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HP-UX リファレンス: セクション 1 : ユーザーコマンド (A~M) > d

dd(1)

HP-UX 11i Version 2: September 2004
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テクニカル ドキュメント

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名称

dd ― (テープ) ファイルの変換、再ブロック化、変換、およびコピー

構文

dd [option = value] ...

説明

dd は、指定された入力ファイルを必要ならば変換して、指定された出力にコピーします。 デフォルトでは、標準入出力が使用されます。 raw 物理 I/O を利用する場合、 入出力ブロックサイズを指定することができます。 dd は、終了時に、入出力された全レコードおよび部分レコードの数を報告します。

オプション

dd は、次の option=value の組み合せを認識します。

if=file 

入力ファイル名。デフォルトは標準入力です。

of=file 

出力ファイル名。デフォルトは標準出力です。 出力ファイルの作成で使用される所有者とグループは、 creat() によって使用される所有者やグループと同じです。

ibs=n 

入力ブロックサイズは n バイト (デフォルトは 512) です。

obs=n 

出力ブロックサイズは n バイト (デフォルトは 512) です。

bs=n 

入力と出力のブロックサイズを同じサイズに設定します。 ibsobs より優先されます。 このオプションは、変換 (conv オプション) を指定しない場合、特に効率が向上します。 メモリ上にコピーする必要がなくなるからです。

cbs=n 

変換バッファサイズは n バイト です。

skip=n 

コピー開始前に n 入力ブロックをスキップします。

iseek=n 

コピー開始前に、 n 入力ブロックをスキップします (これは skip オプションの別名です)。

seek=n 

コピー前に、出力ファイルの先頭から n ブロックをスキップします。

oseek=n 

コピー前に、出力ファイルの先頭から n ブロツクをスキップします (これは seek オプションの別名です)。

count=n 

n 入力ブロックだけコピーします。

files=n 

n 個の入力ファイルをコピーして連結します。このオプションを使用できるのは、入力ファイルが磁気テープ装置の場合だけです。

conv=value [,value ...]
  

ここで、 value は、次のリストからの複数のシンボルをカンマで区切ったものです。

ascii 

EBCDIC を ASCII に変換します。

ebcdic 

ASCII を EBCDIC に変換します。

ibm 

別の変換テーブルを使って ASCII を EBCDIC に変換します。

ascii、 ebcdic、 および ibm の値は互いに排他的です。

block 

改行で終了するレコードまたはファイルの終わりで終了する各レコードを cbs で指定した固定の長さのレコードに変換します。 改行文字をすべて削除し、空白文字を使用してサイズが cbs になるようにブロックを埋めます。 cbs よりも長い行は切り詰められます。切り詰められた行 (レコード) の数が報告されます (下に述べる「『診断』 」を参照してください)。

block および unblock の値は互いに排他的です。

unblock 

固定長の入力レコードを可変長レコードに変換します。 それぞれの入力レコードに対して、 cbs バイトが読み込まれ、末尾の空白文字は削除され、改行文字が追加されます。

lcase 

大文字の入力文字を該当する小文字に変換します。

lcase および ucase の値は互いに排他的です。

ucase 

小文字の入力文字を該当する大文字に変換します。

swab 

上位バイトと下位バイトを入れ替えます。

noerror 

エラーが発生しても処理を停止しません。 sync 変換シンボルも指定されている場合は、入力がないと null バイトに置き換えられ、通常に処理します。それ以外の場合は、その入力ブロツクを出力から省きます。

notrunc 

出力時に既存のファイルを切り捨てません。 この dd の呼び出しによって上書きされない出力ファイル内のブロックが保護されます。

sync 

各入力ブロックが入力ブロックサイズ (ibs) になるまで、パディングします。 block または unblock も指定されている場合は、空白文字でパディングします。それ以外の場合は、null バイトでパディングします。

サイズの指定が必要な場合、 n はバイト単位の数値を表します。 数値は以下の形式で指定できます。

n  

n バイト

nk 

n K バイト n × 1024),

nb 

n ブロック n × 512),

nw 

n ワード n × 2)

