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HP-UX 11i Version 2: September 2004
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名称

glossary ― 一般的な HP-UX の用語説明

説明

HP-UX をはじめ、HP-UX ライクなシステムでは、きわめて特殊な意味を持つ専門用語を使用します。この用語集は、HP-UX 以外の環境で使用する場合とは意味の異なる専門用語を正確に定義するものです。 他の HP-UX ドキュメントへの参照も含まれています。

sh(1) wait(2) fopen(3S) のように、かっこ付きローマ数字 (と大文字) が付いた イタリック体(または で書かれているものは、本ドキュメントの他のセクションを参照しています。)ボールド体 (または反転表示) の項目は、この用語集に登録されています。 computer font (オンライン マンページの場合は ボールド体 (または反転表示)) は、ファイル名や環境変数などを表す文字列です。 イタリック体で書かれたマニュアル名は、お使いのシステム内のドキュメントまたは 個々のドキュメントを参照しています。

いくつかの用語および定義は、新しい IEEE POSIX 基準や 『X/Open Portability Guide』 に由来してはいますが、このように定義することで明確に HP-UX オペレーティングシステムの 特徴を反映しています。 表現の違いは、HP-UX システムの特徴をより明確にするために存在します。

用語エントリー

. (ドット) 

「現在のディレクトリ」 を指す特殊ファイル名です。 これは単独で使用することも、また ディレクトリのパス名の先頭に指定することもできます。 パス名決定 を参照してください。 ドット は、POSIX シェル、B シェル、および K シェルの特殊コマンドとしても 使用できます。テキストエディタやフォーマッタで、 正規表現を解析するとき、あるいはファイル名を指定するときに 特殊な意味を持ちます。

.. (ドットドット)
  

「親ディレクトリ」 を指す特殊ファイル名です。 ドットドット「パス名」 の先頭にある場合は、 現在のディレクトリの親を指します。 また、 ドットドット がパス名の中にある場合は、 パス名の文字列中にある ドットドット の前にあるディレクトリの親ディレクトリを 指します。 特殊なケースとして ドットドット は、親のない任意のディレクトリの現在のディレクトリ (通常は ルートディレクトリ ) を指します。 パス名決定 を参照してください。

.o (ドットオー)
  

このサフィックスは、慣例的に再配置可能オブジェクトファイルに付けられます。 「ドットオー ファイル」 という用語が、再配置可能オブジェクトファイルを表す場合もあります。 このようなファイル形式を 「ドットオー フォーマット」 と呼ぶこともあります。 a.out(4) を参照してください。

2 次プロンプト 

シェルがディスプレイに表示し、さらに入力が必要なことを示す 1 つ以上の文字。 このプロンプトは、シェルの 1 次プロンプトほど頻繁には現れません ( プロンプト 参照)。 これが表示された場合、通常は、文字列の正しい引用を省略したか (シェルに混乱を引き起こす原因)、コマンド行からシェルプログラミング言語のフロー制御構成体 ( for 構成体など) を入力したことが原因です。 デフォルトでは、シェルの 2 次プロンプトは不等号 (>) ですが、各自の .profile ファイルで シェル変数 PS2 を適宜設定することにより、再定義できます ( C シェルには 2 次プロンプトはありません)。

a.out 

通常、HP-UX の実行可能オブジェクトコードに付けます。 フォーマットはマシンに依存します。 各インプリメンテーションについては、 a.out(4) で説明してあります。 まだリンクされていないオブジェクトコードも同じ形式になりますが、 .o (ドットオー) ファイルとして参照されます。 a.out はリンカ ld(1) が使用するデフォルトの出力ファイルでもあります。

ASCII 

米国情報交換標準コード (American Standard Code for Information Interchange) の頭文字です。 ASCII は、従来からの System V のコード文字セットで、 制御文字と表示可能文字を含む 128 の文字を定義しています。 各文字は、10 進数の 0〜127 を示す 7 ビットの 2 進数値で表されます。

