名称
swapmem_on ― 物理メモリーサイズを使用可能スワップスペースより大きくすることの許可
説明
HP-UX のこれまでのバージョンでは、システム構成において、システム上で最大限の数のプロセスを稼働させるための十分な物理スワップスペースが必要でした。
これは、実行中のプロセスをスワップ不足のために抹消しなければならない事態が絶対に起きないよう、HP-UX
がプロセスの生成時にそのプロセス用のスワップスペースを確保するためです。
これはしかし、何ギガバイトものスワップスペース (したがって何ギガバイトもの物理メモリー)
を必要とし、負荷全体が常にコア内にあるワークロードを持つシステムでは困難なことでした。
この調整パラメータは、コアメモリーより小さいシステムスワップスペースを可能にするために作成されました。
これを実現するために、物理メモリーの一部が「疑似スワップ」スペースとして確保されます。
実際のスワップスペースは使用可能のまま、プロセスは、fork 時または実行時に必要になるすべてのスワップを物理デバイスまたはファイルシステムスワップから確保します。
このスワップがすべて使用されると、新しいプロセスはスワップを確保せず、物理デバイスまたはファイルシステムへスワップするはずだった各ページがメモリー内でロックされ、疑似スワップスペースの一部として扱われます。
この調整パラメータの変更を行う対象ユーザー
すべてのユーザー。
変更に関する制限事項
この調整パラメータの変更は、次回リブート時に有効になります。
この調整パラメータをオンにする場合
この調整パラメータが 0 (オフ) に設定されていて、 fork() または exec() プロセスが失敗して ENOMEM エラーメッセージが発生し、システムメモリーが十分あるのに未確保スワップスペースが不足するとき、この調整パラメータを 1 (オン)
に設定することで、これらのプロセスが疑似スワップスペースにより実行できるようになる場合。
この調整パラメータをオンにした場合の影響
一部の物理メモリーが疑似スワップ用に確保されますが、カーネルがロックメモリー用またはカーネルメモリー用として必要であれば、このアロケーションからページを借用することができ、その残りのページは物理スワップが完全に埋まっている場合のみ使用されるので、この調整パラメータをオンにすることはまったく無害です。
この調整パラメータをオフにする場合
物理スワップデバイスまたはファイルシステムが十分にあって、システムワークロードがスワップを必ず確保できるのであれば、
この調整パラメータをオフにできます。 ただし、この機能をオフにしても、 システムとしてのメリットは何もありません。
この調整パラメータをオフにした場合の影響
プロセスがスワップを fork() または exec() で確保することについては、物理スワップデバイスまたはファイルシステムによって限界が決まります。
同時に変更する必要がある他の調整パラメータ
ありません。
警告
HP-UX のすべてのカーネル調整パラメータは、リリースごとに異なります。
このパラメータは、HP-UX の今後のリリースにおいて、削除されるか、意味が変わる可能性があります。
HP 社または他のベンダーのカーネルソフトウェアをインストールすると、
カーネル調整パラメータが変更されることがあり、その場合、 インストール後に、カーネル調整パラメータがデフォルト値でも推奨値でも
ない値に設定されていることがあります。 カーネル調整パラメータの値への影響については、
インストールするカーネルソフトウェアのドキュメントを参照してください。
工場インストールされたカーネルソフトウェアについては、 http://docs.hp.com/ja の 『『HP-UX
リリースノート』』 を参照してください。
著者
swapmem_on は、HP で開発されました。