオプションは必須ではありませんが、旧製品との互換性のために維持されています。詳細については、sd(5) の『代替ルートディレクトリとデポディレクトリ』 の項を参照してください。) |
| -R | | -l bundle -l product -l subproduct -l fileset の簡略形式です。 |
| -v | | -a オプションが指定されていない場合は、オブジェクトのすべての属性をリストします。(ベンダー定義属性は含まれません。 -a オプションを参照。)
属性は次のように 1 行に 1 属性でリストされます。 attribute_name attribute_value (すべての SD 属性の詳細は、sd(4) を参照してください。) |
| -a attribute | | リビジョン、説明、ベンダー定義属性、サイズなど指定した attribute を表示します。(すべての SD 属性の詳細は、sd(4) を参照してください。)
属性は次のように 1 行に 1 属性でリストされます。 attribute_name attribute_value 複数の -a オプションを指定して複数の属性を表示することもできます。 あるソフトウェアオブジェクトの属性を全部リストしたい場合は、-v オプションを使用できます。 なお、プロダクト、サブプロダクト、およびファイルセットのオブジェクトの場合、tag 属性
(識別子) は常に表示されます。また、ファイルオブジェクトの場合、path 属性
(ファイル名) は常に表示されます。 |
| -c catalog | | 完全なカタログ構造情報を catalog 修飾子によって指定されたディレクトリに書き込みます。配布用にエクスポートされたこのカタログ構造を使用して、インストール済みソフトウェアカタログ情報をリストすることができます。 -c catalog オプションを使用する場合は、-a attribute および -l level は適用されません。ファイルレベル以上のすべての属性と制御スクリプトが、カタログに書き込まれます。 |
| -C session_file | | 現在のオプションとオペランドを session_file に保存します。ファイル名に相対パスまたは絶対パスを指定できます。セッションファイルのデフォルトのディレクトリは、/.sw/sessions/ です。-S オプションを使用して、セッションファイルを再び呼び出すことができます。(セッション管理は、-i オプションによって実行される swlist の対話型ユーザーインタフェース
には適用されないことに注意してください。) |
| -f software_file | | software_selections のリストを、コマンド行からではなく (あるいはコマンド行からだけでなく)、software_file から (も) 読み取ります。 |
| -l level | | 指定された level 以上のすべてのオブジェクトをリストします。ここで指定したレベルと、software_selections で指定した深さは、両方とも swlist 出力の深さを制御します。 |
| -s source | | リストするソフトウェアソースを指定します。これは、ソースデポをリストする方法の 1 つです。ソースをターゲットデポとして指定し、-d オプションでリストすることもできます。 |
| -S session_file | | session_file での定義に従って、前のセッションで保存されたオプションとオペランドに基づいて swlist を実行します。 -C オプションを使用して、セッション情報をファイルに保存することができます。(セッション管理は、-i オプションによって呼び出される swlist の対話型ユーザーインタフェースには適用されないことに注意してください。) |
| -t target_file | | target_selections のリストを、コマンド行からではなく (あるいはコマンド行からだけでなく)、target_file から (も) 読み取ります。 |
| -x option=value | | セッションの option の値として value を設定し、デフォルト値 (または -X オプションで指定された代替の option_file の中の値) を無効にします。複数の -x オプションを指定できます。 |
| -X option_file | | セッションのオプションと動作を option_file から読み取ります。 |
オペランド
swlist は、software selections と、その後に続く target
selections の 2 種類のオペランドをサポートします。 オペランドは
"at" (@) 文字で区切ります。この構文は、コマンドが「ターゲットでのソフトウェアセレクション」で動作することを意味します。
ソフトウェアセレクション
swlist は、それぞれの software_selection に対して次の構文をサポートします。
bundle[.product[.subproduct][.fileset]][,version]
product[.subproduct][.fileset][,version]
= (等号) 関係演算子では、シェルのワイルドカードおよびパターンマッチ表記による選択を指定できます。
bundles と subproducts は、再帰的に指定できます。 bundles は、他の bundles を含むことができ、subproducts は、他の subproducts を含むことができます。