CS/80 または CS-80
  

一連のコマンドと CS/80 (コマンドセット 1980) コマンドセットというデータ転送プロトコルによって、制御コンピュータとの通信を行う大容量記憶装置の系列。 このコマンドセットは、技術革新が進んだ際に、新製品/旧製品との互換性を高めるために実現されました。 CS/80 コマンドセット全体のうちサブセットのみをサポートしている大容量記憶装置もあり、これを通常、 SS/80 (サブセット 1980) 装置といいます。

demon 

UNIX の用語 daemon のスペルが誤ったもの

EOF 

エンドオブファイル を参照してください。

Epoch 

Epoch とは、 協定世界時 (UTC) の 1970 年 1 月 1 日 0 時 0 分 0 秒を意味します。 数値の増分は、Epoch から参照時間までに経過した時間を表します。

不定期に発生するうるう秒は、Epoch から参照時間までの秒数には織り込まれていません (1970〜1988 年の間に、14 回のうるう秒があります)。

FIFO スペシャルファイル
  

ファイル の一種。 FIFO に書き込まれたデータは、ファーストイン-ファーストアウト式で読み取られます。その他の特徴は、 open(2), read(2), write(2), lseek(2) に書かれています。

fork 

既存のプロセスから実行すると、新規プロセスを作成する HP-UX のシステムコール ( fork(2))。 新規プロセスを 子プロセス といい、既存のプロセスを 親プロセス といいます。 子プロセスは、親プロセスの正確なコピーを作ることにより作成されます。 親プロセスと子プロセスは、それぞれに対応する fork が返す値によって、それぞれを識別できます (詳しくは fork(2) を参照してください)。

init 

初期化を実行する システムプロセス は、システム内のその他あらゆるプロセスの元になるもので、 ログイン プロセスを開始するために使われます。 init には通常、 1 という プロセス ID があります。 init(1M) を参照してください。

I/O リダイレクション
  

標準入力のデータのソースや標準出力、標準エラーのデータの宛先を変更するため、 HP-UX のシェルが備えているメカニズム。 sh(1) を参照してください。

ITE 

内蔵ターミナルエミュレータ を参照してください。

i ノード 

i ノード はファイルを記述する構造体で、システム内では ファイル シリアルナンバー によって識別されます。 すべてのファイルやディレクトリには対応する i ノード があります。 だれがどのようにファイルにアクセスできるかを指定するパーミッションは、 i ノード の一部である 9 ビットフィールドに保存されています。 i ノード には、ファイルサイズ、ファイルのユーザー ID とグループ ID、リンク数、ファイル内容があるディスクブロックへのポインタもあります。 i ノード と、1 つ以上のディレクトリにある i ノードのエントリーとの連結を、 リンク といいます。

i ノード番号 

ファイル シリアルナンバー を参照してください。

LANG 

コンピュータのプロセスに、 母国語地域習慣コード文字セット に関するユーザーの要件を知らせるための環境変数

LIF 

論理交換形式 を参照してください。

msqid 

メッセージ待ち行列識別子 を参照してください。

NLS 

母国語サポート を参照してください。

NLSPATH 

メッセージカタログの捜索パスを示すために使われる環境変数 ( メッセージカタログ 参照)

PIC 

位置独立コード を参照してください。

raw ディスク 

ディスクとユーザーの読み取り/書き込みバッファの間で直接転送を可能にする キャラクタ型スペシャルファイル が存在するディスクに対する名称。 1 回の読み取り/書き込み呼び出しが 1 回の I/O 呼び出しとなります。

