本文に進む 日本−日本語
日本HPホーム 製品とサービス お客様サポート/ ダウンロード ソリューション ご購入の方法
≫ お問い合わせ
詳細検索オプション
日本HPホーム
HP-UX リファレンス: セクション 1 : ユーザーコマンド (A~M) > m

mediainit(1)

HP-UX 11i Version 2: September 2004
≫ 

テクニカル ドキュメント

PDF版
フィードバック
ここから本文が始まります

 ≫ 目次

 ≫ 索引

名称

mediainit ― ディスクの初期化、DDS テープの分割

構文

mediainit [-vr] [-f fmt_optn] [-i interleave] [-p size] pathname

説明

mediainit は、メディアのフォーマット、 テストパターンの読み書きによるメディア完全性の確認、および 検出された欠陥ブロックの置き換えにより、 大容量記憶メディアを初期化します。 このプロセスは、エラーのない操作を行うためにディスクまたはテープを準備します。初期化により、初期化する領域にある 既存のユーザーデータがすべて破壊されます。

mediainit は DDS テープメディアの分割にも使用することができます。 詳細については、以下の -p オプションを参照してください。

オプション

以下のコマンドオプションが認識されます。 これらは任意の順序で指定できますが、すべて pathname の前に置かなければなりません。 パラメータの付いていないオプションは個別にリストするか、またはひとまとめにすることができます。 パラメータの付いているオプションは個別にリストしなければなりませんが、 オプションとそのパラメータの間のホワイトスペースは任意です。

-v  

通常、 mediainit は、標準エラーに送られる 致命的エラーメッセージのみを与えます。 -v (冗長) オプションは、 mediainit の低レベルの操作に関連する デバイス固有の情報を、 標準出力に送ります。 情報を正しく解釈するには、通常、 デバイス操作について詳しく知っておかなければならないため、 このオプションは熟練したユーザーに最も有効です。

-r  

(再認定) 以前に認定されているかどうかにかかわらず、 このオプションにより、テープが完全に認定されます。 以前に置き換えられているブロックのレコードはすべて廃棄されます。 したがって、不良ブロックをすべて再び探し出さなければなりません。 このオプションは、以下の場合にのみ使用してください。

  • 置き換えてはならなかったテープ上の多数のブロックが、置き換えられている疑いがある場合。または

  • テープ上の前のデータをすべて破壊 (オーバライト) する必要がある場合。

-f fmt_optn 

フォーマットオプションは 0 から 239 までの範囲にあるデバイス固有の数値です。 これは、(インタリーブファクタとは独立に) 複数のメディアフォーマットをサポートする SS/80 デバイスでのみ使用します。 例えば、あるマイクロフロッピードライブは 256 バイト、512 バイト、および 1024 バイトのセクターをサポートします。 mediainit は、与えられたフォーマットオプションを直接、装置に渡します。 装置がサポートされている場合にはフォーマットオプションを受け付け、 サポートされていなければ拒否します。 詳細については、装置の操作マニュアルを参照してください。 デフォルトフォーマットオプションは 0 です。

-i interleave 

インタリーブファクタ、 interleave は、連続した論理レコードと連続した物理レコードとの関係をいいます。 これは、2 つの連続した番号の論理レコードの 開始点の間にある メディア上の物理レコードの数を定義します。 インタリーブファクタを選択すると、 ディスク性能にかなり影響を与える場合があります。

-p size 

DDS カートリッジ メディアをパーティション 0 とパーティション 1 の 2 つの論理ボリュームに分割します。

  • size はパーティション 1 の最小サイズを指定します (M バイト単位)。 最大許容値は 1200 です。

  • パーティション 0 はテープの残りです (パーティション 0 はテープ上で物理的にパーティション 1 の後に続きます)。

パーティション 1 の実際のサイズは、書き込み時のテープ メディアエラーを考慮に入れており、 要求されたサイズより若干大きくなります。 したがって、 size が 400 のときは、 パーティション 1 で少なくとも 400M バイトのデータを保持し、 テープの残りはパーティション 0 のために使用されるように、 DDS テープを 2 つのパーティションにフォーマットします (1300M バイトの DDS カートリッジの場合には、これは、 パーティション 0 のサイズが 900M バイトより若干小さくなることを意味します)。

テープを分割して使用するのでなければ、 DDS テープを使用前にフォーマットする必要はないことに注意してください。 フォーマットしていない DDS メディアを、シングルパーティション テープとして使用する場合は、 初期化する必要はありません。 シングルパーティションテープ上のパーティション 1 にアクセスすると、 エラーが発生します。 2 パーティションテープをシングルパーティションに変更するには、 size として 0 を指定して mediainit を使用してください。

pathname  

pathname は、初期化しようとするデバイスユニット、またはボリュームに対応する キャラクタ型 (raw) デバイススペシャルファイルのパス名です。 デバイススペシャルファイルの読み出しパーミッション、または書き込みパーミッションがない場合、 またはデバイスがその他の任意のプロセスに対して現在オープンされている場合、 mediainit は打ち切られます。 これにより、ルートデバイスまたはマウント済みボリュームが、 誤って初期化されることはなくなります。 mediainit は、その他のプロセスがアクセスできないように、 初期化するユニットやボリュームをロックします。

SCSI デバイスを除いて、 pathname は、 デバイス特殊ファイルで、 その初期化されているマイナー番号が、診断ビットがセットされているもので なくてはなりません。 診断ビットがセットされているデバイス特殊ファイルに対しては、 セクション番号は意味を持ちません。 デバイス全体がアクセスされます。

