名称
ksi_send_max ― 1 プロセスあたりの待ち行列シグナル数の上限
値
設定可能な値
32 〜 maxint (0x7fffffff)
説明
ksi_send_max は、送信元が送信し、受信先で保留可能な待ち行列シグナル数の、1 プロセスあたりの上限です。この上限は、プロセスの送信元ごとに設定します。 ksi は「カーネルシグナル情報」の略で、待ち行列シグナルに関する情報を含むエントリーを識別します。待ち行列シグナル 1 つにつき 1 つのエントリーがあります。待ち行列シグナルは、 sigqueue システムコール、タイマーの期限切れ、POSIX
リアルタイムメッセージ待ち行列、および非同期 I/O で使用されます。ユーザーが生成したシグナル (kill および raise による)
は待ち行列には入れられません。
この調整パラメータの変更を行う対象ユーザー
すべてのユーザー。
変更に関する制限事項
この調整パラメータの変更は、次回リブート時に有効になります。
この調整パラメータの値を大きくする場合
待ち行列シグナルを使用する機能を頻繁に使用すると、この値を大きくする必要性が生じます。 sigqueue システムコールにより EAGAIN が返された場合は、この調整パラメータの値を増やす必要があります。
この調整パラメータの値を大きくした場合の影響
メモリー使用量が増加します。ただし、これは待ち行列シグナルが使用された場合に限ります。割り当てられるエントリーはすべて
96 バイトです。
この調整パラメータの値を小さくする場合
アプリケーションの待ち行列シグナルの使用量をコントロールしたい場合のみです。
この調整パラメータの値を小さくする場合
値が低すぎると、待ち行列シグナルを使用するアプリケーションが失敗する可能性があります。
同時に変更する必要がある他の調整パラメータ
システム全体の待ち行列シグナル数を制限する ksi_alloc_max についても検討します。 ksi_alloc_max はシステムベースで、 ksi_send_max はプロセスベースであるため、調整パラメータ ksi_alloc_max の方が常に大きくなければなりません。
ksi_send_max のデフォルト値は 32 で、 ksi_alloc_max のデフォルト値は
'nproc * 8' です。
警告
HP-UX のカーネル調整パラメータはすべて、リリースごとに異なります。このパラメータは、HP-UX
の今後のリリースにおいて、削除されたり機能が変更される可能性があります。
HP 社または他のベンダーのカーネルソフトウェアをインストールすると、
カーネル調整パラメータが変更されることがあり、その場合、 インストール後に、カーネル調整パラメータがデフォルト値でも推奨値でも
ない値に設定されていることがあります。 カーネル調整パラメータの値への影響については、
インストールするカーネルソフトウェアのドキュメントを参照してください。
工場インストールされたカーネルソフトウェアについては、 http://docs.hp.com/ja の 『『HP-UX
リリースノート』』 を参照してください。
著者
ksi_send_max は、HP で開発されました。
参照
kill(2)、sigqueue(2)、ksi_alloc_max(5)