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HP-UX リファレンス: セクション 5 : その他の機能 > d

dbc_min_pct(5)

カーネル調整パラメータ
HP-UX 11i Version 2: September 2004
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テクニカル ドキュメント

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名称

dbc_min_pct ― ファイル I/O データやメタデータのキャッシングに使用されるメモリーの最小パーセンテージ

フェールセーフ

5

デフォルト

5

設定可能な値

最小値は 1 (物理メモリーの 1%) 、最大値は 70 (物理メモリーの 70%) 。 この値は dbc_max_pct の値より大きくならないように設定します。

正の整数値を指定します。

推奨値

dbc_min_pct で指定されるキャッシュサイズの最小値をデフォルト値から変更する必要はほとんどありません。 しかし、例外的に大きな、あるいは、小さな物理メモリーを搭載したシステムや、ファイルデータのために ディスク I/O を使用するシステムプロセスが例外的に多い、あるいは、少ないシステムでは、この パラメータを変更する必要が生じる場合があります。

最小キャッシュサイズの妥当 (かつ無難) な値を MB 単位で求めるには、以下の式を使用します。

(number-of-system-processes)*(largest-file-system-block-size)/1024

dbc_min_pct の値を求めるには、この式の結果を、コンピュータに搭載されている物理メモリーのサイズの数値 (MB 単位) で割り、 その値に 100 を掛けます。これによって、正しい値がパーセント単位で得られます。

この計算には、ディスク I/O をアクティブに使用しているプロセスのみを含めます。 それ以外はすべて除外できます。 どのプロセスを計算に含め、どのプロセスを計算から除外するかについて、例をいくつか示します。

計算に含める:  

NFS デーモン、テキストフォーマッタ (nroff など)、データベース管理アプリケーション、テキストエディタ、コンパイラなど。 これらは、システムにマウントされた 1 つまたは複数のファイルシステムに保存されている ソースファイルや出力ファイルにアクセスしたり、それらのファイルを使用したりします。

計算から除外する:  

X ディスプレイアプリケーション、 hptermrlogin 、ログインシェル、 システムデーモン、 telnet および uucp 接続など。 これらのプロセスは、ファイルデータのためのディスク I/O をほとんど使用しません。

説明

ファイルシステム I/O 動作中はデータがバッファーキャッシュに保存されますが、 バッファーキャッシュのサイズは、固定にすることも、動的に割り当てることもできます。 dbc_min_pctdbc_max_pct の値が異なると、システムメモリーに対する要求の競合の度合いに応じて、 バッファーキャッシュのサイズが動的に拡張/縮小します。

dbc_min_pct の値は、動的バッファーキャッシュで使用するために確保される物理メモリーの最小パーセンテージを指定します。

dbc_min_pctdbc_max_pct の両方を同じ値に設定することで、正確にそのパーセンテージの物理メモリーをバッファーキャッシュとして使用し続ける 固定サイズのバッファーキャッシュをカーネルが作成することが可能です。

この調整パラメータの変更を行う対象ユーザー

dbc_min_pct で指定されるキャッシュサイズの最小値をデフォルト値から変更する必要はほとんどありません。 しかし、例外的に大きな、あるいは、小さな物理メモリーを搭載したシステムや、ファイルデータのために ディスク I/O を使用するシステムプロセスが例外的に多い、あるいは、少ないシステムでは、この パラメータを変更する必要が生じる場合があります。

変更に関する制限事項

これは動的なパラメータなので、値を変更すると実行しているシステムに直ちに有効になります。十分な物理メモリーが 搭載されておらず、新たに指定された最小値までファイルシステムのバッファーキャッシュを増やすことができない 場合、パラメータの調節は失敗します。

この調整パラメータの値を大きくする場合

この最小値を増やす必要はほとんどありません。I/O 処理中心のプロセスが起動しているシステムのパフォーマンスが 低い場合 (特に初期設定時) 、それは dbc_min_pct の値が小さすぎる兆候である可能性があります。しかし、このような時も、 dbc_min_pct ではなく、最大値の dbc_max_pct の値を増やすことをお勧めします。

この調整パラメータの値を大きくした場合の影響

dbc_min_pct で指定される動的バッファーキャッシュの最低限の固定分として確保されたメモリーは、システム上で 他の目的に使用されることはありません。この値を増やすと、指定したパーセンテージのメモリーが 直ちに使用されるようになります。値を増やしすぎると結果的にメモリーを圧迫する可能性があるので ご注意ください。

この調整パラメータの値を小さくする場合

この最小値を減らす必要はほとんどありません。要求の競合状況によりますが、ファイルシステムの I/O キャッシング以外の目的でより多くのメモリーを使用したい場合はこのパラメータの値を小さくします。

この調整パラメータの値を小さくした場合の影響

物理メモリーへの要求が過度に競合しているときに dbc_min_pct を低すぎる値に設定すると、バッファーキャッシュへの要求が膨れ上がり、その結果、システムの パフォーマンスが低下することがあります。

同時に変更する必要がある他の調整パラメータ

dbc_min_pct の値は dbc_max_pct の値より大きくならないように設定しなければならず、パラメータの設定時にはカーネルによって チェックされます。

警告

HP-UX のカーネル調整パラメータはすべて、リリースごとに異なります。 このパラメータは、HP-UX の今後のリリースにおいて、削除されたり機能が変更される可能性があります。

前の HP-UX リリースに含まれていた静的なバッファーキャッシュに関連する調整パラメータは削除されました。 固定サイズのバッファーキャッシュを使用する際は、 dbc_min_pctdbc_max_pct に同じ値を設定する方法を推奨します。

HP 社または他のベンダーのカーネルソフトウェアをインストールすると、 カーネル調整パラメータが変更されることがあり、その場合、 インストール後に、カーネル調整パラメータがデフォルト値でも推奨値でも ない値に設定されていることがあります。 カーネル調整パラメータの値への影響については、 インストールするカーネルソフトウェアのドキュメントを参照してください。 工場インストールされたカーネルソフトウェアについては、 http://docs.hp.com/ja の 『『HP-UX リリースノート』』 を参照してください。

著者

dbc_min_pct は、HP で開発されました。

参照

kctune(1M)、sam(1M)、hpterm(1)、nroff(1)、rlogin(1)、telnet(1)、uucp(1)、gettune(2)、settune(2)、dbc_max_pct(5)

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