CS/80 または SS/80 ユニットに、ドライブコントローラによって定義されたように複数のボリュームがある場合は、このコントローラに対応する利用可能なユニットまたはボリュームを、同じコントローラを共有するその他のユニットおよびボリュームから独立して、初期化することができます。 このように、他方のユニットやボリュームの、 フォーマットあるいはデータに影響を与えず、 任意のフォーマットやインタリーブファクタによって初期化できます。 ただし、 (ドライブコントローラによって定義されている) ユニットまたはボリューム全体が、操作ソフトウェアによって、より小さな構造に細分化される可能性を、 考慮せずに初期化されることに注意してください。 このような構造が存在すると、予期しないデータ損失が発生することがあります。

mediainit は、コントローラリソースを支配し、競合プロセスによる同じコントローラを共有する、 その他のユニットまたはボリュームへの アクセスを制限します。 その他の同時プロセスで同じコントローラへのアクセスを必要とする場合、 特にルートディスクコントローラを共有するドライブで、 テープカートリッジを初期化する場合には、 初期化が終わるまである程度アクセスに影響します。

一般に、 mediainit は、与えられた -f (フォーマットオプション) または -i (インタリーブオプション) を入念にチェックしようとし、 オプションが範囲外にあるか、 あるいは初期化するメディアに不適当である場合には打ち切ります。 インタリーブファクタまたはフォーマットオプション値として 0 を指定すると、 まったくオプションを指定しないのと同じことになります。

インタリーブファクタをサポートするディスクについては、 受入れ可能な範囲は、通常 1 (インタリーブなし) から n-1 です。 ただし、 n は 1 トラック当たりのセクタ数です。 推奨値については、適切な装置の操作マニュアルを参照してください。

初期化するディスクにはインタリーブファクタが必要ですが、 何も指定しなければ、 mediainit は、必ずしも最適ではないが適切なデフォルトを与えます。

あるデバイスがフォーマットオプションをサポートするとき、 許容可能な範囲のインタリーブファクタは、 指定したフォーマットオプションに関係付けることができます。 このような場合、1 を指定すると、 mediainit はインタリーブファクタをチェックすることはできません。

注記

大部分のタイプの大容量記憶媒体を使用するには、前もって初期化しなければなりません。 HP ハードディスク、フレキシブルディスク、およびカートリッジテープでは、 何らかの形式の初期化が必要ですが、9 トラックテープでは必要ありません。 初期化には通常、メディアのフォーマッティング、 テストパターンの読み書き、 および欠陥ブロックの置き換えが含まれます。 メディアとデバイスのタイプに応じて、 工場で行なわれる初期化プロセスの一部または全部を省略されている場合、あるいはすべての初期化プロセスが行なわれている場合があります。 mediainit は、エラーのない動作となるように、メディアを準備するため適切な手順をすべて行います。

大部分の HP ハードディスクは、 mediainit より徹底的で、 より時間のかかるプロセスを使用して 工場でフォーマットされ、徹底的に検査されています。 とはいえ、 mediainit は工場出荷後のメディアの完全性の確認、 適当なインタリーブファクタを使ったフォーマット、 および最初の工場検査以降に発生した欠陥ブロックの置き換えには価値があります。

HP フレキシブルディスクは通常、出荷前にはフォーマットされません。 したがって、使用前に初期化プロセスをすべて行わなければなりません。

テープの検定時に、徹底的にテストされ、欠陥ブロックは置き換えます。 mediainit は通常、テープが以前に検定されていない場合に限って検定します。 テープが検定され、置き換えられているいる場合には、 mediainit は通常、テープの予備ブロックテーブルを再編成し、 以前の予備をすべて保持し、 シーケンシャルアクセス時の性能が最大となるように、その割当てを最適化します。 予備ブロックテーブルを再編成するには、ほんの数秒しかかかりませんが、 完全な検定には、150 フィートテープの場合には約 30 分、 600 フィートテープの場合には 1 時間以上かかります。

テープの予備ブロックテーブルを再構成すると、 既存のデータは技術的に不定とされますが、 このデータは通常、オーバライトによって破壊されません。 古いテープデータが破壊されていることを確認するためには、 これは保護に有効です。 -r オプションを使って完全にテープを再証明することができます。

アプリケーションによっては、使用前に ファイルシステムをメディアに書き込まなければならないものもあります。 mediainit はファイルシステムを作成せずに、 読み書き用のメディアを準備するだけです。 このようなファイルシステムが必要とされる場合には、 newfslifinit 、 または mkfs などのその他のユーティリティを mediainit を実行した後で起動しなければなりません ( newfs(1M)lifinit(1) 、 および mkfs(1M) を参照)。

戻り値

mediainit は以下の値のうち 1 つを戻します。

0  

正常終了

1  

デバイス関連エラーの発生

2  

構文関連エラーの発生

エラー

適切なエラーメッセージが mediainit の実行時に標準エラーにプリントされます。

警告

単一のコントローラに複数のユニットがあるデバイスでは、 各ユニットをその他のユニットから独立して初期化することができます。 ただし、 mediainit では、どのユニットを初期化しているかに関係なく 初期化が始まる前に、 デバイスにアクセスするその他のプロセスがないように 注意しなければなりません。 現在アクセスが進行中である場合、 mediainit は打ち切られます。

mediainit をアボートすると、たとえ以前に初期化されたものであっても、 多くの場合メディアは使用できない状態になります。 使用できる用にするには、初期化を再度行う必要があります。

初期化プロセス時に、 open() は、初期化するデバイスへのその他のアクセスをすべて拒否し、エラー EACCES ( open(2) を参照) を発生します。

制約

シリーズ 800

DDS テープメディア (-p オプション) の分割はサポートされません。

著者

mediainit は、HP で開発されました。

参照

lifinit(1), mkfs(1M), newfs(1M)

印刷用画面へ
プライバシー 本サイト利用時の合意事項
© 1983-2004 Hewlett-Packard Development Company, L.P.