SCCS 

ソースコード制御システム を参照してください。

SCCS ファイル
  

ソースコード制御システム (SCCS) を使えるように修正された通常テキストファイル。この修正は、 admin(1) コマンドによって自動的に行われます。 デルタ を参照してください。

semid 

セマフォ識別子 を参照してください。

shmid 

共有メモリ識別子 を参照してください。

SS/80 

CS/80 を参照してください。

stderr 

標準エラー を参照してください。

stdin 

標準入力 を参照してください。

stdout 

標準出力 を参照してください。

tty 

当初はテレタイプライターの省略形でしたが、現在は一般に ターミナル を表します。

UTC 

Epoch を参照してください。

アーカイブ 

オブジェクトファイル (リンカ ld(1) で使われる .o ファイル) のグループなどといった、別のファイルの内容を含むファイル。 アーカイブファイルは、 ar(1) またはそれと同じような tar(1)cpio(1) などのプログラムで作成、管理します。 アーカイブ は、 ライブラリ と呼ぶこともあります。

アクセス 

ストレージからデータを読み取ったり、データを書き込んだりする プロセス、あるいはシステムリソースを使用する権利のことです。 アクセス権は、実効ユーザー ID、実効グループ ID、および グループアクセスリストの 3 つのプロセス特性によって管理されます。 access(2) システムコールは、ファイルのアクセス権を、 amode パラメータのビットパターンに従って判断して、ファイルの読み取り、書き込み、実行、存在確認を示します。 access(2) システムコールは、ファイルのアクセス権を、 amode パラメータのビットパターンに従って、ファイルの読み取り、書き込み、実行、存在確認を示します。 access(2) システムコールは、 実効ユーザー ID の代わりに 実ユーザー ID を、 実効グループ ID の代わりに 実グループ ID を使います。

アクセスグループ 

グループアクセスリストは、リソースのアクセス権を判断するために使われる 補助グループ ID のセットです。アクセスのチェックは、以下の「 ファイルアクセス パーミッション 」で説明する方法で実行されます。

アクセスモード 

アクセスモードは、特定のファイルに対して許可されるアクセスの形式です。 各インプリメンテーションごとに、読み取り、書き込み、実行/検索のアクセスモードが それぞれ異なります。

アドレス 

情報の格納や取出しの際に、メモリ位置の指定と識別のために使われる番号。 アドレス は、宛先のマークや指示、コンピュータの各要素への命令、通信などの目的で使用されます。

メールでいう アドレス とは、情報転送にかかわるすべての要素が認識できる形式のデータ構造のことです。 ローカルシステムでは、単にユーザーの login 名を指す場合もあります。またネットワークシステムの場合の アドレス はネットワークソフトウェアに対するリソースの位置を表します。

テキストエディタ ( vi, ex, ed, sed など) では、 アドレス は、与えられた命令の対象となるファイル内の行位置を指定します。

adb では、 アドレス は、特定のコマンドを実行するアセンブリ言語の命令を指定します。

fsdb などのディスクユーティリティでは、 アドレス は raw 型、あるいは ブロック型スペシャルファイルinode 番号、 ボリュームヘッダ 、その他のファイル属性を指す場合があります。

周辺装置に場合、 アドレス とは、コンピュータの I/O デバイスの位置を指定する一連の値を表します。 アドレスの詳細な構成は各システムによって違います。 シリーズ 700 システムでは、アドレスは最大 2 つの要素 ( 選択コード機能番号) で構成されます。

アドレス空間 

プロセスが参照できるメモリ位置の範囲

アフィリエーション
  

ターミナルアフィリエーション 」を参照してください。

移植可能なファイル名文字セット
  

次の図形的文字セットは、 IEEE 規格 P1003.1 に準拠するすべてのインプリメンテーションの間で移植可能なものです。

ABCDEFGHIJKLMNOPQRSTUVWXYZ 
abcdefghijklmnopqrstuvwxyz 
01234567890._- 

最後の 3 文字は、ドット、下線、ハイフンです。ハイフンは、移植可能なファイル名の先頭文字としては使わないでください。

位置独立コード (PIC)
  

あらゆる仮想アドレスで、変更なしに実行可能なオブジェクトコード。 位置独立コードは、 PC 関連のアドレッシングモードやリンケージテーブルを使えます。 特に、共有ライブラリで頻繁に使われ、この場合にはリンケージテーブルは ダイナミックローダによって初期化されます。 位置独立コードは、コンパイラで +z または +Z オプションを指定した場合に作成されます。

