名称
lanadmin ― ローカルエリアネットワーク管理プログラム
構文
/usr/sbin/lanadmin [-e]
[-t]
/usr/sbin/lanadmin [-a]
[-A station_addr] [-b] [-B on|off]
[-c] [-g [get_options]] [-m]
[-M mtu_size] [-p [card|driver]]
[-r] [-R] [-s]
[-S speed] [-V vlan_command [parms]] [-x options] [-X options] PPA
説明
lanadmin は、ローカルエリアネットワーク
(LAN) の管理、およびテストを行うプログラムです。各インタフェースカードごとに、次の操作が可能です。
802.5 Source Routing オプション (RIF) を表示、および変更します。
最大伝送ユニット (MTU) を表示、および変更します。
インタフェースカードをリセットし、セルフテストを実行します。
VLAN がサポートされているカード上に VLAN を構成します。
表示以外の操作については、スーパーユーザー権限が必要になります。
lanadmin は標準入力からコマンドを読み取り、標準エラーにプロンプトやエラーメッセージを書き込み、さらに標準出力にステータス情報を書き込みます。プログラムをターミナルから実行する場合は、割り込みキー
(通常は ^C) により、現在実行中のコマンドに割り込むことができます。また、eof
キー (通常は ^D) によりプログラムが終了します。
lanadmin はメニューモード (「構文」の最初の行を参照)
と即時モード (「構文」の 2 行目を参照) の 2 つのモードで動作します。 aAbBcgmMprRsSVxX オプションを 1 つ以上指定すると、 lanadmin は即時モードで実行されます。これ以外の場合は、メニューモードで実行されます。
注記 : lanadmin は、10.0
から開始し現在では旧式となった landiag コマンドに置き変わるものです。
オプション
lanadmin には、以下の即時モードオプションがあります。 aAbBcgmMprRsSVxX オプションと、 PPA 引き数を最低 1 つは指定しなければなりません。
| -a | | PPA に対応するインタフェースの現在のステーションアドレスを表示します。 |
| -A station_addr | | PPA に対応するインタフェースの新しいステーションアドレスをセットします。 station_addr は、'0x' を前に付けて、16 進の形式で入力します。スーパーユーザー権限が必要です。 station_addr が DEFAULT の場合は、工場のデフォルトの物理アドレスが復元されます。 |
| | 警告 : インタフェースおよびシステムが正しく稼働していることを確認するために、新しいステーションアドレスを設定する前に、インタフェースを終了しなければなりません。
新しいステーションアドレスを設定した後、インタフェースを機能させるために開始します。
インタフェースの終了および開始については、 ifconfig(1M) を参照してください。 |
| -b | | PPA に対応するインタフェースの現在の 802.5 のソース経路指定オプションを表示します。 |
| -B on|off | | PPA に対応するインタフェースの現在の 802.5 のソース経路指定オプションを on または off に切り替えます。
HP デバイスの場合のデフォルト値は on です。 スーパーユーザー権限が必要です。 |
| -c | | PPA に対応するインタフェースで、 LAN インタフェースのネットワーク統計レジスタをゼロクリアします。
スーパーユーザー権限が必要です。 |
| -g [get_options] | | PPA に対応するインタフェースの get_options で指定されたオプションに対応する設定を取得して表示します。 get_options は省略可能であり、大文字と小文字が区別されます。
使用できる値は、 mibstats と mibstats_ext です。 | mibstats | | MIB-II 統計情報 (RFC 1213) と、インタフェース特有の統計情報を表示します。 | | mibstats_ext | | 拡張 64 ビット MIB 統計情報 (RFC 2863) と、インタフェース特有の統計情報を表示します。 |
|
| -m | | PPA に対応するインタフェースの現在の MTU サイズを表示します。 |
| -M mtu_size | | PPA に対応するインタフェースの新しい MTU サイズをセットします。 mtu_size の値は、リンクの所定の範囲内に入っていなければなりません。スーパーユーザー権限が必要です。 |
| -p [card|driver] | | PPA に対応するインタフェースの使用情報を表示します。 PPA に対応するインタフェースに結び付けられている、上位レベルのプロトコルとアプリケーションを表示します。
何も結び付けられていない場合は、何も出力しません。 card または driver キーワードが使われている場合、PPA
に対応するカードやドライバに関連するアグリゲーションポート、APA、VLAN
の情報も表示されます。 |
| -r | | Reset the local LAN interface card corresponding
to PPA に対応するローカルな LAN インタフェースカードをリセットします。
これによって、セルフテストが実行されます。 リセットの実行中は、ネットワークへのローカルなアクセスは中断されます。
スーパーユーザー権限が必要です。 |
| -R | | PPA に対応するインタフェースの MTU サイズを同じリンクタイプのデフォルトにリセットします。スーパーユーザー権限が必要です。 |