\* というソフトウェア指定では、すべての製品が選択されます。ただし、この指定は注意して使用する必要があります。
version 項目は次の形式で指定します。
[,r <op> revision][,a <op> arch][,v <op> vendor]
[,c <op> category][,l=location][,fr <op> revision]
[,fa <op> arch]
location はインストールされているソフトウェアのみに適用され、デフォルトのプロダクトディレクトリ以外の場所にインストールされているソフトウェアのみを参照します。
fr および fa はファイルセットのみに適用されます。
r、a、v、c および l は、バンドルとプロダクトだけに適用されます。また、ソフトウェア仕様の一番左のバンドルまたはプロダクトに適用されます。
<op> (関係演算子) は次のように指定できます。
=, ==, >=, <=, <, >,
または !=
これらの演算子は、ドットで区切られた各フィールドについて個別に比較を実行します。
例えば、r>=B.10.00 は、B.10.00 より大きいリビジョンと等しいリビジョンすべてを選択することを意味します。システムは、ドットで区切られた各フィールドを比較して一致を捜します。
= (等号) 比較演算子を使用して、以下のシェルワイルドカードおよびパターンマッチング表記法により選択対象を指定することができます。
例えば、式 r=1[01].* は、バージョン 10
または バージョン 11 の中のすべてのリビジョンを返します。
バージョン項目はすべて 1 つのソフトウェア仕様の中で繰り返し指定することができます
(例えば、r>=A.12、r<A.20)。
複数のバージョン項目を指定した場合は、すべての項目と一致したものだけが選択対象となります。
完全修飾ソフトウェア仕様には、r=、a= および v= というバージョン項目が含まれます。これらのバージョン項目は空の文字列でもかまいません。インストールされているソフトウェアの場合は、l= も含まれます。
ソフトウェアセレクションの中で、空白またはタブ文字を使用することはできません。
バージョン項目の代わりに、ソフトウェア instance_id を指定することができます。これは、エクスポートされたカタログのコンテキスト内に次の形式で指定します。
[instance_id]
この instance_id は、同じタグを持つプロダクトおよびバンドルのバージョンを区別する整数です。
ターゲットセレクション
swlist コマンドでは、各 target_selection の指定に次の構文を使用します。
[ host ][:][/ directory ]
ホストとディレクトリの両方を指定する場合は、コロン (:) が必要です。
他の設定による影響
デフォルトオプション
標準オプションのほかに、以下のファイルに指定されているデフォルト値を編集することにより、SD
のいくつかの動作と操作方針オプションを変更することができます。
| /var/adm/sw/defaults |
| | | システム全体のデフォルト値 |
| $HOME/.swdefaults |
| | | ユーザー固有のデフォルト値 |
デフォルトファイルでは、次の構文を使用して値を指定しなければなりません。
[command_name.]option=value
任意指定の command_name 接頭辞は、SD
のコマンドの 1 つを示します。この接頭辞を使用すると、デフォルト値の変更がそのコマンドに制限されます。接頭辞を付けないと、変更はすべてのコマンドに適用されます。
次のように、コマンド行から -x または -X オプションを使用してデフォルト値を無効にすることもできます。
command -x option=value
command -X option_file
次の項では、swlist コマンドがサポートするすべてのキーワードのリストを記載します。デフォルト値が存在する場合は、"="
の後に示します。
swlist に適用される操作方針オプションは次のとおりです。
| admin_directory=/var/adm/sw (標準モード) |
| | | |
| admin_directory=/var/home/LOGNAME/sw (非特権モード) |
| | | インストール済みのソフトウェアカタログの SD ログファイルとデフォルトの親ディレクトリの位置を指定します。標準の
SD 操作でのデフォルト値は /var/adm/sw です。SD
を非特権モードで操作する場合 (run_as_superuser デフォルトオプションを true に設定)
は、次のようになります。 デフォルト値は強制的に /var/home/LOGNAME/sw になります。 パス要素 LOGNAME は、SD がシステムのパスワードファイルから読み取る実行ユーザー名に置き換えられます。 このオプションの値を HOME/path に設定すると、HOME が実行ユーザーのホームディレクトリ
(システムのパスワードファイルから取得) に置き換えられ、そのディレクトリの相対 パス が決定します。例えば、HOME/my_admin と指定すると、ホームディレクトリにある my_admin ディレクトリになります。 installed_software_catalog のデフォルトオプションの値を相対パスに設定すると、このオプション値に相対するパスになります。
SD の非特権モードは、設計とパッケージ化が特別に行われるアプリケーションを管理するときにのみ使用するためのものです。