一般ファイル 

HP-UX のファイルの 1 種で、ASCII 形式のテキスト (プログラムソースなど)、バイナリデータ (実行可能ファイルコードなど) を格納します。 一般ファイルは、ユーザーが I/O リダイレクション、エディタ、 HP-UX コマンドによって作成することができます。

イメージ 

コマンド実行中のコンピュータ (マルチユーザーシステムにおいては、コンピュータの各自の部分) の現在の状態。 実行中の特定の時点におけるマシン状態の「スナップショット」とみなされる場合もあります。

インタリーブ係数 

大容量記憶媒体のセクターにアクセスする順序を決定する数値。 データ取得を効率化するため、最適化できます。

イントリンシック 

システムコール を参照してください。

エンドオブファイル (EOF)
  

(1) stdio(3S) ルーチンによって、ファイルの論理末尾を超えて読み取りを行おうとしたときに返されるデータ。 この場合、エンドオブファイルは正しくは文字ではありません。

(2) ASCII 文字 Ctrl-D

(3) stty(1) または ioctl(2) ( termio(7) 参照) で、ターミナル上でエンドオブファイルを表すものと定義された文字。 通常は Ctrl-D

(4) read(2) で、データの終了を示す戻り値

大文字変換 

小文字から大文字表記への変換

親ディレクトリ 

ファイル階層構造 であるディレクトリの 1 つ上のディレクトリを指します。 ルートディレクトリ (/) を除くすべてのディレクトリには、1 つ (1 つのみ) の親ディレクトリがあります。 ルートディレクトリ には親はありません。 ドット および ドットドット を参照してください。

親なしプロセス 

親プロセス が何らかの理由で終了したときに残される 子プロセス のこと。 init ( init(1M) 参照) は、すべての親なしプロセスを引き継ぎ、有効な親プロセスになります。

親なしプロセスグループ
  

すべてのプロセスの親プロセスが、それ自体グループの一部であるか、グループのセッションの一部ではないプロセスグループ

親プロセス 

既存のプロセスが、 fork(2) によって新規プロセスを作成する場合、既存のプロセスを新規作成したプロセスの親プロセスといいます。すべてのプロセスには、1 つの親プロセスがあります ( init プロセスを除く、 init 参照) が、各プロセスは、 fork(2) システムコールによって、いくつかの新しいプロセスを作成できます。 プロセスの親プロセス ID は、それを作成したプロセスの プロセス ID です。

親プロセス ID 

新規プロセスは、現在アクティブなプロセスによって作成されます。 あるプロセスの 親プロセス ID は、それを作成したプロセスが存続する間は、そのプロセスのプロセス ID となります。 作成したプロセスが終了した場合、 親プロセス IDinit のプロセス ID となります。

カーネル 

HP-UX オペレーティングシステム。カーネルは、メモリ割当て、プロセス作成、プログラムの実行スケジューリングなど、コンピュータのリソース管理を担当する実行可能ファイルコードです。 HP-UX の実行中は、カーネルは常に RAM (ランダムアクセスメモリ) にあります。

下位ディレクトリ 

サブディレクトリ を参照してください。

階層ディレクトリ 

各ディレクトリの中に他のディレクトリやファイルを含めることのできるディレクトリ (ファイルシステム) 構造

環境 

コマンドの実行条件を定義するシェル変数群 ( EXINIT, HOME, PATH, SHELL, TERM, など)。 これらの条件には、ターミナルの特性、ホームディレクトリ、 デフォルトの捜索パスなどが含まれます。 現在のプロセスにおける各シェル変数設定は、その下に作成されるすべての 子プロセス に渡されますが、各シェル変数設定は export コマンドを通じてエクスポートされています ( sh(1) 参照)。 エクスポートされないシェル変数設定は、 現在のプロセスのみに対して意味をもち、 作成された子プロセスは、一部のシェル変数について、 /etc/profile, $HOME/.profile, または $HOME/.login のどれかを実行することにより、デフォルトに設定されます。