積を示すには、 x を使用して 2 つの数値を区切ります。

cbs オプションは、 block, unblock, ascii または ebcdic 変換の指定時に使用されます。 ascii の場合は、 cbs 個の文字が変換バッファに書き込まれ、 ASCII に変換され、後続の空白が切り詰められ、 改行が追加された後、その行が出力へ送られます。 ebcdic の場合は、 ASCII 文字が変換バッファに読み込まれ、 EBCDIC に変換された後、出力ブロックのサイズが cbs になるよう空白が追加されます。

多言語化対応

サポートされるコードセット

シングル/マルチバイトの文字コードセットがサポートされています。

環境変数

次の環境変数が dd の実行に影響を与えます。

LANG は、 LC_ALL および対応する変数 (先頭が LC_) がロケールを指定しない場合に、ロケールを決定します。

LC_ALL が決定するロケールは、 LANG または先頭が LC_ の他の環境変数の値よりも優先されます。

LC_CTYPE 変数は、テキストデータのバイト列の文字の解釈方法 (シングル/マルチバイト文字、大文字/小文字) に関するロケールを決定します。

LC_MESSAGES 変数は、メッセージの作成に使用する言語を決定します。

戻り値

終了値は、次のとおりです。

 0  

正常終了

>0  

エラー状態の発生

診断

dd は、終了時に、入出力レコードの数を報告します。

f+p records in 

読み込まれた全ブロックおよび部分ブロックの数

f+p records out 

書き込まれた全ブロックおよび部分ブロックの数

conv=block が指定され、最低でも 1 つのブロックが切り詰められた場合、切り詰められたレコードの数も報告します。

n truncated records

1 ブロック当たり 80 バイト EBCDIC カードイメージ 10 個にブロック化された EBCDIC テープを x という名前の ASCII ファイルに読み込みます。

dd  if=/dev/rmt/c0t0d0BEST  of=x  ibs=800  cbs=80  conv=ascii,lcase 

raw 磁気テープデバイスファイルを使用していることに注意してください。 dd は任意のブロックサイズで読み書きが可能なため、 raw 物理デバイスの I/O に特に適しています。

警告

カートリッジテープに直接読み書きすると問題が生じる場合があります。 この問題を回避するには、 tcio(1) を入力フィルタまたは出力フィルタとして使用します。 例えば、カートリッジテープに対する出力に次のコマンドを使用します。

... |dd ... |tcio -ovVS 256 /dev/rct/c4t1d0

また、カートリッジテープからの入力に、次のコマンドを使用します。

tcio -ivS 256 /dev/rct/c4t1d0 |dd ... | ...

1/2 インチ磁気テープなど、装置によってはシークができないものもあります。 このような装置は、 mt(1) またはその他の適切なコマンドを使って、 dd を実行する前に位置決めをしなければなりません。 skipseekiseek および oseek オプションは、このような装置に対して処理を行います。 ただし、これらのオプションを使用してブロックをスキップすると、シークができない装置では速度が低下します。この理由は、テープ上の指定の位置に移動するには、実際にブロックを読み込まなければならないからです。

ASCII と EBCDIC の変換テーブルは、1968 年 11 月の 256 文字 ACM 規格からとられています。 ibm 変換は、標準としての普及度は劣りますが、 IBM の「印刷トレーン」規約にはよく適合します。 万能の解決法はありません。

改行文字は ASCII への変換時にのみ挿入されます。 パディングは EBCDIC への変換時にのみ行われます。 これらのオプションは同時には指定できません。

if または of で raw ディスクを指定する場合、 bs は必ず、ディスクのセクタサイズの倍数にしてください。 デバイスに対しては、必ずキャラクタ型 (raw 型) 特殊ファイルを使用しなければなりません。 dd が使用するデフォルトの bs サイズは 512 バイトです。 ディスクのセクタサイズが 512 バイトでない場合、 bs にセクタサイズの倍数を指定する必要があります。

dd(1) は変換後に必要となる容量を事前に決定することはできないため、目的のファイルやファイルシステム、デバイスに出力を格納するための十分な空き容量があるかどうかを確認する必要があります。

参照

cp(1), mt(1), tr(1), disk(7), mt(7)

標準準拠

dd: SVID2, SVID3, XPG2, XPG3, XPG4, POSIX.2

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