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HP-UX リファレンス: セクション 1 : ユーザーコマンド (N~Z) > n

nslookup(1)

HP-UX 11i Version 2: September 2004
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テクニカル ドキュメント

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名称

nslookup ― ネームサーバーの対話型問合わせ

構文

nslookup [-option ...] host-to-find [server]

nslookup [-option ...] [- [server]]

説明

nslookup は、インターネットドメインネームサーバーについて問い合わせるプログラムです。 nslookup は、ホストに設定されている名称分析アルゴリズムに準拠し、NIS でも DNS やホストテーブルと同様に問い合わせを行うように拡張されました。

nslookup では対話モードと非対話モードの両方が使用できます。 対話モードにより、ユーザーは各種のホストおよびドメインに関する情報をネームサーバーに問い合わせるか、またはドメインにおけるホストのリストをプリントできます。 非対話モードは、1 つのホストまたはドメインに関する情報をネームサーバーに問い合わせるのに使用されます。

デフォルトでは、 nslookup はスイッチ設定ファイル /etc/nsswitch.conf から得た方針情報を基に名前とアドレスを分解するためにネームサービスにアクセスします。NIS または /etc/hosts を先に使用する方針が設定されている場合、あるいは DNS が先だが使用できない場合、 nslookup は、限られたコマンドセットのみを提供します (この状況で help コマンドを使用すると、NIS または /etc/hosts の問い合わせ時にどのようなアクションが可能かが表示されます)。スイッチ方針を無視して直接 DNS サーバーに問い合わせたい場合は、 server コマンドを使用してネームサーバーを指定することができます。コマンド行の 2 つ目の引き数としてネームサーバーを指定することによっても、同様にスイッチ方針を無視することができます。その場合、 nslookupreset コマンドが出されるまで、スイッチ方針を無視して直接にネームサーバーに問い合わせを行います。スイッチ方針を無視するアクションが取られた場合はいつでも警告メッセージが表示されます。

注記: nslookup は NIS+ をサポートしません。ホストソース nisplus/etc/nsswitch.conf ファイルで見つかった場合、そのホストソースは無視されます。

引き数

以下の場合、対話モードになります。

  • 引き数を指定しない場合

  • 最初の引き数がハイフン (-) の場合。 オプションの第 2 引き数は、ホスト名またはネームサーバーのインターネット (IP) アドレスです。 そのホスト上で動作するサーバーがなければ、 NIS またはホストテーブルが使用されます。

検索するホストの名前を最初の引き数として与えると、非対話モードが使用されます。 オプションの第 2 引き数は、ホスト名またはネームサーバーのインターネットアドレスです。

下の set コマンドの項で説明するオプションは、ユーザーのホームディレクトリにある .nslookuprc ファイルで 1 行に 1 つずつ指定できます。 また、これらのオプションは先頭にハイフンを付けることによってコマンド行で指定することもできます。その場合は、他のコマンド行引き数より先に指定する必要があります。たとえば、デフォルトの問合わせ型をホスト情報に変更して初期タイムアウトを 10 秒へ変更するには、以下のように指定します。

nslookup -query=hinfo -timeout=10 

コマンド行オプション -swdebug を使用してスイッチ設定ファイルの中の構文エラーをデバッグすることができます。このオプションは初期化時にトレーシングをオンにします。その結果、スイッチモジュールは /etc/nsswitch.conf ファイルの"hosts"項目に対するスキャンおよびパーズアクションのトレースをプリントアウトします nsswitch.conf(4) を参照)。

対話型コマンド

コマンドは、割込み文字を使っていつでも中断できます。 終了するには、Ctrl-D (EOF) とタイプするか、または exit とタイプします。 内蔵コマンドと同名のホスト名を処理するには、 ホスト名の前にエスケープ文字 (\) を付けます。 NIS またはホストテーブルを使用する場合は、ホスト名およびインターネットアドレスのみがコマンドとして許可されます。 認識されないコマンドはホスト名として解釈されます。

host [server] 

現在のデフォルトサーバーを使うか、指定されていれば server を使って、 host の情報を検索します。 host がインターネットアドレスで、問合わせタイプが A または PTR ならば、ホストの名前が戻されます。 host が名前であり後続するピリオドが含まれなければ、単一または複数ドメインは名前に追加されます (この動作は、 set オプション domain, srchlist, defname, および search の状態によります)。 ネームサーバーのキャッシュからの応答は ``non-authoritative''とラベル付けされます。

server domain 

lserver domain 

デフォルトサーバーを domain に変更します。 lserver は初期サーバーを使用して、 server が現在のデフォルトサーバーを使用する際に、 domain に関する情報を調べます。現在ポイントされているネームサービスが NIS または /etc/hosts である間に server が使用された場合は、 reset が実行されるまでスイッチ方針がオーバーライドされます。

