構文
/sbin/shutdown [-h|-r]
[-y] [-o] [grace]
/sbin/shutdown -R [-H]
[-y] [-o] [grace]
説明
shutdown コマンドは、 HP-UX システム操作手順の一部です。その主要な機能とは、現在実行中のすべてのプロセスを順序正しく慎重に終了することです。 shutdown を使用して、バックアップやファイルシステムの一貫性チェックなどの管理目的のために、システムのシングルユーザーモードへの設定
(fsck(1M) を参照)、システムの停止あるいはリブート、パーティションを再構成可能な
(ready-to-reconfigure) 状態にします。デフォルトでは、 shutdown は対話形式で実行されるプログラムです。
オプションと引き数
shutdown は以下のオプションおよび引き数を認識します。
| -h | | システムをシャットダウンし、停止します。 |
| -r | | システムをシャットダウンし、自動的にリブートします。 |
| -R | | システムをシャットダウンして再構成可能な (ready-to-reconfigure) 状態にし、可能であれば自動的にリブートします。
パーティションをリブートできない場合は、ready-to-reconfigure 状態で停止します。 ただし、 -H オプションが一緒に指定されている場合は、常に ready-to-reconfigure
状態で停止します。 このオプションが使用できるのは、ハードパーティションをサポートするシステムに限られています。 |
| -H | | システムをシャットダウンして ready-to-reconfigure
状態にし、リブートしません。このオプションは -R オプションと併用した場合のみ使用可能です。
このオプションが使用できるのは、ハードパーティションをサポートするシステムに限られています。 |
| -y | | ユーザーから対話形式による応答を要求しません (ユーザーがシャットダウンプロセスとやりとりを行わないように、全質問に適宜に yes または no と応答します)。 |
| -o | | ディスクレスクラスタ環境でクラスタ サーバー 上で実行すると、 サーバー のみをシャットダウンし、 クライアント はリブートしません。この引き数を指定しない場合、デフォルトの動作では サーバー のシャットダウン時にすべての クライアント をリブートします。 |
| grace | | は、システムシャットダウンの前にユーザーがログオフする猶予時間を指
定する秒単位の 10 進整数か、 now の語のいずれかです。デフォルトは、60 秒です。 grace が 0 または now の場合には、 shutdown は短時間で実行され、ユーザーがログアウトする際の猶予時間はほとんどありません。 |
-r (リブート) 、 -h (停止)
、 または -R (再構成) を指定しない場合には、 スタンドアロン システムと サーバー システムはシングルユーザー状態になります。 クライアント には -r (リブート)
または -h (停止) のいずれかを必ず指定しなければなりません。 クライアント では、シングルユーザー状態へのシャットダウンは行えません。 init(1M) を参照してください。
シャットダウンの手順
シャットダウン は、次の手順で実行されます。
PATH 環境変数が /usr/bin:/usr/sbin:/sbin にリセットされます。
IFS 環境変数が、スペース、タブ、および改行にリセットされます。
ユーザーが、 shutdown コマンドを実行する権限を持っているかどうかチェックします。権限を持ったユーザー
だけが shutdown コマンドを実行できます。 /etc/shutdown.allow 権限ファイルについての詳細は、「ファイル」
を参照してください。
現在のワークディレクトリがルートディレクトリ (/)
に変更されます。
すべてのファイルシステムのスーパーブロックがアップデートされます。 sync(1M) を参照してください。ファイルシステムの完全性を保証するために、システムをリブートする前にこれを実行する必要があります。
実ユーザー ID が、スーパーユーザーの ID に設定されます。
システムに現在ログインしている全ユーザーにブロードキャストメッセージが送られ
、ログアウトするように命令します。管理者は、この時点で任意のメッセージを指定す
ることができます。その他の場合は、標準の警告メッセージを表示します。
次の手順は、システムが スタンドアロン 、 サーバー 、 クライアント のいずれであるかによって異なります。
システムが スタンドアロン の場合には、 /sbin/rc が実行され、サブシステムのシャットダウン、ファイルシステムのアンマウント、
その他のタスクが行なわれてシステム実行レベルが 0 になります。
システムが サーバー の場合には、
オプションの -o 引き数を用いてクラスタ内のすべての クライアント もリブートすべきかどうかが判別されます。デフォルト
(コマンド行パラメータ の -o を入力しない場合)
の動作では、すべての クライアント が /sbin/reboot によってシャットダウンされます。 -o を入力していると、 サーバー だけがリブートされて クライアント はすべてそのまま残ります。その後 /sbin/rc が実行され、サブシステムのシャットダウン、ファイルシステムのアンマウント、