HP-UX オペレーティングシステムまたはそのパッチの管理には、このモードを使用できません。非特権の
SD の詳細については、http://docs.hp.com/ja にある『 Software
Distributor 管理者ガイド』 を参照してください。 installed_software_catalog および run_as_superuser オプションも併せて参照してください。 |
| agent_timeout_minutes=10000 |
| | | ターゲットエージェントが指定された時間中アクティブでない場合に、そのターゲットエージェントを終了させます。 これは、RPC
が消失したネットワーク接続を検知するのに 130 分間かかる場合があるので、
ターゲットエージェントがより速く消失したネットワーク接続を検知できるようにするために使用されます。
お薦めできる値は、使用環境で予測されるアクティブでない最長の期間です。コマンド行の呼び出しの場合、10
分から 60 分の間の値が適切です。 GUI が使用される場合には、60 分以上の値をお薦めします。デフォルト値の
10000 は、7 日間よりもわずかに短い期間です。 |
| codeword= | | 保護された HP CD-ROM ソフトウェアをロツク解除するために必要な「コードワード」を定義します。 一部の HP ソフトウェア製品は、「プロテクト付き」の CD-ROM
製品として出荷されています。 つまり、これは「コードワード」と「顧客 ID」を入手しないとインストールやコピーができない製品です。
このコードワードは、HP から受け取る CD-ROM 使用許可証明書に記載されています。
このデフォルト指定構文をコマンド行または SD-UX 対話型ユーザーインタフェースで使用すれば、コードワードを入力することができます。 このデフォルトは、コードワードを将来の参照のために保存します。コードワードの入力は 1 回だけ行う必要があります。
新しい HP 製品を購入した際、その CD-ROM に対して前のコードワードが既に入力されている場合は、新しいコードワードを普通に入力すれば、それらのコードワードが内部で結合されます。 注記: HP-UX B.10.10 以降のシステムでは、SD は.codewords ファイルを、プロテクト付きソフトウェアを他のホストに提供しているサーバー上で捜します。
SD は customer_id とコードワードの有効なペアを捜します。 この方式により、SD
ではソフトウェアを「受け取る」すべてのホスト上でコードワードと customer_id
を入力する必要性が解消されています。 CD-ROM の customer_id とコードワードを正しく格納するためには、その
CD-ROM が対応するホスト上で swinstall -p または swcopy -p を実行してください。コードワードが格納されると、それ以後、そのホストと
CD-ROM をソースとして使用してソフトウェアをインストール (またはコピー)
するクライアントは、コードワードと customer_id を必要としなくなります。 |
| create_time_filter=0 |
| | | 累積ソースデポの場合、このオプションを指定すると、swlist、swcopy および swinstall によるソフトウェアセレクションを長期的に一貫して行うことができます。
デフォルトのゼロでは、ソフトウェアセレクションおよび他のオプションに基づいて、ソースデポにあるすべてのバンドル、製品、サブ製品、ファイルセットが選択
(依存ソフトウェアやパッチの自動選択も含む) の対象になります。時間
(ゼロ時間からの秒数で指定) に設定すると、create_time が指定値以下となっているバンドル、製品、ファイルセット
(製品内のサブ製品を含む) のみが選択 (または自動選択) の対象になります。バンドル、製品、およびファイルセットの
create_time を表示するには、次のように指定します。 swlist -a create_time -a create_date |
| customer_id= | | この数値もソフトウェアの使用許諾書に記載されています。これは保護されたソフトウェアを「ロック解除」して、そのインストールを特定のサイトまたは所有者に限定するために使用されます。 -x customer_id= オプションを使用するか、または対話型ユーザーインタフェースを使用することによって、この値を入力します。 customer_id は、HP-UX 10.X 以降のシステムで使用できます。 |
| distribution_target_directory=/var/spool/sw |
| | | ターゲットデポのデフォルトの場所を定義します。 |
| installed_software_catalog=products |
| | | インストール済み製品データベース (IPD) が保存されているディレクトリパスを定義します。この情報は、インストール済みのソフトウェアについて説明しています。
このオプションを絶対パスに設定すると、IPD の位置を定義できます。このオプションに相対パスを指定すると、SD
コントローラーは admin_directory オプションで指定されている値に相対パスを追加して、IPD
のパスを決定します。代替ルートの場合には、このパスが代替ルートの位置を示す相対パスになります。
このオプションは、ソフトウェアのインストール場所には何ら影響を及ぼしません。 このオプションでは、個々のアプリケーションまたはアプリケーショングループで異なる
