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HP-UX リファレンス: セクション 1 : ユーザーコマンド (A~M) > l

ln(1)

HP-UX 11i Version 2: September 2004
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テクニカル ドキュメント

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名称

ln ― ファイルとディレクトリのリンク

構文

ln [-f] [-i] [-s] file1 new_file

ln [-f] [-i] [-s] file1 [file2 ...] dest_directory

ln [-f] [-i] [-s] directory1 [directory2 ...] dest_directory

説明

ln コマンドは、以下のリンクを実行します。

  • file1 を、新規または既存の new_file へリンクします。

  • file1 を既存の dest_directory で指定された、新規または既存の file1 ファイルへリンクします。

  • file1, file2, ... を既存の dest_directory にある、同じ名前の新規または既存のファイルへリンクします。

  • directory1, directory2, ... を、既存の dest_directory にある同じ名前の新規ディレクトリへリンクします。

  • または、ファイル間またはディレクトリ間でシンボリックリンクを作成します。

リンク先が dest_directory の場合、 そのディレクトリにおける対応するファイルまたはディレクトリ名は、 file1, file2, ..., に、または directory1, directory2, ..., に、またはその他に適宜リンクされます。 2 つ以上の既存のファイルまたはディレクトリ (宛先ファイル名 new_file を除いて) を指定する場合は、宛先はディレクトリでなければなりません。 new_file がすでに通常ファイル (または別ファイルとのリンク) として存在するならば、 -f オプションを指定した場合に限って、その内容 (または既存のリンク) およびその ACL は破壊されます。 リンク後の new_file における ACL は、 source_file ファイルと同じです。

-f および -i オプションを指定し、作成するリンクが既存のリンクまたは通常のファイル名で、しかもファイルのアクセスパーミッションが書き込み禁止であれば、 ln はファイルをオーバライトしてもよいか尋ねます。 ディレクトリのアクセスパーミッションが書き込み禁止であれば、 ln は、(ファイルが通常ファイルで、別のファイルへのリンクでなくても) エラーメッセージ

cannot unlink new_file

を表示して打ち切り、終了します。 既存のファイルまたはリンクを、オーバーライトしてもよいか尋ねる ln は、モード ( chmod(2) および以下の アクセス制御リスト を参照) をプリントし、次に現在の母国語で yes および no ワードの最初の 1 文字を続けて、応答のためのプロンプトを表示し、標準入力から 1 行を読み出します。 もし応答が肯定的で許可されたものであれば、処理が行われます。そうでない場合、コマンドは、もしあれば次のソースファイルに進みます。

ハードリンクは、リンク先のファイルまたはディレクトリファイルと同じ所有権、およびパーミッションで作成されます。所有権またはパーミッションがリンク、ファイル、またはディレクトリに対して変更されると、同様な変更が対応するハードリンクにも行われます。 ln コマンドはディレクトリへのハードリンクを許可しません。

シンボリックリンクは、作成者の所有権で作成され、そのパーミッションは、作成者の現在の umask に基づきます。いったん作成されると、システムはシンボリックリンクのモードと所有権を無視するので、シンボリックリンクの所有権とパーミッションは変更されません。

file1 がファイルで、 new_file が既存のファイル、または他とリンクを有する既存のファイルの場合、 new_file は、既存のファイルおよびリンクから引き離され、 file1 にリンクされます。 ln が新規または既存のファイル名へのリンクを作成するとき、所有権およびパーミッションはつねにリンク先ファイルのものと同じです。 chownchgrp 、 または chmod をファイル、またはリンクの所有権、またはパーミッションを変更するのに使用すると、変更はファイルおよびすべての対応するリンクに適用されます。ファイルおよびすべての対応するリンクの最後の修正時刻、および最後のアクセスタイムは同じです ( chown(1)chgrp(1) 、 および chmod(1) を参照)。

シンボリックリンクの説明については、 symlink(4) を参照してください。

オプション

ln コマンドが認識するオプションは以下のとおりです。

-f 

リンクを許可するため、既存の 宛先パス名を削除します。

-i 

プロンプトを標準エラー出力に書き出し、既存のファイルをオーバライトする各リンクごとに確認を要求します。 -f オプションと合わせて使用した場合に限って、このオプションは有効になります。

-s 

ln は、通常のハードリンクではなく、シンボリックリンクを作成します。シンボリックリンクの内容は、リンク先ファイルの名前です。 参照されるファイルは、 open() 操作がリンクに行われたときに使用されます ( open(2) を参照)。シンボリックリンクへの stat() は、リンク先ファイルを戻します。 リンクに関する情報を得るには、 lstat() を実行しなければなりません ( stat(2) を参照)。 readlink() 呼び出しを使用して、シンボリックリンクの内容を読み込むことができます。( readlink(2) を参照)。 シンボリックリンクは、複数のファイルシステムにまたがること、 およびディレクトリを参照することが可能です。

アクセス制御リスト (ACL)

オプションの ACL エントリーが new_file に関連付けられている場合、 ln は、ファイルのオーバライトの許可を要求する際、アクセスモードの後に、プラス符号 (+) を表示します。

new_file が新規ファイルならば、 file1 のアクセス制御リストを継承して、2 ファイル間の所有権の違いを反映するように変更されます ( acl(5) を参照)。

多言語化対応

環境変数

LC_CTYPE により、テキストをシングルバイトおよびマルチバイト、またはそのいずれかの文字で解釈するかを決定します。

LANG および LC_CTYPEy (yes/no 問合わせでの) と等価なローカル言語を決定します。 LANG により、メッセージの表示に使用する言語を決定します。

LC_CTYPE が環境において指定されていないか、空の文字列が設定されている場合には LANG の値が、それぞれの未指定または空の変数のデフォルトとして使用されます。 LANG が指定されていないか、空の文字列が設定されている場合には、 LANG ではなく C ( lang(5) を参照) が デフォルトとして使用されます。 多言語対応変数のいずれかの設定が不適当な場合には、 ln はすべての多言語対応変数が C に設定されているものとして動作します。 environ(5) を参照してください。

サポートされるコードセット

シングル/マルチバイトの文字コードセットがサポートされています。

以下のコマンドは、オリジナルファイル file1 および file2 に再びリンクされる、 file1 、および file2dest_dir に作成します。

  • ln -f file1 file2 dest_dir

file1 または file2 またはその両方が宛先ディレクトリに存在した場合、 そのファイルは削除され、それぞれ file1 または file2 へのリンクで置き換えられます。 既存のファイル file1 または file2 が、別のファイルへのリンクまたはリンク付きのファイルである場合、既存のファイルは残ります。 リンクだけが破壊され、 file1 または file2 への新規リンクで置き換えられます。

警告

ln は複数のファイルシステム間でハードリンクを作成しません。

制約

NFS

ネットワーク化ファイルのアクセス制御リストは ( stat() によって st_mode で戻されるように) 要約されますが、新規ファイルにはコピーされません。 そのようなファイルで ln を使用する際、ファイルのオーバライトの許可を要求する際のモード値の後に、 + はプリントされません。

著者

ln は、AT&T、カリフォルニア大学バークレー校、および HP で開発されました。

参照

cp(1), cpio(1), mv(1), rm(1), link(1M), readlink(2), stat(2), symlink(2), symlink(4), acl(5).

標準準拠

ln: SVID2, SVID3, XPG2, XPG3, XPG4, POSIX.2

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