その他のタスクが行なわれてシステム実行レベルが 0 になります。
システムが クライアント の場合には、 /sbin/rc が実行されてシステム実行レベルが 2 になり、次に /sbin/reboot が実行されます。 クライアント では、シングルユーザー状態へのシャットダウンは指定できません。
-h オプション、 -r オプション、または -R オプションを選択した場合は、 /sbin/reboot が実行され、システムをリブート、停止、あるいは ready-to-reconfigure
状態にします。 システムがクラスタクライアントではない場合に システムをシングルユーザー状態
にすると、シグナルが init プロセスに送られ、状態を変更します
( init(1M) を参照)。
診断
| device
busy | | これが、最も一般的に検出されるエラー診断で、特定なファイルシステムのマウント
を外せなかったときに起こります。 mount(1M) を参照してください。 |
| user not allowed to shut down this
system |
| | | ユーザーが、システムのシャットダウンを許可されていません。ユーザーとシステムは、両方とも権限ファイル /etc/shutdown.allow に含まれていなければなりません。 |
例
ただちにシステムをリブートし、 HP-UX を再実行します。
対話形式による質問と応答を行わないで、システムを 5 分 (300 秒)
以内に停止します。
10 分以内に 実行レベル s に移行します。
パーティションをただちにシャットダウンし、削除できるようにします。
パーティションを 5 分以内にリブートし、パーティションに割り当てられたセルをアクティブにします。
警告
shutdown.allow ファイルのエントリーと比較するユーザー名は、 getpwuid() を使用すると得られます
(getpwent(3C) を参照)。
/etc/shutdown.allow 内のホスト名は、 gethostbyname() を使用して得られるホスト名と比較されます
(gethostent(3N) を参照)。
/ ディレクトリのようなルートボリューム上のディレクトリから shutdown を実行しなければなりません。
送信可能なブロードキャスト メッセージの最大長は、約 970 バイトです。
NFS ディスクレスクラスタ サーバー上で shutdown を実行し、 -o オプションを入力しないと、サーバーのクライアントがリブートされます。
クラスタのシャットダウン時には、クライアントを個々にリブートしたり
シャットダウンしたりしないでください。
パーティションが可能なシステムの仮想パーティション環境で -R オプションを使うと、そのハードパーティション上のすべての仮想パーティションがシャットダウンされて仮想パーティションモニターが再ブートされるまで、要求した再構成は実行されません。
ファイル
| /etc/shutdown.allow |
| | | 権限ファイル。 ファイル内の各行は、システムホスト名と、システムのリブートまたは停止を許可されているユーザーのログイン名から構成されています。 shutdown を実行するためには、スーパーユーザーのログイン名がこのファイルに含まれていなけ
ればなりません。ただし、ファイルがなかったり、長さがゼロの場合、 ルート ユーザーが shutdown プログラムを実行し、システムをダウンします。 このファイルは、保守目的のためにシステムをシングルユーザー状態にダウンするための権限には影響を与えません。
その操作は、スーパーユーザーによって実行される場合にだけ許されます。 行頭にコメント文字 # を使用すると、行の残りが無視されます
(追加のコメント文字を使用しないでコメント 行を複数行にわたって記述することはできません)。空白行も無視されます。 ホスト名またはユーザー名の代わりにワイルドカード文字 + を使用して、それぞれ全ホストまたは全ユーザーを指定することができます hosts.equiv(4) を参照)。 次に例を示します。 # user1 can shut down systemA and systemB systemA user1 systemB user1 # root can shut down any system + root # Any user can shut down systemC systemC + |
参照
fsck(1M), init(1M), killall(1M), mount(1M), reboot(1M), sync(1M),
gethostent(3N), getpwent(3C), hosts.equiv(4)
Superdome システムのシャットダウンとリブートの詳細については、次の
マニュアルを参照してください。
『Managing
Superdome Complexes: A Guide for System Administrators』
上記マニュアルは Web サイト (英語版: http://docs.hp.com 、日本語版: http://docs.hp.com/ja )
でご覧いただけます。