機能番号 

シリーズ 700 システムでは、1 つのインタフェースカードに複数のインタフェースがある場合、各インタフェースは別の 機能 として扱われ、それぞれに対応する唯一の機能番号を割り当てられます。

キャラクタ型スペシャルファイル
  

データを 1 バイト単位で転送する I/O デバイスに対応するスペシャルファイル。 その他のバイトモードの I/O デバイスには、プリンタ、9 トラック磁気テープドライブ、 "raw"モードでアクセスする場合のディスクドライブ ( raw ディスク 参照) などがあります。 キャラクタ型スペシャルファイル の構造は特に定義されていません。

 

0 個以上のニューライン以外の文字と、末尾のニューライン文字で構成される連続したテキスト文字

協定世界時 (UTC)
  

Epoch を参照してください。

共有メモリ識別子 (shmid)
  

共有メモリ識別子 (shmid) は、 shmget(2) システムコールによって作成されるユニークな正の整数です。 各 shmid にはメモリのセグメント (共有メモリセグメント) とそれに対応するデータ構造体があります。 データ構造体を shmid_ds といい、次の要素が含まれます。

struct 
 ipc_perm shm_perm;    /* operation permission struct */ 
int       shm_segsz;   /* size of segment */ 
ushort    shm_cpid;    /* creator pid */ 
ushort    shm_lpid;    /* pid of last operation */ 
uint      shm_nattch;  /* number of current attaches */ 
time_t    shm_atime;   /* last attach time */ 
time_t    shm_dtime;   /* last detach time */ 
time_t    shm_ctime;   /* last change time */ 
                       /* Times measured in secs since */ 
                       /* 00:00:00 GMT, Jan. 1, 1970 */ 

共有メモリ識別子は、 stdipc(3C) を使って作成します。

shm_perm は、 shmop(2) または shmctl(2) の操作に対するパーミッションを指定する ipc_perm 構造体です (下記参照)。 この構造体には、次の要素が含まれます。

ushort cuid;     /* creator user id */ 
ushort cgid;     /* creator group id */ 
ushort uid;      /* user id */ 
ushort gid;      /* group id */ 
ushort mode;     /* r/w permission */ 

shm_segsz は、共有メモリセグメントのサイズを指定します。 shm_cpid は、共有メモリ識別子を作成したプロセスのプロセス ID です。 shm_lpid は、 shmop(2) 操作を行う最終プロセスのプロセス ID です。 shm_nattch は、現在このセグメントがアタッチされているプロセスの数です。 shm_atime は、上記の構造体の要素を変更した最後の shmat 操作の時間、 shm_dtime は同様に最後の shmdt 操作の時間、 shm_ctime は同様に最後の shmctl(2) 操作の時間です。

共有メモリ操作パーミッション
  

shmop(2), shmctl(2) システムコールの説明では、操作に必要なパーミッションは操作ごとに示されています。 あるオブジェクトについて、特定のプロセスが shmop(2) または shmctl(2) の実行パーミッションを持っているかどうかは、以下のように、そのオブジェクトのパーミッションモードビットによって判断します。

00400 

ユーザーによる読み取り

00200 

ユーザーによる書き込み

00060 

グループによる読み取りと書き込み

00006 

その他による読み取りと書き込み

次の条件のうち 1 つ以上に該当すれば、 共有メモリ識別子 (shmid) に対する shmop(2) または shmctl(2) 操作の読み取り/書き込みパーミッションが与えられます。

  • プロセスの実効ユーザー ID が、スーパーユーザーであること。

  • プロセスの実効ユーザー ID が、 shmid に対応するデータ構造体の shm_perm.[c]uid と一致し、 shm_perm.mode の"user"の部分 (0600) に適切なビットが設定されていること。

