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HP-UX リファレンス: セクション 1 : ユーザーコマンド (A~M) > m

man(1)

HP-UX 11i Version 2: September 2004
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テクニカル ドキュメント

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名称

man ― キーワードによるマニュアル情報の検索およびマニュアルエントリーの表示

構文

man [-M path -k keyword ...
man [-M path -f file ...
man [-] [-M path [-T macro-package] [section[subsection]] entry_name ...

説明

man は、HP-UX マニュアルページ の情報にアクセスします。このコマンドは次の目的で用いられます。

  • 一行解説の中に、指定されたいずれかのキーワードを含むすべてのマニュアルエントリーのリストを出力します。

  • 指定された名前のエントリーの一行解説を表示あるいはプリントします。

  • エントリー名を用いてオンラインマニュアルのディレクトリを検索し、指定されたエントリーを表示あるいはプリントします。

  • 指定されたオンラインマニュアルのセクション (ディレクトリ) を検索し、そのセクションの中の指定されたエントリーを表示あるいはプリントします。

キーワードによるエントリー名の検索 (第 1 形式)

上記の第 1 の形式では、指定されたキーワードに対する個々のエントリーの一行解説を検索します。引き数は以下のとおりです。

-k keyword 

-k の後に 1 個以上のキーワードを付けて man コマンドを実行すると、指定された 1 つ以上のキーワードに一致するテキストを一行解説に含む各マニュアルエントリーの、その一行解説が表示されます grep(1) と同様な動作です)。キーワードはブランク (空白またはタブ) で区切ります。

このオプションを使用するには、ファイル /usr/share/lib/whatis が存在しなければなりません。 /usr/share/lib/whatis は、 catman(1M) を実行することにより作成できます。

エントリーの一行解説の表示 (第 2 形式)

上記の第 2 の形式では、指定された個々のエントリーの一行解説を探し、それを表示あるいはプリントします。使用できる引き数を以下に示します。

-f file 

-f の後に 1 個以上のファイル名を付けて man を実行すると、名前が file に一致する各マニュアルエントリーの一行解説が表示されます。 2 つ以上のファイルを指定する場合は、 file 引き数をブランク (空白またはタブ) により区切ってください。 file と一致するエントリー名が 2 つ以上のセクションに存在する場合は、 一致するファイル名を持つ、それぞれのファイルの一行解説が出力されます。

このオプションを使用するには、ファイル /usr/share/lib/whatis が存在しなければなりません。 /usr/share/lib/whatis は、 catman(1M) を実行することにより作成できます。

個々のマニュアルエントリーの表示 (第 3 形式)

上記の第 3 の形式は、1 つあるいは複数のマニュアルエントリーを表示するのに用いられます。この形式の man には、以下に示す引き数を指定できます。

-  

(オプション) - 引き数が指定されると、 man は、フォーマット済みのマニュアルエントリーを、 PAGER 環境変数で指定された出力フィルタを通して処理せずに、標準出力に直接送ります。

-M path 

マニュアルページの検索パスを変更します。 path は、マニュアルページのディレクトリサブツリーを含む、コロンで区切られたディレクトリのリストです。 -k または -f オプションとともに使用する場合、 -M オプションは最初に指定する必要があります。

-T macro-package 

マニュアルページを書式化するために、 man/usr/share/lib/tmac/tmac.an に定義した標準マクロ -man ではなく、 macro-package を使用します。

man-T オプションを指定する場合は、絶対パスで指定する必要があります。 例えば、次のように指定します。

man -T /usr/share/lib/tmac/tmac.s ls

section[subsection]
  

(オプション) 指定された entry_name を指定されたセクションの中で検索するオプションです。 section に、 1 個のセクション番号か、ワード local, new, old, または public のうちのいずれか を指定すると指定の 1 つ以上のエントリーを検索します。 section は、 HP-UX Reference の中で、そのエントリーが分類されているセクション番号に対応します。 セクション番号の後ろには、オプションとして、例えば、 セクション 3 のライブラリルーチンを示す 3C のような、サブセクション識別子を大文字/小文字で指定することができます。 セクション 3 のすべてのマニュアルエントリーは、 /usr/share/man/man3.Z および /usr/share/man/man3 といった) 同じディレクトリあるいは関連するディレクトリに格納されているので、 3, 3c および 3C は同じ指定であると解釈されます。 しかし、エントリーがセクション 1M のエントリーである場合は、 section1m または 1M と指定しなければなりません。

entry_name  

指定されたエントリー名を検索します。ここで、 entry_name は、セクション番号が付けられていないマニュアルエントリー名です。 名前が 11 文字を超える場合以外は、 entry_name は、各ページの最上部に記載されているマニュアルエントリー名と同一か、または対応するマニュアルエントリーの一行解説の左側に示されるキーワードの 1 つと同一です。

entry_name が 11 文字を超える場合は、 man は最初に完全な長さの entry_name を検索します。もしそれが見つからなければ、14 文字のソースファイル名の中に section 番号のサフィックスを入れる場所を確保するため entry_name を 11 文字に切り捨てます。 /usr/share/man/* ディレクトリの中のファイルは、ファイル名に 3 文字のセクションサフィックスを加えたものが、短いファイル名のシステムでのファイル名の最大長を超えないように、通常 11 文字に切り捨てられたファイル名でインストールされます。

section を指定しない場合 (前の引き数の説明を参照)、 man は、次の順序でマニュアルのすべてのセクションを探し、 最初に一致したエントリーを表示します。 man1, man2, man1M, man3, man4, man5, man6, man7, man8, man9, manlocal, mannew, manold, manpublic

