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HP-UX リファレンス: セクション 5 : その他の機能 > a

aio_monitor_run_sec(5)

カーネル調整パラメータ
HP-UX 11i Version 2: September 2004
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テクニカル ドキュメント

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名称

aio_monitor_run_sec ― AIO スレッドプールのモニター実行頻度 (秒単位)

フェールセーフ

2

デフォルト

30

設定可能な値

160

推奨値

160

説明

HP-UX における POSIX AIO の実装では、完全な非同期 I/O を直接サポートしないファイルシステムに対する I/O 実行にカーネルスレッドを使用します (この識別はユーザーには透過的です)。 このカーネルスレッドは、プロセスごとに作成されるワーカースレッドプール (AIO スレッドプールと呼びます) に編成されます。 I/O のためのスレッドプール機構では CPU 時間と I/O リソースの利用に関するさまざまなトレードオフが生じるため、このスレッドプールの動作をカスタマイズする目的で aio_proc_threads(5)aio_proc_thread_pct(5)aio_req_per_thread(5)、および aio_monitor_run_sec(5) の 4 つの動的調整パラメータが用意されています。これらの各調整パラメータの詳細は、それぞれのマンページを参照してください。

調整パラメータ aio_monitor_run_sec は、プロセスの AIO スレッドプールをモニターする頻度を指定します。モニター作業には、AIO スレッドプールの拡張または縮小 (aio_proc_threadsaio_proc_thread_pct、および aio_req_per_thread で指定された制約に基づく) を決定する作業が含まれます。

AIO スレッドプールは、自身で拡張する場合 (新しい I/O の実行時) とモニター機構の結果として拡張する場合がありますが、モニター機構はスレッドプールを縮小するための主要手段です。 したがって、この調整パラメータによって、AIO スレッドプールをいかに早く I/O 負荷に適応させられるかが決まります。

この調整パラメータの変更を行う対象ユーザー

ファイルシステムに対して大量の POSIX AIO の使用を必要とするアプリケーションを実行するシステム管理者。

変更に関する制限事項

この調整パラメータは動的です。 この調整パラメータの変更は、変更後に開始される新しいプロセスでは直ちに有効になります。既存のプロセスにも影響しますが、実行中のプロセスに変更内容が伝達される速度は、調整パラメータ aio_monitor_run_sec の変更前の値によって決まります。

この調整パラメータの値を大きくする場合

aio_monitor_run_sec の値を大きくする必要があるのは、アプリケーションの I/O 負荷が安定していて、POSIX AIO を負荷に合わせる必要がほとんどない場合です。 もう 1 つのケースとしては、突発的または定期的な I/O 負荷が発生するアプリケーションで、I/O 動作が減少している間も POSIX AIO のスレッドプールを大きくしておきたい場合 (I/O 動作が増加するときに備えるため) が考えられます。 これは、この調整パラメータの値を大きくして AIO モニター更新の頻度を下げることで可能になります。

この調整パラメータの値を大きくした場合の影響

この調整パラメータの値を大きくすると、POSIX AIO スレッドプール機構が I/O 負荷の変化に適応する速度が下がります。このため、アプリケーションが最初に POSIX AIO の発行を開始するときのパフォーマンスが若干低下することがあります。

この調整パラメータの値を小さくする場合

aio_monitor_run_sec の値を小さくする必要があるのは、アプリケーションで POSIX AIO スレッドプールを I/O 負荷に適応させる速度を上げたい場合です。 値を小さくすると通常はパフォーマンスが最大限に発揮されますが、突発的な I/O 負荷が発生する場合や I/O 負荷に定期的なピークがある場合は例外です。このような場合は、適応速度が遅い方が望ましいことがあります。

この調整パラメータの値を小さくした場合の影響

POSIX AIO スレッドプールが I/O 負荷の変化に適応する速度が上がるため、新しい I/O に対して新しいスレッドが即座に生成され、I/O 負荷が減少した場合にはスレッドが直ちに抹消されるようになります。 したがって、パフォーマンスが最大限に発揮されます (突発的または定期的な I/O 負荷がある場合を除く)。

同時に変更する必要がある他の調整パラメータ

aio_proc_threads は、POSIX AIO に使用できるスレッド数の厳密な制限を設定することにより、この調整パラメータと連携して機能します。

aio_proc_thread_pct は、POSIX_AIO に使用できるスレッド数の制限を設定することによりこの調整パラメータと連携して機能しますが、この制限は許容されるプロセススレッドの最大数に対するパーセンテージに基づくものです。このため、AIO スレッドプールは max_thread_proc の変更に動的に対応することができます。

aio_req_per_thread は、POSIX AIO カーネルスレッド数と処理される I/O 数との関係を定義します。

警告

HP-UX のカーネル調整パラメータはすべて、リリースごとに異なります。このパラメータは、HP-UX の今後のリリースにおいて、削除されたり機能が変更される可能性があります。

HP 社または他のベンダーのカーネルソフトウェアをインストールすると、 カーネル調整パラメータが変更されることがあり、その場合、 インストール後に、カーネル調整パラメータがデフォルト値でも推奨値でも ない値に設定されていることがあります。 カーネル調整パラメータの値への影響については、 インストールするカーネルソフトウェアのドキュメントを参照してください。 工場インストールされたカーネルソフトウェアについては、 http://docs.hp.com/ja の 『『HP-UX リリースノート』』 を参照してください。

著者

aio_monitor_run_sec は HP で開発されました。

参照

kctune(1M), sam(1M), gettune(2), settune(2), aio_proc_threads(5), aio_proc_thread_pct(5), aio_req_per_thread(5)

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