  • プロセスの実効ユーザー ID が、 shm_perm.[c]uid と一致せず、プロセスの実効グループ ID が shm_perm.[c]gid と一致するか、 shm_perm.[c]gid の 1 つがプロセスのグループアクセスリストにあり、 shm_perm.mode の"group"の部分 (060) に適切なビットが設定されていること。

  • プロセスの実効ユーザー ID が、 shm_perm.[c]uid と一致せず、プロセスの実効グループ ID が shm_perm.[c]gid と一致せず、 shm_perm.[c]gid がいずれもプロセスのグループアクセスリストになく、 shm_perm.mode の"other"の部分 (06) に適切なビットが設定されていること。

上記以外の場合、対応するパーミッションは拒否されます。

共有ライブラリ 

複数の異なるプログラムで共有できる実行可能ファイル。 共有ライブラリのコードは ld(1) でプログラムにリンクされず、ダイナミックローダによって、実行時にプロセスのアドレス空間に対応させられます。 共有ライブラリは、位置独立コードを必要とし、 ld(1) によって作成されます。 通常は、 .sl というファイル名サフィックスがつきます。

空白 

表示された時に、カーソルやプリントヘッドを移動させても、画面や紙面の表示には影響を及ぼさない 1 つ以上の文字。 ASCII コードセットの空白文字は、スペース、タブ、ニューライン、紙送り、キャリッジリターン、垂直タブです。 空白文字の一部 (すべてとは限らない) を、フィールド、ワード、コマンドオプションを区切るものと解釈するコマンドやルーチンもあります。

クラッシュ 

プログラムまたはシステムの予想外のシャットダウン。オペレーティングシステムがクラッシュした場合を「システムクラッシュ」といい、システムをリブートする必要があります。

グループ 

グループ ID を参照してください。

グループ ID 

全員が同じファイルセットへのアクセスを許可される必要のある 0 人以上のユーザーの集まり。 グループのメンバは、 /etc/passwd ファイルと /etc/logingroup ファイル (存在する場合) の中で、グループ ID の数字 (0 以上 UID_MAX 以下) によって定義されます。 グループ ID が同じユーザーは、同じグループのメンバです。 ASCII 形式のグループ名は、 /etc/group. ファイルの各グループ ID に対応しています。 グループ ID は、 ファイル階層構造 の各ファイルにも対応しており、各ファイルのモードには、このグループのみに適用されるパーミッションビットのセットが格納されています。 したがって、あるファイルに対応するグループに属しており、ファイルのモードの中でそのグループに適切なパーミッションが与えられている場合には、そのファイルにアクセスできます。 グループの同一性がプロセスに対応している場合、グループ ID の値は、 実グループ ID, 実効グループ ID, 補助グループ ID 、あるいは セーブされたグループ ID 参照されます。 特権グループ 、および グループ ID 設定ビット を参照してください。

グループ ID 設定ビット
  

ファイルシステムのすべてのファイルのモードにあるシングルビット。 グループ ID 設定ビット が設定されているファイルが実行されると、 ファイルを実行したプロセスの 実効グループ ID は、ファイル所有者の 実グループ ID と同じに設定されます。 グループ を参照してください。

グループアクセスリスト
  

グループアクセスリストは、リソースのアクセス権の判断に使われる 補助グループ ID です。 ファイルアクセス パーミッション の説明に従って、アクセスのチェックが行なわれます。

現在のディレクトリ
  

ワークディレクトリ を参照してください。

現在のワークディレクトリ
  

ワークディレクトリ を参照してください。

コード文字セット 

文字セットと、セット内の各文字とそれに対応するビット表示の 1 対 1 の関係を設定する明確なルール。 ASCII は、 コード文字セット の一種です。

子プロセス 

既存のプロセスが fork(2) システムコールによって作成する新規プロセス。その後、新規プロセスは既存のプロセスに対する 子プロセス と呼ばれます。 既存のプロセスは、新規プロセスの 親プロセス となります。 親プロセスfork を参照してください。