IPD を使用することで、 複数のユーザーまたは複数のプロセスで複数のソフトウェアアプリケーションを同時にインストールおよび削除できるようになります。 注意: 特定のアプリケーションを管理するには、特定の installed_software_catalog を使用してください。SD
では、いくつもの IPD で同じアプリケーションの記述をいくつも扱うことができません。 SD の非特権モードを制御する admin_directory および run_as_superuser オプションも参照してください
(このモードは、設計とパッケージ化が特別に行われるアプリケーションを管理するときにのみ使用するためのものです。
HP-UX オペレーティングシステムまたはそのパッチの管理には、このモードを使用できません。非特権の
SD の詳細については、http://docs.hp.com/ja にある『 Software
Distributor 管理者ガイド』 を参照してください)。 |
| layout_version=1.0 |
| | | 配布媒体および swlist 出力を書き込む際に、SD コマンドが準拠する POSIX の layout_version を指定します。サポートされている値は、"1.0"
(デフォルト値) および "0.8" です。 SD オブジェクトおよび属性構文は、『IEEE POSIX 1387.2
Software Administration』 標準の layout_version
1.0 仕様に準拠します。SD コマンドは、まだ以前のレイアウトバージョンに対応するキーワード名 layout_version=0.8 も受け入れますが、これを使用するのは、以前のバージョンの
SD によって読み取り可能な配布媒体を作成するためだけにしてください。 詳細については、sd(5) の layout_version オプションを参照してください。 |
| level= | | リストするオブジェクトの level を指定します。 サポートされているソフトウェアのレベルは、次のとおりです。 | bundle | | バンドルレベル以上のすべてのオブジェクトを表示します。 | | product | | プロダクトレベル以上のすべてのオブジェクトを表示します。バンドルを表示する場合は、-l bundle -l product も使用してください。 | | subproduct | | サブプロダクトレベル以上のすべてのオブジェクトを表示します。 | | fileset | | ファイルセットレベル以上のすべてのオブジェクトを表示します。サブプロダクトを表示する場合は、-lfileset-lsubproduct も使用してください。 | | file | | ファイルレベル以上のすべてのオブジェクトを表示します。 | | control_file | | control_file レベル以上のすべてのオブジェクトを表示します。 | | category | | 使用可能なパッチのカテゴリをすべて表示します。 | | patch | | 適用されているパッチをすべて表示します。 |
サポートされているデボおよびルートレベルは、次のとおりです。 | depot | | デポレベルのみ (すなわち、指定されたターゲットホストに存在するデポ)
を表示します。 | | root | | すべてのルートをリストします。 | | shroot | | 登録されている共有ルートをすべてリストします (HP-UX
10.X のみ)。 | | prroot | | 登録されているプライベートルートをすべてリストします
(HP-UX 10.X のみ)。 |
|
| one_liner=revision title |
| | | -a と -v オプションがどちらも指定されない場合に、各オブジェクトについてリストする属性を定義します。 one_liner 定義に含める各属性は「タブ」または「スペース」で区切って指定します。 one_liner 定義には任意の属性を含めることができます。あるオブジェクトに特定の属性が存在しない場合、その属性は通知なしで単に無視されます。例えば、description 属性はプロダクト、サブプロダクト、およびファイルセットに対して有効ですが、architecture 属性はプロダクトにのみ有効です。 |
| patch_one_liner=revision title patch_state |
| | | -l patch オプションを実行した場合、および、-a または -v オプションを指定しない場合に、リストされる各オブジェクトに対して表示される属性を指定します。デフォルトの表示属性は、title および patch_state です。 |
| rpc_binding_info=ncacn_ip_tcp:[2121] ncadg_ip_udp:[2121] |
| | | デーモンが従い、他のコマンドがデーモンと接続するために使用するプロトコルシーケンスおよびエンドポイントを定義します。
あるプロトコルシーケンスで接続に失敗した場合、次のプロトコルシーケンスが試されます。 SD
はほとんどのプラットフォームで tcp (ncacn_ip_tcp:[2121])
と udp (ncadg_ip_udp:[2121]) の両方のプロトコルシーケンスをサポートします。
詳細については、sd(5) マンページ (コマンド行で man
5 sd と入力) を参照してください。 |
| rpc_timeout=5 | | 通信のタイムアウトの相対的な長さです。これは 0 〜
