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HP-UX リファレンス: セクション 5 : その他の機能 > ffs_async(5)カーネル調整パラメータHP-UX 11i Version 2: September 2004 |
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名称fs_async ― 書き込み操作が完了する前の戻り値に対する書き込みを有効化 (ブール代数) 説明fs_async は、ファイルシステムデータ構造体の非同期ディスク書き込みを可能にするかどうかを指定します。 同期ディスク書き込みを行うと、ファイルシステムでのファイルシステムデータ構造体の更新中に システムクラッシュが発生した場合でも、ファイルシステムの完全性を容易に復元できます。 非同期書き込みを選択した場合は、NFS クラスタ環境用 HP-UX ファイルシステム方式が維持されます。 また、 open() に 0_SYNC フラグ (同期書き込み) を指定して開いたファイルでは、非同期書き込み機能がカーネルに構成されていても、 同期書き込みが行われます。 非同期ディスク書き込みを行うと、ファイルシステムのパフォーマンスが大幅に向上します。ただし、 非同期書き込みでは、システムクラッシュが発生した場合に、ファイルシステムデータ構造体が矛盾した 状態のままになる可能性があります。 同期書き込みと非同期書き込みの選択方法については、以下のチュートリアルを参照してください。 チュートリアル: 同期書き込みと非同期書き込みについてファイルが書き込みのために開いていて、さらにそのファイルにデータが書き込まれている場合は、 データはバッファーに蓄積され、一定の間隔をおいてディスクに書き込まれます。 ファイル終了条件が発生すると、ファイルを閉じる用意が行われます。 バッファーに残っているデータがディスクに書き込まれ、ファイルサイズとブロックポインターの 情報で i ノードが更新され、さらにファイルシステムの未使用ディスクブロックのリストが更新されます。 ファイルシステムの完全性を最大限に保護するために、これらの処理が行われるシーケンスは、 ディスク書き込み中にシステムクラッシュや電源異常が発生した場合でも、ディスクのファイルシステムが 破損する危険性が最小限に抑えられています。 この一連の更新プロセスを 同期書き込み と呼びます。 HP-UX ファイルシステムでは、空きスペースリスト、ブロック、i ノード、およびその他のファイル構成要素を、 ディスクデバイス上にランダムに、広く分散させて保存します。 この場合、特定のシーケンスでファイル情報ブロックを書き込むためには、書き込み処理を実行する前に ディスク上の所定位置まで移動する時間が必要です。 このシーケンスの最中に電源異常やシステムクラッシュが発生すると、1 つまたは複数のブロックが正常に 更新されない場合があり、ファイルシステムに矛盾の可能性が残ります。そのような矛盾を修復するには、 fsck コマンドを使用します。 fs_async カーネルパラメータで指定できる非同期書き込みによって、システムは、より安全な (ただし低速の) シーケンスの代わりに、 より簡便な (したがって高速の) シーケンスでディスク上のファイルシステム情報を更新できるため、 書き込みと書き込みの間の検索および移動による遅延を短縮できます。 ただし、非同期書き込み処理の実行中にシステムクラッシュが発生した場合には、矛盾したファイルシステムを fsck で自動的に修復できない危険性は、同期書き込みの場合に比べて大幅に高くなります。 クラッシュ後の動作同期書き込みだけが使用されている場合は、ディレクトリ、ファイル i ノード、空きスペースリストなどに対するすべての更新が、 fsck で認識されるシーケンスで実行されます。 このシーケンスでディスクブロックの更新中にクラッシュが発生すると、 fsck は、クラッシュの発生場所を直ちに特定し、欠落した更新情報を修復することができます。通常は、システム管理者による操作は不要です。 非同期書き込みが可能であるように fs_async が設定されている場合にクラッシュが発生すると、 fsck は、どのようなシーケンスが使用されたかを認識しないため、矛盾したファイルシステム情報の修正や、 ディレクトリおよび i ノードのエントリの修復などの処理で、管理者による操作 (対話形式) が必要になります。 非同期書き込みを可能にする理由ファイルへの書き込みが終了し、ファイルが閉じている場合は、ディスクブロックの同期書き込みと更新までに待ち時間があると、 ファイルとディレクトリに対する書き込み動作と終了動作を多用するプログラムやアプリケーションではパフォーマンスが低下します。 非同期書き込みが可能であれば、それらの遅延が大幅に短縮され、結果としてパフォーマンスが向上します。 ただし、CPU を多用し、ディスク I/O の頻度が比較的低いアプリケーションでは、パフォーマンスの向上はあまり期待できません。 非同期書き込みを使用する場合以下のような場合は、システムのパフォーマンスを向上させるために、非同期書き込みをお勧めします。
非同期書き込みを有効にするには、 fs_async カーネルパラメータを、デフォルト値 0 の代わりに 1 に設定します。 警告HP-UX のカーネル調整パラメータはすべて、リリースごとに異なります。このパラメータは、 HP-UX の今後のリリースにおいて、削除されたり機能が変更される可能性があります。 HP 社または他のベンダーのカーネルソフトウェアをインストールすると、 カーネル調整パラメータが変更されることがあり、その場合、 インストール後に、カーネル調整パラメータがデフォルト値でも推奨値でも ない値に設定されていることがあります。 カーネル調整パラメータの値への影響については、 インストールするカーネルソフトウェアのドキュメントを参照してください。 工場インストールされたカーネルソフトウェアについては、 http://docs.hp.com/ja の 『『HP-UX リリースノート』』 を参照してください。 |
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