マニュアルエントリーが複数のセクションにある場合、最初のマニュアルエントリーが表示されます。 例えば、 man intro では、 intro(1) のみが表示されます。 man 4 intro では、 intro(4) が表示されます。

標準出力がテレタイプであり、 - フラグが指定されていない場合、 man は、その出力を -s オプションを付けた more more(1) 参照) へパイプで渡し、複数のブランク行を取り除いて 各スクリーンごとに表示を停止させます。このデフォルトの動作は、ユーザーの環境で PAGER 変数を設定することにより変更することができます。 PAGER の値は、出力フィルタ名 (例えば、 pg(1)) に、必要なオプションを付けた文字列でなければなりません。

ファイル検索の順序

man は、複数の適切なディレクトリを検索して、指定されたマニュアルエントリーを見つけます。検索は、エントリーが見つかるか、またはすべての候補ディレクトリが検索されるまで続けられます。最初に検索される 3 つのディレクトリは、 /usr/share/man, /usr/contrib/man, および /usr/local/man の順です。

MANPATH 環境変数を使って、検索するディレクトリを指定することができます。この変数が設定されていれば、上記のデフォルトパスの情報は無視されます。 ログインする際、 /etc/profile (または /etc/csh.login) は MANPATH 環境変数をデフォルトの状態に設定します。 /etc/MANPATH ファイルが存在する場合、デフォルト設定はこのファイルから取得されます。 MANPATH 変数は、 PATH 変数と同じ書式です environ(5) 参照)。

これらの各ディレクトリの中で、 man は、 cat*.Z サブディレクトリ、 man*.Z サブディレクトリ、 cat* サブディレクトリ、 および man* サブディレクトリを検索します。 man*.Z および man* ディレクトリには、各エントリーの nroff(1) 互換のソーステキストが入っています。 cat*.Z および cat* ディレクトリには、各エントリーのフォーマット済みバージョンが入っています。 man*.Z および cat*.Z ディレクトリには、圧縮形式のエントリーが格納されています。 これらのディレクトリの中のファイルは、 uncompress compress(1) 参照) コマンドにより復元した後に表示あるいはプリントされます。

LANG 環境変数が、 lang(5) により定義された有効な言語のいずれかに設定されており、また MANPATH 変数は設定されていないか、またはデフォルト ディレクトリが設定されている場合、 man は、 /usr/share/man を検索する前に、3 つの追加ディレクトリの中でマニュアルエントリーを探します。 まず、 man/usr/share/man/$LANG を検索し、次に /usr/contrib/man/$LANG を、さらに /usr/local/man/$LANG を検索します。したがって、母国語のマニュアルエントリーがシステム中に存在し、 正しくインストールされていれば、それらが表示されます。

MANPATH 環境変数にデフォルト以外の値が設定されている場合は、パスの一部として $LANG を用いた上記のディレクトリは、自動的には検索されません。すべてのディレクトリを MANPATH に明示的に指定しなければなりません。 %L, %l, %t および %c 指示子をパスの一部として使用し、そのローカルな実行環境に 固有のディレクトリを検索させることができます。 MANPATH の完全な説明については environ(5) を参照してください。

man は、検索したサブディレクトリの中の最新バージョンを使用します。 最新バージョンが以下のディレクトリに存在する場合の処理は次のとおりです。

man*.Z  

エントリーは圧縮形から復元され、フォーマットされ、表示されます。 cat*.Z ディレクトリが存在する場合は、フォーマット済みエントリーは圧縮された形で cat*.Z にインストールされています。 cat* ディレクトリが存在する場合は、フォーマット済みエントリーは cat* にインストールされています。

cat*.Z  

エントリーが圧縮形から復元され、表示されます。

man*  

エントリーはフォーマットされ、表示されます。 cat*.Z ディレクトリが存在する場合は、エントリーは圧縮された形で cat*.Z にインストールされています。 cat* ディレクトリが存在する場合は、フォーマット済みエントリーが cat* にインストールされています。

cat*  

エントリーが表示されます。

cat* または cat*.Z サブディレクトリしか存在しない場合、あるいは nroff(1) がインストールされていない場合は、 フォーマット済みのエントリーだけを表示できます。