9 の範囲の値で、 DCE RPC によって解釈されます。値が大きいほど時間は長くなります。ネットワークが低速だったり混雑している場合に大きな値を指定する必要があります。小さい値を指定すると、停止中のホストや swagentd を実行していないホストに対する接続試行をより速く検知することが可能になります。各値が表す秒数は、それぞれ 1 つ前の値が表す秒数の約 2 倍になります。5
という値は、ncadg_ip_udp では約 30 秒に相当します。このオプションは、ncacn_ip_tcp プロトコルシーケンスを使用している場合、特に影響を与えない可能性があります。 |
| run_as_superuser=true |
| | | SD の非特権モードを制御します。実行ユーザーがスーパーユーザーの場合には、このオプションは無視されます
(true とみなします)。 デフォルト値の true に設定すると、SD の操作は通常どおりに実行されます。つまり、操作のパーミッションはローカルのスーパーユーザーに与えられるか、SD
ACL によって設定されます (ACL の詳細については、swacl(1M) を参照してください)。 false に設定すると、実行ユーザーがローカルユーザーでかつスーパーユーザーではない ときに、非特権モードで実行されます。 操作のパーミッションはユーザーのファイルシステムパーミッションに基づいて決定されます。 SD で作成されたファイルには実行ユーザーの uid と
gid が付き、実行ユーザーの umask に応じてファイルのモードが設定されます。
SD の非特権モードは、設計とパッケージ化が特別に行われるアプリケーションを管理するときにのみ使用するためのものです。
HP-UX オペレーティングシステムまたはそのパッチの管理には、このモードを使用できません。非特権の
SD の詳細については、http://docs.hp.com/ja にある『 Software
Distributor 管理者ガイド』 を参照してください。 また、admin_directory オプションおよび installed_software_catalog オプションを参照してください。 |
| show_superseded_patches=false |
| | | 修正用パッチを swlist の コマンドライン 出力に表示するか、表示しないかを設定します。デフォルトの状態である false では、ユーザーが修正用パッチに対して swlist を実行した場合であっても、出力には表示されません。このオプションを true に設定すると、修正用パッチを出力に表示できます。このオプションはコマンドラインからの swlist でのみ使用できます。 swlist
-i による対話型セッションでは、オプションに関わらず修正用パッチが表示されます。 |
| select_local=true |
| | | target_selections の指定がない場合に、ローカルホスト上のデフォルトの target_directory を、コマンドの target_selection として選択します。 |
| software= | | デフォルトの software_selections を定義します。このオプションにデフォルト値はありません。複数のソフトウェアセレクションがある場合は、空白で区切って指定しなければなりません。 |
| software_view=all_bundles |
| | | GUI 上でソフトウェア表示のデフォルトレベルとして使用するソフトウェアビューを指定します。この値として指定できるのは、all_bundles、products またはバンドルカテゴリタグ
(そのカテゴリのバンドルのみを表示するように指定) です。 |
| targets= | | デフォルトの target_selections を定義します。このオプションにデフォルト値はありません
(上記の select_local を参照)。複数のターゲットセレクションがある場合は、空白で区切って指定しなければなりません。 |
| verbose=0 | | 属性値の表示方法を制御します。 | 0 | | 属性値だけを表示します。 | | 1 | | は属性のキーワードと値の両方を表示します (上記の -v オプションを参照)。 |
|
セッションファイル
swlist を起動するたびに、タスクセッションが定義されます。このコマンドは、タスクが実際に開始する前に、オプション、ソース情報、ソフトウェアセレクション、およびターゲットセレクションを自動的に保存します。これにより、タスクが終了する前にセッションが終了しても、コマンドを再実行できます。セッション情報は、対話型またはコマンド行のセッションから保存することもできます。
セッション情報はファイル $HOME/.sw/sessions/swlist.last に保存されます。
このファイルはコマンドを呼び出すたびに上書きされます。このファイルはデフォルトのファイルと同じ構文を使用します。
対話型セッションでは、File メニューから Save Session または Save Session As を選択することによって、いつでもセッション情報をファイルに保存することができます。
コマンド行セッションでは、
-Csession__file オプションを指定してコマンドを実行することによって、セッション情報をファイルに保存することができます。セッションファイルには絶対パス名を指定できます。ディレクトリを指定しなかった場合、セッションファイルのデフォルトの位置は $HOME/.sw/sessions/ になります。
対話型セッションから、保存されたセッションを再実行するためには、File メニューから Recall Session オプションを選択します。
