本文に進む 日本−日本語
日本HPホーム 製品とサービス お客様サポート/ ダウンロード ソリューション ご購入の方法
≫ お問い合わせ
詳細検索オプション
日本HPホーム
HP-UX リファレンス: セクション 5 : その他の機能 > a

aio_req_per_thread(5)

カーネル調整パラメータ
HP-UX 11i Version 2: September 2004
≫ 

テクニカル ドキュメント

PDF版
フィードバック
ここから本文が始まります

 ≫ 目次

 ≫ 索引

名称

aio_req_per_thread ― 保留中の AIO 要求数と処理対象のスレッド数の比率

フェールセーフ

4

デフォルト

1

設定可能な値

1100

推奨値

1100

説明

HP-UX における POSIX AIO の実装では、完全な非同期 I/O を直接サポートしないファイルシステムに対する I/O 実行にカーネルスレッドを使用します (この識別はユーザーには透過的です)。 このカーネルスレッドは、プロセスごとに作成されるワーカースレッドプール (AIO スレッドプールと呼びます) に編成されます。 I/O のためのスレッドプール機構では CPU 時間と I/O リソースの利用に関するさまざまなトレードオフが生じるため、このスレッドプールの動作をカスタマイズする目的で aio_proc_threads(5)aio_proc_thread_pct(5)aio_req_per_thread(5)、および aio_monitor_run_sec(5) の 4 つの動的調整パラメータが用意されています。これらの各調整パラメータの詳細は、それぞれのマンページを参照してください。

調整パラメータ aio_req_per_thread は、保留中の POSIX AIO 要求数と AIO スレッドプール内のスレッド数の希望の比率 (プロセス単位) を指定します。

AIO スレッドプール内のスレッド数は調整パラメータ aio_proc_thread_pct および aio_proc_threads で制限されますが、その制限内での AIO スレッドプールの動作が調整パラメータ aio_req_per_thread によって決まります。 aio_req_per_thread は、各スレッドに割り当てる I/O の量を定義することで、未処理の AIO 要求数が増加した場合に AIO スレッドプールをどのくらい拡張するかを決定します。

この調整パラメータの変更を行う対象ユーザー

ファイルシステムに対して大量の POSIX AIO の使用を必要とするアプリケーションを実行するシステム管理者。

変更に関する制限事項

この調整パラメータは動的です。 この調整パラメータの変更は、変更後に開始される新しいプロセスでは直ちに有効になります。既存のプロセスにも影響しますが、実行中のプロセスに変更内容が伝達される速度は、調整パラメータ aio_monitor_run_sec によって決まります。

この調整パラメータの値を大きくする場合

aio_req_per_thread の値を大きくする必要があるのは、アプリケーションで、POSIX AIO サブシステムが使用するスレッド数を制限する必要がある場合です。 これは通常、他の作業のためにより多くのプロセススレッドを解放したり、POSIX AIO 内の並行処理のレベルを制限したり、物理的に制限のある I/O デバイス上の負荷を減らしたりすることが目的です。

この調整パラメータの値を大きくした場合の影響

POSIX AIO 要求に使用できるスレッド数を減らすことにより、並行処理が減少し、AIO I/O 要求の処理待ちの時間が長くなります。 このため、本来ならより大きな負荷を処理できるはずの I/O スタックを持つシステムでは、レイテンシが増加し、POSIX AIO のパフォーマンスが低下する可能性があります。 一方では、要求に対するスレッド数を減らすと、コンテキストスイッチの発生回数が減少し、POSIX AIO の CPU 利用率を低減させることができます。

この調整パラメータの値を小さくする場合

aio_req_per_thread の値を小さくする必要があるのは、並行処理と POSIX AIO 要求のパフォーマンスを最大化したい場合です。これは、アプリケーションが他の作業に関して多くのスレッドを必要としない場合に行います。

この調整パラメータの値を小さくした場合の影響

この調整パラメータの値を小さくすると、POSIX AIO が I/O 要求を処理するために使用するスレッドが増加します。 これにより、CPU の使用率が増加し、アプリケーションが他の作業のために必要となる可能性があるスレッドを使い果たす場合があります。一方、POSIX AIO のパフォーマンスは向上します。

同時に変更する必要がある他の調整パラメータ

aio_proc_threads は、POSIX AIO に使用できるスレッド数の厳密な制限を設定することにより、この調整パラメータと連携して機能します。

aio_proc_thread_pct は、POSIX_AIO に使用できるスレッド数の制限を設定することによりこの調整パラメータと連携して機能しますが、この制限は許容されるプロセススレッドの最大数に対するパーセンテージに基づくものです。このため、AIO スレッドプールは max_thread_proc の変更に動的に対応することができます。

aio_monitor_run_sec は、AIO スレッド機構が上記の調整パラメータで定義される制限に準拠するために自身をモニターする頻度 (秒単位) を定義します。

警告

HP-UX のカーネル調整パラメータはすべて、リリースごとに異なります。このパラメータは、HP-UX の今後のリリースにおいて、削除されたり機能が変更される可能性があります。

HP 社または他のベンダーのカーネルソフトウェアをインストールすると、 カーネル調整パラメータが変更されることがあり、その場合、 インストール後に、カーネル調整パラメータがデフォルト値でも推奨値でも ない値に設定されていることがあります。 カーネル調整パラメータの値への影響については、 インストールするカーネルソフトウェアのドキュメントを参照してください。 工場インストールされたカーネルソフトウェアについては、 http://docs.hp.com/ja の 『『HP-UX リリースノート』』 を参照してください。

著者

aio_req_per_thread は HP で開発されました。

参照

kctune(1M), sam(1M), gettune(2), settune(2), aio_proc_threads(5), aio_proc_thread_pct(5), aio_monitor_run_sec(5)

印刷用画面へ
プライバシー 本サイト利用時の合意事項
© 1983-2004 Hewlett-Packard Development Company, L.P.