root  

デフォルトサーバーをドメインネームスペースのルートのサーバーへ変更します。 現在、ホスト ns.nic.ddn.mil が使用されています (このコマンドは lserverns.nic.ddn.mil と同義です)。 ルートサーバーの名前は、 set root コマンドで変更できます。

policy  

スイッチ設定ファイルから読み取られた方針をプリントアウトします。ファイルの中で指定されているネームサービスの数、およびネームサービスが使用される順序と基準が表示されます。基準の 4 つの状態は、角括弧の中の 4 つの桁によって表されます。状態の順序は、SUCCESS、NOTFOUND、UNAVAIL、および TRYAGAIN です。基準の 2 つのアクションは、4 つの状態桁で使用される 2 つの文字によって表されます。 R はリターンを表し、 C は続行を表します。 2 つのソースの間で基準が指定されていない場合、各状態のデフォルト アクションは次のとおりです。

SUCCESS=        return
NOTFOUND=       continue
UNAVAIL=        continue
TRYAGAIN=       continue

finger [name] [> filename]
  

finger [name] [>> filename]
  

現在のホスト上のフィンガーサーバーと接続します。 現在のホストはホストに対する以前の検索が正常でありアドレス情報を戻した場合、定義されます (set querytype=A コマンドを参照)。 name はオプションです。 > および >> は、通常の方法で出力をリダイレクトするのに使用できます。

ls [optiondomain [> filename]
  

ls [optiondomain [>> filename]
  

domain で利用可能な情報をリストし、 オプションで filename の新規作成または filename へ追加を行ないます。 デフォルトの出力には、ホスト名およびインターネットアドレスが含まれます。 option は以下のうちの 1 つが選択可能です。

-t querytype 

指定したタイプのレコードをすべてリストします (以下の querytype を参照)。

-a  

ドメインのホストのエイリアスをリストします (-t CNAME と同義)。

-d  

ドメインのレコードをすべてリストします (-t ANY と同義)。

-h  

ホスト CPU およびドメインのオペレーティングシステムの情報をリストします (-t HINFO と同義)。

-s  

ドメインのホストのウェルノウサービスをリストします (-t WKS と同義)。

出力がファイルに送られると、 サーバーから受け付けられる 50 レコードごとに # 文字がプリントされます。

view filename 

more を使って (単一または複数の) 前の ls コマンドの出力をソートしてリストします more(1) を参照)。

help  

?  

コマンドの短い要約をプリントします。

exit  

プログラムを終了します。

reset  

設定されているネームサービススイッチ方針を使用する状態に戻し、元のネームサーバーを使用するようにリセットします。

set keyword[=value]
  

このコマンドは、検索に影響を与える状態の情報を変更するのに使用します。 有効なキーワードは以下のとおりです。

all  

set に対する各種のオプションの現在の値をプリントします。 現在のデフォルトサーバーおよびホストに関する情報もプリントされます。

cl[ass]=value 

問合わせクラスを以下のうちの 1 つに変更します。

IN  

インターネットクラス

CHAOS  

Chaos クラス

HESIOD  

MIT Athena Hesiod クラス

ANY  

ワイルドカード (上記のいずれか)

クラスは情報のプロトコルグループを指定します。 (デフォルト = IN)

[no]deb[ug] 

デバッギングモードをオンにします。 サーバーに送られるパケットおよび結果の回答について詳細な情報がプリントされます。 (デフォルト = nodebug)

[no]d2 

徹底的なデバッギングモードをオンにします。 本質的に、各パケットのすべてのフィールドはプリントされます。 (デフォルト = nod2)

[no]def[name] 

設定すると、デフォルトドメインネームを単一の構成要素検索要求に追加します (つまりピリオド文字がないもの)。 (デフォルト = defname)

do[main]=name 

デフォルトドメインネームを name に変更します。 デフォルトドメインネームは、 defname および search オプションの状態に応じて、検索要求に追加されます。 ドメインサーチリストは、その名前に少なくとも 2 つの構成要素を持つ場合、デフォルトドメインの親が含まれます。たとえば、デフォルトドメインが CC.Berkeley.EDU ならば、サーチリストは CC.Berkeley.EDU および Berkeley.EDU です。 異なるリストを指定するには、 set srchlist コマンドを使用します。 リストを表示するには、 set all コマンドを使用します。 (デフォルト = ホスト名の値、 /etc/resolv.conf または LOCALDOMAIN)

[no]ig[nore] 