コマンド行から、セッションを再実行するためには、-S オプションの引き数としてセッションファイルを指定してください。
セッションファイルを再実行する場合、セッションファイルにある値はシステムのデフォルトファイルにある値よりも優先されます。同様に、コマンド行のオプションおよびパラメータはセッションファイルにある値よりも優先されます。
環境変数
swlist コマンドに影響する環境変数は次の通りです。
| LANG | | メッセージの表示で使用する言語を決定します。LANG
が指定されていないか、空白の文字列が設定されている場合、デフォルトの値 C を使用します。詳細については、lang(5) を参照してください。 注記: SD エージェントおよびデーモンログメッセージで表示される言語は、システム設定変数スクリプト /etc/rc.config.d/LANG で設定されます。例えば、エージェントおよびデーモンログメッセージを日本語で表示するには、/etc/rc.config.d/LANG を LANG=ja_JP.SJIS または LANG=ja_JP.eucJP に設定します。 |
| LC_ALL | | LANG 環境変数または LC_ で始まる環境変数の設定値で指示されているロケールカテゴリのすべての値よりも優先して使用するロケールを決定します。 |
| LC_CTYPE | | テキストデータのバイトシーケンスを文字としてどのように解釈するかを決定します
(例えば、ベンダー定義の属性の値が単一バイト文字とマルチバイト文字のどちらであるかなど)。 |
| LC_MESSAGES | | メッセージを書き込む際の言語を決定します。 |
| LC_TIME | | swlist で表示される日付のフォーマット
( create_date と mod_date) を決定します。 日付と時刻を stdout、stderr および logging に出力する際にすべてのユーティリティで使用されます。 |
| TZ | | 日付と時刻を表示する際に使用するタイムゾーンを決定します。 |
シグナル
swlist コマンドは、シグナル SIGQUIT と
SIGINT をキャッチします。これらのシグナルを受け取ると、swlist コマンドはメッセージをプリントし、エージェントにリモートプロシージャコール
(RPC) を送信して処理の終了を指示し、そして終了します。
各エージェントは、実行フェーズが既に開始されている場合は、リストタスクを完了させてから終了します。
操作
swlist からの出力には、すべてのオプションで一定の規則が適用されています。すなわち、リストの対象となった最も低いレベル
(プロダクト、サブプロダクト、ファイルセット、またはファイル) だけは非コメント文としてリストされるという規則です。これにより、swlist からの出力を他のコマンドへの入力として使用することが可能になります。ただし、ファイルを含むリストは例外です。ファイルレベルの出力は他のコマンドへの入力として使用されないからです。
選択できるリスト表示のタイプを以下に示します。これらのリスト表示の一部は併用できるので、出力の量を適当に制御しながらオブジェクトを表示することができます。
デフォルト表示
software_selections と target_selections を指定せずに swlist を実行すると、ローカルホスト上にあるすべてのインストール済み製品のリストが表示されます。このリストには各製品
(プロダクト) について 1 行が表示されます。各行には、プロダクトのタグ属性と、one_liner オプションで指定されたその他の全属性が表示されます。
target_selections (すなわち、ターゲットホスト) が指定された場合は、指定された各ホストにあるインストール済みソフトウェアのリストがこれと同じフォーマットで表示されます。
ソフトウェア表示
ソフトウェアオブジェクトのリスト表示は、指定された software_selections によって制御されるほか、-l オプション
(swlist.level=) によっても制御されます。 software_selections に指定された各ソフトウェアオブジェクトについて、swlist はそれぞれの内容をリストします。例えば、ソフトウェアセレクションとしてプロダクトを指定すると、各プロダクトの直下のレベルに含まれているサブプロダクトやファイルセットがリストされます。また、ファイルセットを指定すると、各ファイルセットに含まれているファイルがリストされます。
リストされるオブジェクトの深さは -l オプションで制御されます。このオプションでは、指定されたソフトウェアセレクションと組み合わせて深さを拡大または制限することができます。デフォルトの場合、指定されたソフトウェアセレクションの内容は常にリストされます
(上の説明を参照)。しかし、-l オプションを使用して、software_selections で指定したオブジェクトのレベルと等しいレベルを指定することにより、このデフォルトの表示を無効にすることができます。例えば、特定のプロダクトをリストしたい一方でその内容はリストしたくない場合は、-l
product のように指定します。また、特定のファイルセットをリストしたい一方でそれに含まれるファイルはリストしたくない場合は、-l
fileset のように指定します。 software_selection オプションは、レベルが bundle, product, subproduct,fileset,
file, または patch の場合のみ適応されます。.