コマンド 

特定の作業を実行させるための指令。 HP-UX のコマンドは、 シェル という コマンドインタプリタ を通じて実行されます。 HP-UX は、 POSIX シェル (sh-posix(1)), C シェル (csh(1)), および コーンシェル (ksh(1)) の各種シェルをサポートしています。 サポートされる各シェルの詳細については、 sh(1) を参照してください。 ほとんどのコマンドは、 ユーティリティ という実行可能ファイルによって実行されます。ユーティリティは、独立した実行可能オブジェクトコード (プログラム) 、または、決められた順に実行する他のプログラムのリストを格納したファイル (シェルスクリプト) の形をとります。 スクリプトには、他のスクリプトやオブジェクトコード プログラムへの参照が記述 されます。 標準的な コマンド は、ユーティリティ名の後ろに、ユーティリティに渡される引き数を付けて表します。 例えば、 "ls mydirectory" というコマンドでは、 "ls" はユーティリティ名、 "mydirectory"は"ls"というユーティリティに渡される引き数を表します。

コマンドインタプリタ
  

標準入力 (キーボード入力またはファイル読み込み) から数行のテキストを読み込み、それらを他のプログラムの実行要求として解釈するプログラム。 HP-UX のコマンドインタプリタを シェル といいます。 sh(1) 、および関連するマンページを参照してください。

コマンドセット 1980
  

CS/80 を参照してください。

サブセット 1980
  

CS/80 を参照してください。

サブディレクトリ 

ファイルシステム階層の中で、あるディレクトリよりも 1 レベル以上、下位にあるディレクトリ。 下位ディレクトリ という場合もあります。

シェル 

HP-UX オペレーティングシステムへのユーザーインタフェース。 コマンドインタプリタとインタプリタ プログラミング言語の両方として機能します。シェルは、ユーザーがログインするたびに自動的に実行されます。 詳細については、 sh(1), およびシステムに付属して提供される指導書を参照してください。

シェルスクリプト 

ファイルに格納され、ユーザーコマンド (プログラム) として実行されるシェルコマンドとシェルプログラミング言語構成体のシーケンス。 シェルはシェルプログラミング言語を構成するコマンドと構成体を認識するため、コンパイルは必要ありません。 シェルスクリプトを シェルプログラム または コマンドファイル と呼ぶ場合もあります。 『Shells User Guide』 を参照してください。

シェルプログラム 

シェルスクリプト を参照してください。

シグナル 

プロセスに送信され、特別な状況やイベントをプロセスに知らせるソフトウェア割り込みです。イベントそのものをシグナルという場合もあります。 signal(2) を参照してください。

システム 

HP-UX オペレーティングシステムのことです。 カーネル を参照してください。

システムコール 

高水準言語 (FORTRAN, Pascal, C など) を通じてユーザーに提供される HP-UX オペレーティングシステムのカーネル機能。 「イントリンシック」、または「システム イントリンシック」ともいいます。 提供されているシステムコールの説明は、『 『『HP-UX』 リファレンス』 の第 2 章にあります。

システムコンソール
  

HP-UX によってユニークなステータスを与えられた、スペシャルファイル /dev/console に対応するキーボードとディスプレイ (あるいはターミナル)。 すべてのブート ROM エラーのメッセージ、 HP-UX システム エラーメッセージ、一部のシステム ステータスメッセージは、 システムコンソールに送出されます。 状況によっては (シングルユーザー状態など)、システムコンソールは HP-UX との通信メカニズムのみを提供します。 システムコンソールの設定と使い方についての詳細は、システムに付属のシステム管理者マニュアルとユーザーガイドを参照してください。

システム非同期 I/O
  

I/O 実行方法の 1 つ。プロセスが、データがいつ到着するか、あるいはいつ書き込み要求を実行できるかをドライバまたはサブシステムに問い合わせる方法です。 ドライバまたはサブシステムにはバッファのセットがあり、プロセスはこれを通じて I/O を実行します。 ioctl(2), read(2), select(2), および write(2) を参照してください。