切捨てエラーを無視します。 (デフォルト = noignore)

q[uerytype]=value
  

ty[pe]=value 

問合わせから戻される情報のタイプを以下のうちの 1 つに変更します。

A  

ホストの IPv4 アドレス

AAAA  

ホストの IPv6 アドレス

ANY  

すべてのタイプのデータ

CNAME  

エイリアスの標準名

GID  

グループ ID

HINFO  

ホスト CPU およびオペレーティングシステムタイプ

MB  

メールボックスドメイン名

MG  

メールグループメンバー

MINFO  

メールボックスまたはメールリスト情報

MR  

メールリネームドメイン名

MX  

メール交換

NS  

指定したゾーンのネームサーバー

PTR  

問合わせがインターネットアドレスならばホスト名、そうでなければ他の情報へのポインター

SOA  

権限レコードの先頭

TXT  

テキスト情報

UID  

ユーザー ID

UINFO  

ユーザー情報

WKS  

有名なサービス説明

po[rt]=value 

デフォルト TCP/UDP ネームサーバーポートを value に変更します。 (デフォルト = 53)

[no]rec[urse] 

情報がなければ、他のサーバーについて問い合わせるネームサーバーを表示します。 (デフォルト = recurse)

ret[ry]=number 

再試行の数を number に設定します。 要求に対する応答が (set timeout と交換された) ある時間内に受け付けられない際、タイムアウト期間は 2 倍にされ要求は再送されます。 再試行値は、中止する前に何回要求が再送されるかを制御します。 (デフォルト = 4)

ro[ot]=host 

ルートサーバーの名前を host に変更します。 これは root コマンドに影響を与えます。 (デフォルト = ns.nic.ddn.mil)

[no]sea[rch] 

検索要求に少なくとも 1 つのピリオドがあるが後続のピリオドで終了しない場合、応答が受け付けられるまでドメインサーチリストのドメイン名を要求に追加します。 hostname(5) を参照してください。 (デフォルト = search)

srchl[ist]=name1/name2/...
  

デフォルトドメイン名を name1 に、ドメインサーチリストを name1, name2 などに変更します。 スラッシュ (/) で区切られる最大 6 の名前が指定できます。 たとえば、

set srchlist=lcs.MIT.EDU/ai.MIT.EDU/MIT.EDU 

はドメインを lcs.MIT.EDU に設定し、サーチリストを 3 つの名前にします。 このコマンドは、 set domain コマンドのデフォルトドメイン名およびサーチリストに置き換えます。 リストを表示するには、 set all コマンドを使用します。 (デフォルト = ホスト名に基づいた値 /etc/resolv.conf または LOCALDOMAIN)

[no]swtr[ace] 

このフラグを設定すると、 nslookup は名前の分解またはアドレス検索に使用されるソースに関する情報をプリントアウトします。このフラグは、スイッチ方針によって生成された動作をトレースします。 (デフォルト = noswtrace)

t[imeout]=number 

応答を待機する初期タイムアウト間隔を number 秒に変更します。 それぞれの再試行は、タイムアウト期間を 2 倍にします。 (デフォルト = 5 秒)

[no]v[c] 

要求をサーバーに送信する際、常に仮想回路を使用します。 (デフォルト = novc)

/etc/nsswitch.conf に、 hosts エントリが存在しない場合や、 /etc/nsswitch.conf ファイルが存在しない場合の、 nslookup のデフォルト動作は、次のようになります。

hosts:    dns nis files 

診断

検索要求が正常ではなかった場合、エラーメッセージがプリントされます。 起こり得るエラーは以下のとおりです。

Time-out  

サーバーは、ある一定の時間 (set timeout=value で設定した) 後の要求、および数回の再試行 (set retry=value で設定した) に応答しなかった場合

No response from server
  

ネームサーバーがサーバーマシン上で動作していない場合

No records  

ホスト名は有効だが、サーバーにはホストの現在の問合わせタイプのリソースレコードがない場合。 問合わせタイプは、 set querytype コマンドで指定します。

Non-existent domain
  

ホストまたはドメインネームが存在しない場合

Connection refused
  

Network is unreachable
  

ネームサーバーへの接続は、現在行うことができなかった場合

Server failure  

ネームサーバーが、そのデータベースに内部矛盾を発見し、有効な応答を戻すことができなかった場合

Refused  

ネームサーバーが要求を拒絶した場合

Format error  

ネームサーバーに対する、要求パケットが適切なフォーマットでなかった場合

著者

nslookup はカリフォルニア大学バークレイ校で開発されました。

ファイル

/etc/resolv.conf
  

初期ドメイン名およびネームサーバーアドレス

$HOME/.nslookuprc
  

ユーザーの初期オプション

参照

named(1M), resolver(3N), resolver(4), nsswitch.conf(4), hostname(5)

RFC1034, RFC1035

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