デポ表示
swlist が表示できるオブジェクトクラスとして、更にソフトウェアデポがあります。例えば、ユーザーは特定のホスト上にある登録済みのすべてのデポをリストすることができます。 -l
depot オプションと target_selections オペランドを組み合わせれば、さまざまな形式のデポリストを表示できます。
複数ターゲット表示
複数の target_selections (すなわち、ルートファイルシステム、代替ルート、またはデポ)
が順番にリストされます。すなわち、最初の target_selection からすべての要求されたオブジェクトと属性をリストし、次に第 2 の target_selection について同様にリストするという形で、最後のターゲットまでリストします。
冗長表示
-v オプションを指定すると、冗長リスト表示が生成されます。冗長表示には、オブジェクトに対して定義されているすべての属性が含まれます。 swlist コマンドは、各属性についてキーワードと値をプリントします。属性は 1 行に 1 つずつリストされます。ユーザーは、この出力を grep(1)、awk(1) あるいは sed(1) によって後処理 (フィルタ処理)
して、特定のフィールドだけを取り出すことができます。
デポの属性が表示されるのは、-v オプションと -l
depot オプションを指定し、更に target_selection で特定のデポを指定して swlist を実行した場合です。
特定のソフトウェアレベル (product/subproduct/fileset/file)
の属性は、指定された software_selections の深さに基づいて表示されます。例えば、swlist -v product1.fileset1 を実行すると、fileset1 のすべてのファイルセット属性が表示されます。 -v オプションを -l オプションとともに使用すると、次のようなリストを表示できます。
すべてのプロダクトの属性を表示するには、swlist
-v -l product を使用します。
すべてのプロダクトとサブプロダクトの属性を表示するには、swlist
-v -l subproduct を使用します。
すべてのプロダクト、およびファイルセットの属性を表示するには、swlist
-v -l fileset を使用します。
すべてのプロダクト、ファイルセット、およびファイルの属性を表示するには、swlist
-v -l file を使用します。
戻り値
swlist コマンドは次の値を返します。
| 0 | | software_selections および target_selections が正常にリストされました。 |
| 1 | | リスト操作がすべての target_selections について失敗しました。 |
| 2 | | リスト操作が一部の target_selections について失敗しました。 |
診断
swlist コマンドは、標準出力 (stdout)、標準エラー
(stderr)、およびエージェントのログファイルに書き込みを行います。
標準出力
すべてのリスト表示は標準出力にプリントされます。
標準エラー
swlist コマンドは、すべての警告およびエラー状態に関するメッセージを標準エラーに書き込みます。
ロギング
swlist コマンドは要約イベントをログに記録しません。このコマンドは、各読み取りタスクに関するイベントを各 target_selection に対応する swagent ログファイルに記録します。
swlist の対話型インタフェース (swlist -i -d)
を使用して、swaudit.log ファイルを表示することができます。
停止中の
swagentd
ホスト上で swagentd デーモンが停止している場合、ホストシステムの管理者が /etc/rc.config.d/swconfig 内の SW_ENABLE_SWAGENTD エントリを 1 に設定し、/usr/sbin/swagentd
-r を実行すると、デーモンが起動します。
例
swlist の対話型インタフェースを実行します。
対話型の swlist を使用して、デポを表示します。
swlist -i -d @ /tmp/depot
ローカルホスト上にインストールされているプロダクトをすべてリストします。
プロダクト NETWORKING のすべてのファイルセットを含む網羅リストを生成します。
swlist -v -l fileset NETWORKING
ARPA-RUN ファイルセットのすべての属性をリストします。
swlist -v NETWORKING.ARPA.ARPA-RUN
いくつかのリモートホスト上にインストールされている C 製品をリストします。
swlist cc @ hostA hostB hostC
ホスト host1 上のディレクトリ /opt に移動された
FRAME プロダクトをリストします。
swlist FRAME,1=/opt @ host1
