名称
alwaysdump ― カーネルパニックの発生時にダンプするカーネルメモリーページのクラスの定義
値
デフォルト
0 (ダンプするクラスはカーネルが選択)
設定可能な値
0 〜 1024 の整数値
この整数値は、ダンプに含める各クラス (以下を参照) を表す整数値の合計となります。
| UNUSED | | 2 : 未使用ページ |
| USERPG | | 4 : ユーザーページ |
| BCACHE | | 8 : バッファーキャッシュ |
| KCODE | | 16 : カーネルテキストページ |
| USTACK | | 32 : プロセススタック |
| FSDATA | | 64 : ファイルシステム メタデータ |
| KDDATA | | 128 : カーネル動的データ |
| KSDATA | | 256 : カーネル静的データ |
| SUPERPG | | 512 : 未使用スーパーページ プール |
推奨値
0 (ダンプするクラスはカーネルが選択)
通常、カーネルが選択する値は 480 (KSDATA + KDDATA + FSDATA + USTACK) です。
KSDATA と KDDATA は、カーネル障害のデバッグに使用します。 FSDATA は、ファイルシステム障害のデバッグに必要です。 USTACK は、ユーザースペースのアプリケーションに関連する問題のデバッグに使用します。 UNUSED, USERPG, BCACHE, KCODE, SUPERPG がデバッグに使用されるケースは通常はありません。
説明
大規模なシステムでは、システムに搭載されている物理メモリーのサイズによっては、カーネルパニックの発生時にシステムメモリーのダンプにかかる時間が極端に長くなる場合があります。 dontdump および alwaysdump パラメータで制御される高速ダンプ機能を使用すると、カーネルダンプを以下の特定タイプの情報だけに限定することができます。
| . 未使用物理メモリー | | |
| . ユーザープロセス | | |
| . バッファーキャッシュ | | |
| . カーネルコード | | |
| . プロセススタック | | |
| . ファイルシステム メタデータ |
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| . カーネル動的データ | | |
| . カーネル静的データ | | |
| . 未使用スーパーページ プール |
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crashconf コマンドと、このコマンドに関連付けられた構成ファイル /etc/rc.config.d/crashconf は、カーネルパニックに起因するメモリーダンプに、これらのメモリークラスのうちどのクラスを含めるかを制御します。
ごく稀に、ブート処理中に crashconf(1M) が実行される前にシステムがパニックに陥る場合があります。 そのような場合は、調整パラメータの alwaysdump と dontdump を使用して構成を設定できます。
alwaysdump に保存されているビットマップ値は、カーネルパニックに起因するメモリーダンプに、これらのメモリークラスのうちどのクラスを含めるかを指定します。
このパラメータのデフォルト値は 0 です。
この場合、システムは、クラスのメモリーをダンプするかどうかを、発生したクラッシュのタイプに基づいて判断します。
システムクラッシュの内容によってはフルクラッシュダンプが必要な場合もあります。また、ダンプされた時点でシステムオペレータがフルクラッシュダンプを要求する場合も考えられます。
いずれの場合も、 alwaysdump を使用して選択されているクラスに関係なく、フルダンプが実行されます。
この調整パラメータの変更を行う対象ユーザー
この調整パラメータの値を変更するのは当社のフィールドエンジニアだけです。
変更に関する制限事項
この調整パラメータの変更は、次回リブート時に有効になります。ただし、 crashconf を使用してページの選択を変更すると、変更内容は直ちに有効になります。
この調整パラメータをオンにする場合
システムクラッシュ発生時のダンプに特定のクラスのページを含める場合に、この調整パラメータをオンにします。
この調整パラメータをオンにした場合の影響
ダンプの解析に不要なページが含まれると、ダンプに時間がかかります。
この調整パラメータをオフにする場合
この調整パラメータは、デフォルトでオフになっています。
この調整パラメータをオフにした場合の影響
システムは、ダンプするページクラスを、クラッシュのタイプに基づいて判断します。
同時に変更する必要がある他の調整パラメータ
dontdump 調整パラメータに alwaysdump と同じページクラスを含めないでください。
警告
HP-UX のカーネル調整パラメータはすべて、リリースごとに異なります。
このパラメータは、HP-UX の今後のリリースにおいて、削除されたり機能が変更される可能性があります。
HP 社または他のベンダーのカーネルソフトウェアをインストールすると、
カーネル調整パラメータが変更されることがあり、その場合、 インストール後に、カーネル調整パラメータがデフォルト値でも推奨値でも
ない値に設定されていることがあります。 カーネル調整パラメータの値への影響については、
インストールするカーネルソフトウェアのドキュメントを参照してください。
工場インストールされたカーネルソフトウェアについては、 http://docs.hp.com/ja の 『『HP-UX
リリースノート』』 を参照してください。
著者
alwaysdump は、HP で開発されました。
参照
crashconf(1M)、dontdump(5)