使用中のシステムでフォーマット済みのエントリーを格納するには、 catman(1M) を、オプションはデフォルトで実行してください。 これにより、(使用中のシステムに存在する cat* ディレクトリをすべて削除した後)、 cat*.Z ディレクトリが作成されます。また、 man -k オプションで使用するファイル /usr/share/lib/whatis も作成されます。 cat* ディレクトリを作成する場合は、システムに存在する cat*.Z ディレクトリをすべて削除するとスペースを節約できます。 (cat* および cat*.Z) の両方のディレクトリが存在する場合は、 man は、その両方をアップデートするので注意してください。

特殊なマニュアルエントリー

状況によっては、ローカルに使用するため、あるいはサードパーティの ソフトウェア業者による配布のためのマニュアルエントリーを作成する必要が 生ずることがあります。マニュアルフォーマット マクロは、 ヒューレットパッカード社以外から提供されるマニュアルエントリーのフッタに HP の名称が表示されないようにページフッタを再定義できるように構成されています。 この変更、および nroff または troff で使用するマニュアルフォーマットマクロの説明については、 man(5) を参照してください。

多言語化対応

環境変数

LANG は、メッセージの表示に使用する言語を決定します。 LANG はまた、(上で説明した) 検索パスを決定するためにも使用されます。

LANG が指定されていない場合か、または空の文字列の場合、メッセージに対しては LANG の代わりに "C" lang(5) 参照) がデフォルトとして使用されますが、検索パスに対しては使用されません。

いずれかのインターナショナル変数に無効な値が設定されている場合、 man は、すべてのインターナショナル変数が "C" に設定されているものとして動作します。 environ(5) を参照してください。

MANPATH に値が設定されている場合、この変数は、指定されたエントリーを検索するために 調べるパスとして、デフォルトパスに代わるディレクトリのリストを指示します。

PAGER に値が設定されている場合、この変数は、 出力をページごとに分割した表示を行うために more(1) の代わりに用いる出力フィルタを定義します。

サポートされる国際的コードセット

シングルバイトおよびマルチバイトの文字コードセットがサポートされます。

grep という単語が一行解説の行 (「名称」の行) に含まれているマニュアルエントリーのリストを出力します。

man -k grep 

出力は次のとおりです。

grep, egrep, fgrep (1) - search a file for a pattern 

zgrep(1)               - search possibly compressed files for a 

                         regular expression 

grep(1) のマニュアルエントリーの一行解説を表示するには次のように入力します。

man -f grep 

grep(1) のマニュアルエントリー全体を表示するには次のように入力します。

man grep 

現在のディレクトリのすぐ下のパスを含む検索パスを設定するには 以下のように指定します。マニュアルエントリー mypage は、ディレクトリ ./man1 (または ./man1.Z, ./cat1 または ./cat1.Z) に存在すると仮定します。

MANPATH=.:/usr/share/man:/usr/contrib/man:/usr/local/man 
export MANPATH 
man mypage 

id(1) のマニュアルエントリーを表示する際に、その出力をパイプで pg -c に引き渡すには次のように指定します。

PAGER="pg -c" 
export PAGER 
man id 

現在のシステムで利用可能なすべての印刷マニュアルのリストを出力するには 次のように指定します manuals(5) 参照)。

man manuals 

intro(4) および intro(3) を表示するには次のように指定します。

  • man 4 intro

    man 3 intro

警告

マニュアルエントリーは、写植機、従来のラインプリンタ、およびスクリーンディスプレイ装置に出力できるように構成されています。しかし、ライ ンプリンタおよびディスプレイデバイスの制限により、情報の一部が失われる場合があります。

ファイル

/usr/share/lib/whatis
  

キーワードデータベース

/usr/share/man/cat*[.Z]/*
  

フォーマット済みマニュアルエントリー [圧縮形]

/usr/share/man/man*[.Z]/*
  

未フォーマットの nroff(1) ソースの) マニュアルエントリー [圧縮形]

/usr/contrib/man/cat*[.Z]/*
  

/usr/contrib/man/man*[.Z]/*
  

/usr/local/man/cat*[.Z]/*
  

/usr/local/man/man*[.Z]/*
  

/usr/share/man/$LANG/cat*[.Z]/*
  

フォーマット済み母国語マニュアルエントリー [圧縮形]

/usr/share/man/$LANG/man*[.Z]/*
  

未フォーマットの nroff(1) ソースの) 母国語マニュア ルエントリー [圧縮形]

/usr/contrib/man/$LANG/cat*[.Z]/*
  

/usr/contrib/man/$LANG/man*[.Z]/*
  

/usr/local/man/$LANG/cat*[.Z]/*
  

/usr/local/man/$LANG/man*[.Z]/*
  

参照

col(1), compress(1), grep(1), more(1), catman(1M), fixman(1M), environ(5), intro(1), intro(1M), intro(2), intro(3), intro(4), intro(5), intro(7), intro(9), introduction(9), man(5), manuals(5)

標準準拠

man: XPG4

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