ホスト toolserver 上にインストールされた FRAME 製品の全バージョンをリストします。
swlist FRAME @ toolserver
共有ルート内の全製品をリストします (HP-UX 10.X のみ)。
swlist -r @ /export/shared_roots/OS_700
クライアントのプライベートルート内にある製品をリストします
(HP-UX 10.X のみ)。
swlist -r @ /export/private_roots/client
ローカルテープ /dev/rmt/0m の内容をリストします。
ローカルテープ /dev/rmt/0m 上の全製品の
tag 属性および revision 属性をリストします。
swlist -d -a revision @ /dev/rmt/0m
swlist -a revision -s /dev/rmt/0m @
FRAME プロダクトの README ファイルを表示します。
リモートデポに格納されている製品をリストします。
ホスト上のすべてのデポをリストします。
/CD にマウントされているデポ内に定義されているカテゴリをリストします。
swlist -d -l category @ /CD
出力
:
critical_patch 1.0 Patches to fix system hangs or data corruption
S747_upgrade 2.0 Patches needed to upgrade to an S747
security_patch 2.0 Patches affecting system security
タグ critical_patch によって指定されるカテゴリオブジェクトの特定の属性をリストします。
swlist -a description -l category critical_patch
swlist -l オプションおよび patch レベルを使用して、ファイルセットの applied_patches 属性の値を表示します。
swlist -l patch BogusProduct
出力 :
BogusProduct 1.0 This is a Bogus Product
BogusProduct.FakeFS Fake fileset
PHZX-0004.FakeFS Patch for defect X superseded
PHZX-3452.FakeFS Patch for defect Y applied
パッチを表示するもう一つの例です。
swlist -l patch PHZX-0004
出力 :
PHZX-0004 1.0 Patch product
PHZX-0004.FakeFS Patch for defect X superseded
ファイル
| $HOME/.swdefaults |
| | | SD オプションの一部または全部に適用されるユーザー固有のデフォルト値を保存します。 |
| $HOME/.sw/sessions/ |
| | | SD コマンドによって自動的に保存された (またはユーザーによって明示的に保存された)
セッションファイルが格納されるディレクトリです。 |
| /usr/lib/sw/sys.defaults |
| | | 現行の SD オプションとそのデフォルト値のマスターリストを保存します。 |
| /var/adm/sw/ | | SD 用の構成可能な (および構成可能でない) すべてのデータが入っているディレクトリです。
このディレクトリは、ログファイルのデフォルト位置でもあります。 |
| /var/adm/sw/defaults |
| | | SD オプションの一部または全部に適用されるシステム全体の現行のデフォルト値を保存します。 |
| /var/adm/sw/host_object |
| | | ローカルホストに登録されているデポのリストを保存するファイルです。 |
| /var/adm/sw/products/ |
| | | インストール製品データベース (IPD)、すなわち、システム上にインストールされている全製品の一覧
(カタログ) です。 |
| /var/spool/sw/ | | ソースおよびターゲット ソフトウェアデポのデフォルト位置です。 |
著者
swlist は HP および Mark H. Colburn で開発されました
(.IR pax (1) 参照)。
参照
swacl(1M), swagentd(1M), swask(1M), swconfig(1M), swcopy(1M),
swinstall(1M), swjob(1M), swmodify(1M), swpackage(1M), swreg(1M),
swremove(1M), swverify(1M), install-sd(1M), sd(4), swpackage(4),
sd(5)
http://docs.hp.com/ja にある『 Software
Distributor 管理者ガイド』
SD の Web サイト: http://docs.hp.com/en/SD/