| -s | | PPA に対応するインタフェースの現在の速度設定を表示します。 |
| -S speed | | PPA に対応するインタフェースの新しい速度をセットします。スーパーユーザー権限が必要です。 |
| -V vlan_command | | VLAN 特有のコマンドを実行します。 -V オプションの構文や使用法については、 vlan(7) を参照してください。 次の
VLAN コマンドが使用可能です。 | create | | VLAN を作成する。 | | modify | | VLAN のプロパティを変更する。 | | delete | | VLAN を削除する。 | | scan | | システム内のすべての VLAN の情報を取得する。 | | info | | システム内の特定の VLAN の情報を取得する。 | | basevppa | | 使用可能な 仮想 PPA (VPPA) の最小値を取得する。 |
|
| -x options | | PPA に対応するインタフェースのドライバ固有の オプション を取得して表示します。 |
| -X options | | PPA に対応するインタフェースのドライバ固有の オプション を設定します。 スーパーユーザー権限が必要です。 |
lanadmin には、次のメニューモード オプションがあります。即時モードオプションとともに指定されている場合は、無視されます。
| -e | | 出力デバイスに入力コマンドをエコーします。 |
| -t | | 各コマンドプロンプトの前のコマンドメニュー表示を抑制します。これは、テスト選択モードの terse コマンドと等価になります。デフォルトは、 verbose です。 |
即時モード
即時モードでは、LAN インタフェースのステーションアドレス、
ソース経路指定オプション、MTU サイズ、リンク速度、および PPA/VPPA とシステム内の VLAN の情報 ( vlan(7) を参照) を表示することができます。
特定のインタフェースに対して、スーパーユーザー権限があれば、ステーションアドレス、ソース経路指定オプション、MTU
サイズ、およびリンク速度の変更を行うこともできます。 上記の 『オプションと引き数』 の項を参照してください。
メニューモード
メニューモードの場合、インタフェースカードの選択、選択したカードに関する統計情報の表示、カードのリセット、および統計レジスタのクリアの操作を行うことができます。
メニューモードは 完全なコマンドワード、または一意に識別される略記を使用できます。コマンドで大文字
/ 小文字は区別されません。複数のコマンドを空白、タブ、またはカンマでそれぞれ区切ることにより、1 行にまとめて入力することができます。
テスト選択モードメニュー
このメニューは、最初にメニューモードを選択すると表示されます。使用できるテスト選択モードコマンドは次のとおりです。
| lan | | LAN インタフェース テストモード メニューを選択します。 |
| menu | | テスト選択モード コマンドメニューを表示します。 |
| quit | | lanadmin プログラムを終了します。 |
| terse | | コマンドメニューの表示を抑制します。 |
| verbose | | コマンドメニューの表示を復元します。 |
LAN
インタフェース テストモード メニュー
次のコマンドが使用できます。
| clear | | LAN インタフェースネットワーク統計レジスタをゼロにクリアします。スーパーユーザー権限が必要です。 |
| display | | RFC 1213 MIB II 統計情報を表示します。リンクによっては、タイプ固有の
MIB 統計情報を表示することもできます。 たとえば、Ethernet リンクの場合、
RFC 1398 Ethernet に類似した統計情報が表示されます。 |
| end | | lanadmin をテスト選択モードに戻します。 |
| menu | | LAN インタフェース テストモードのコマンドメニューを表示します。 |
| PPA | | LAN インタフェースカードに対応する PPA を入力するように要求します。デフォルトは、内部リストで最初に検出された
LAN インタフェースになります。 lanscan コマンド lanscan(1M) 参照) により、有効な値を表示することができます。 |
| quit | | lanadmin プログラムを終了します。 |
| reset | | ローカル LAN インタフェースカードをリセットすることにより、セルフテストを実行します。 reset の実行中は、ネットワークに対するローカルアクセスが割り込まれます。スーパーユーザー権限が必要です。 |
引き数
lanadmin は、次の即時モード引き数を認識します。
| PPA | | LAN インタフェースの PPA (Physical Point of Attachment)
の数。 aAbBcgmMprRsSVxX オプションが使われていない場合
(メニューモード)、この引き数は無視されます。 PPA の後に指定されたオプションはすべて無視されます。
適切な値は lanscan コマンドで表示できます lanscan(1M) を参照)。 |
警告
lanadmin コマンドによってインタフェースのステーションアドレスまたは
mtu に対して行った変更は、システムをリブートした後には失われます。
ユーザーは、この機能に関する初期設定ファイルを、手作業で編集するか、または SAM インタフェースを介して変更するかのどちらかで変更しなければなりません。
著者
lanadmin は、HP で開発されました。
参照
netstat(1), lanscan(1M), linkloop(1M), ping(1M), lan(7), vlan(7)
IETF Requests for Comments: RFC 1213, RFC 1398, RFC 2863