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HP-UX リファレンス: セクション 5 : その他の機能 > a

aio_proc_threads(5)

カーネル調整パラメータ
HP-UX 11i Version 2: September 2004
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名称

aio_proc_threads ― AIO プールで許容されるプロセススレッドの最大数

フェールセーフ

256

デフォルト

1024

設定可能な値

42048

推奨値

322048

説明

HP-UX における POSIX AIO の実装では、完全な非同期 I/O を直接サポートしないファイルシステムに対する I/O 実行にカーネルスレッドを使用します (この識別はユーザーには透過的です)。 このカーネルスレッドは、プロセスごとに作成されるワーカースレッドプール (AIO スレッドプールと呼びます) に編成されます。 I/O のためのスレッドプール機構では CPU 時間と I/O リソースの利用に関するさまざまなトレードオフが生じるため、このスレッドプールの動作をカスタマイズする目的で aio_proc_threads(5)aio_proc_thread_pct(5)aio_req_per_thread(5)、および aio_monitor_run_sec(5) の 4 つの動的調整パラメータが用意されています。これらの各調整パラメータの詳細は、それぞれのマンページを参照してください。

調整パラメータ aio_proc_threads は、POSIX AIO システムが I/O 実行時のカーネルスレッドとして使用できるプロセススレッドの最大数 (プロセス単位) を指定します。

この調整パラメータは aio_proc_thread_pct と連携して機能します。AIO に使用するスレッドの最大数は、次に示すように、2 つの調整パラメータで定義される 2 つの値のうちの小さい方になります。

MIN (aio_proc_threads, aio_proc_thread_pct * max_thread_proc) 

このため、AIO スレッド数は、 max_thread_proc によって動的に変化しますが、常に aio_proc_threads の絶対的な制限により拘束することができます。

この調整パラメータの変更を行う対象ユーザー

ファイルシステムに対して大量の POSIX AIO の使用を必要とするアプリケーションを実行するシステム管理者。

変更に関する制限事項

この調整パラメータは動的です。 この調整パラメータの変更は、変更後に開始される新しいプロセスでは直ちに有効になります。既存のプロセスにも影響しますが、実行中のプロセスに変更内容が伝達される速度は、調整パラメータ aio_monitor_run_sec によって決まります。

この調整パラメータの値を大きくする場合

aio_proc_threads の値を大きくする必要があるのは、アプリケーション自身の作業にはそれほど多くのスレッドを使用しない反面、POSIX AIO サブシステムに高いパフォーマンスが要求される場合です。

この調整パラメータの値を大きくした場合の影響

POSIX AIO を使用する一方で大量のスレッドも必要とする一部のアプリケーションで、新規スレッドを作成できなくなることがあります (これは、POSIX AIO スレッドプールが 1 プロセスに許容されるスレッドを使い過ぎてしまった場合に起こります)。

また、多数のカーネルスレッドを使用すると、CPU 利用率が増加する可能性があります。

この調整パラメータの値を小さくする場合

aio_proc_threads の値を小さくする必要があるのは、POSIX AIO のパフォーマンスには問題がないのに、POSIX AIO を使用するアプリケーションが他の作業のための新規スレッドを作成しようとしたときにエラーが発生する場合です。

この調整パラメータの値を小さくした場合の影響

POSIX AIO 要求の処理に使用できるスレッド数を極端に小さくすると、POSIX AIO サブシステムの全体的な I/O スループットが低下する可能性があります。

同時に変更する必要がある他の調整パラメータ

aio_proc_thread_pct は、許容されるプロセススレッドの最大数に対するパーセンテージに基づいて AIO スレッド数の制限を設定することにより、この調整パラメータと連携して機能します。このため、AIO スレッドプールは max_thread_proc の変更に動的に対応することができます。

aio_req_per_thread は、POSIX AIO カーネルスレッド数と処理される I/O 数との関係を定義します。

aio_monitor_run_sec は、AIO スレッド機構が上記の調整パラメータで定義される制限に準拠するために自身をモニターする頻度 (秒単位) を定義します。

警告

HP-UX のカーネル調整パラメータはすべて、リリースごとに異なります。このパラメータは、HP-UX の今後のリリースにおいて、削除されたり機能が変更される可能性があります。

HP 社または他のベンダーのカーネルソフトウェアをインストールすると、 カーネル調整パラメータが変更されることがあり、その場合、 インストール後に、カーネル調整パラメータがデフォルト値でも推奨値でも ない値に設定されていることがあります。 カーネル調整パラメータの値への影響については、 インストールするカーネルソフトウェアのドキュメントを参照してください。 工場インストールされたカーネルソフトウェアについては、 http://docs.hp.com/ja の 『『HP-UX リリースノート』』 を参照してください。

著者

aio_proc_threads は HP で開発されました。

参照

kctune(1M), sam(1M), gettune(2), settune(2), aio_proc_thread_pct(5), aio_req_per_thread(5), aio_monitor_run_sec(5)

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