名称
pvcreate ― ボリュームグループで使用する LVM 物理ボリュームの作成
構文
/usr/sbin/pvcreate [-b]
[-B] [-d soft_defects] [-s disk_size] [-f] [-t disk_type] pv_path
説明
pvcreate コマンドは、ボリュームグループで物理ボリュームとして使用できるように、
直接アクセス記憶装置 (raw ディスクデバイス) を初期化します。
pv_path にファイルシステムを指定した場合、 -f オプションが指定されていなければ pvcreate は確認を求めます。
この確認要求によって、意図しないファイルシステムの削除を防ぐことができます。
さらに、 -f オプションが指定されないと、 pv_path がすでに別のボリュームグループに属している場合には操作できません。
また、 pv_path が、VERITAS Volume Manager の制御下にあるディスクデバイスを参照している場合も、
操作できません。
pvcreate を使用して物理ボリュームを作成した後に、 vgcreate を使用してその物理ボリュームを新しいボリュームグループに追加するか、 vgextend を使用して既存のボリュームグループに追加します
(vgcreate(1M) および vgextend(1M) を参照)。
pvcreate によって正しく初期化してからでなければ、ディスクをボリュームグループに追加する
ことはできません。
-B オプションを指定すると、 pv_path をブート可能なディスクにすることができます。 この場合、ブート関連データ用のスペースが物理ボリューム上に確保されます。
これは論理ボリュームの経路ボリュームを作成する場合の前提条件です。
詳細は mkboot(1M) および lif(4) を参照してください。
オプションと引き数
pvcreate は、次のオプションと引き数を認識します。
| pv_path | | 物理ボリュームのキャラクタ (raw) デバイスパス名。 |
| -b | | 作成する物理ボリューム pv_path 上で、既知の不正ブロックすべてのインデックスに対応する番号を標準入力から読み込みます。
このインデックスは、10 進数、8 進数、または 16 進数を使用して、標準
C 言語表記法で 指定します。各番号は、改行文字、タブ、または用紙送り文字で区切ります。
このオプションを使用しない場合 pvcreate は、物理ボリュームに不正ブロックはないものとみなします。 |
| -B | | ブート可能な物理ボリューム (システムディスク等)
を作成します。 PA-RISC システムでは、 pv_path には 全体ディスクレイアウトのパス名を、 Itanium ベース
システムでは、 pv_path には HP-UX パーティションを持つディスクセクションのパス名を指定します。 |
| -d soft_defects | | ソフトウェア不正ブロック再配置を実行するために、LVM
が予約しなければならない不正 ブロック数の最小値を指定します。 この数を 7039
より大きくすることはできません。 これを指定しない場合は、データブロック
8K に対して 1 ブロックが予約されます。 このオプションは、HP-IB 上ではサポートされていません。 pvcreate が
HP-IB デバイスに対して実行される場合、 soft_defects は 0 に設定されます。 |
| -s disk_size | | 物理ボリュームの効果的なサイズが作成されます。 物理セクタの数字で指定されます。 |
| -f | | 最初に確認要求を出さずに、強制的に物理ボリュームを作成します
(したがって、ファイルシステムやボリュームマネージャ情報が存在していてもすべて削除されます)。 警告: -f オプションは、ファイルシステムまたはボリュームマネージャ情報が、本来のコマンドで
正しく削除できなかった場合の、最後の手段としてのみ使ってください。 -f を付けてコマンドを起動すると、最低限の検査しかしませんから、コマンドの起動に 先立って、 ディスクがすでに使われていないことを確認してください。 |
| -t disk_type | | ファイル /etc/disktab から、物理ボリュームに関する設定情報を取り出します。 disk_type には、デバイスを指定します (たとえば、hp7959S)。 この disk_type の指定が必要なのは、 pvcreate が基本となるディスクドライバからサイズを入手できない場合だけです。
ドライバがデバイスサイズを正常に返した場合には、 disk_type は無視されます。 |
注記
HP-UX 11.0 またはそれ以降のバージョンの HP-UX で作成された物理ボリュームは、 HP-UX
10.20 またはそれ以前のバージョンで作成された同種ディスクと異なるユーザーデータ
サイズを持つことがあります。
多言語化対応
環境変数
LANG は、どの言語によるメッセージを表示するかを設定します。
LANG を指定しない場合、またはヌルの場合は、
デフォルトで "C" となります (lang(5) を参照)。
多言語対応変数に誤った設定が含まれていると、 多言語対応変数は、デフォルトですべて
"C" となります。 (environ(5) を参照してください。)
例
raw デバイス /dev/rdsk/c1t0d0 に物理ボリュームを作成します。確認せずに強制的に作成します。
pvcreate -f /dev/rdsk/c1t0d0
raw デバイス /dev/rdsk/c1t0d0s2 に、Itanium(R) ベース
システム用のブート可能な物理ボリュームを、確認せずに強制的に作成します。
pvcreate -fB /dev/rdsk/c1t0d0s2
標準入力から不正ブロックリスト (7、13、95、および 133) を読み取る必要のあることを
指定して、raw デバイス /dev/rdsk/c1t0d0 に物理ボリュームを作成します。
echo 7 13 95 133 | pvcreate -b /dev/rdsk/c1t0d0
警告
デバイスの不正ブロックについて、製造元のリストを調べるか、または診断テストを 実行してから物理ボリュームを作成してください。
不正ブロックがある場合には、物理ボリュームを作成するときに -b オプションを使用してください。
Itanium(R) ベース
システムでの警告
Itanium ベース システムのブートディスクで pvcreate を使用する場合、そのデバイスファイルに
EFI パーティション番号が指定されていることを確認してください。 例えば、
pvcreate /dev/rdsk/c1t1d0s1
ファイル
| /etc/disktab | | システム上のすべてのディスクデバイスに関するディスク区画設定、およびディスクパーティション特性 |
参照
idisk(1M)、 mkboot(1M)、 vgcreate(1M)、 vgextend(1M)、 lif(4)