システムプロセス 

システムプロセス とは、システムのために実行されるプロセスです。 インプリメンテーションによって、特別に定義された特徴がある場合があります。

実グループ ID 

システムの全ユーザーに割り当てられる正の整数。 ユーザーと 実グループ ID の関連づけは、 /etc/passwd ファイルで行われます。 『実』という修飾子が使われているのは、ユーザーが 実効グループ ID も持っている場合があるからです。 このため、 /etc/group ファイルの中で実グループ ID とグループ名が対応づけられている場合もありますが、 必ずというわけではありません。 したがって、すべてのユーザーは、メンバーが 1 人だけのグループであるかもしれないが、 何らかのグループ (グループ名がない場合もある) のメンバーになっています。

プロセスが fork(2) によって子プロセスを作成するときには、 そのプロセスの実グループ ID は、親プロセスの実グループ ID と同じになります。 これは、プロセス内でファイルのアクセス特権を決定する際に便利です。

実効グループ ID
  

すべてのプロセスには、 ファイルアクセスパーミッション の判断に使われる 実効グループ ID があります。 プロセスの 実効グループ ID は、そのプロセスが実行しているファイル (コマンド) によって判断されます。 そのファイルのグループ ID 設定ビットが設定されている場合 (ファイルのモードの一部、 モード 参照)、そのプロセスの 実効グループ ID は、ファイルのグループ ID と同じに設定されます。 これによって、そのプロセスはファイルのグループに属したようになり、 プログラムを正常に実行するためにアクセスする必要のあるファイルに、 プロセスがアクセスできるようになります。 ファイルのグループ ID 設定ビットが設定されていない場合、プロセスの 実効グループ ID は、そのプロセスの上位のプロセスから引き継がれます。 プロセスの 実効グループ ID の設定は、プログラムの実行中は維持され、その後プロセスの実効グループ ID は実グループ ID と同じに設定されます。 グループ, 実グループ ID, および グループ ID 設定ビット を参照してください。

実効ユーザー ID
  

プロセスには、 ファイルアクセス パーミッション (実効ユーザー ID が 0、つまりスーパーユーザーの場合には、システムコールに関する他のパーミッションも) を判断するために使われる 実効ユーザー ID があります。 プロセス の 実効ユーザー ID は、その プロセス が 実行 しているファイル ( コマンド ) によって判断されます。 そのファイルのユーザー ID 設定ビットが設定 されている場合 (ファイルのモードの一部、 モード 参照)、そのプロセスの 実効ユーザー ID は、ファイルのユーザー ID と同じに設定されます。 これによって、そのプロセスはファイルの所有者に属したようになり、 プログラムを正常に実行するためにアクセスする必要のあるファイルに、 プロセスがアクセスできるようになります。 mkdirmail など、 ルート が所有する HP-UX コマンドの多くは、他のユーザーがそれらのコマンドを実行できるよう、 ユーザー ID 設定ビットが設定されています。 ファイルのユーザー ID 設定ビットが設定されていない場合、プロセスの 実効ユーザー ID は、そのプロセスの上位のプロセスから引き継がれます。 実ユーザー ID および ユーザー ID 設定ビット を参照してください。

実ユーザー ID 

システムの全ユーザーに割り当てられる正の整数。 実ユーザー ID は、 /etc/passwd ファイルの中で、すべての有効な ログイン 名に対して割り当てられています。 『実』という修飾子が使われているのは、ユーザーが 実効ユーザー ID も持っている場合があるからです ( 実効ユーザー ID 参照)。

プロセスが fork(2) によって子プロセスを作成するときには、そのプロセスの実ユーザー ID は、親プロセスの実ユーザー ID と同じになります。 これは、プロセス内でファイルのアクセス特権を決定する際に便利です。

終了シグナル 

SIGQUIT によって送信されるシグナル ( signal(2) 参照)。 終了シグナルを発生させるには、テレタイプハンドラによって終了シグナルとして定義されている文字を入力します ( stty(1), ioctl(2), termio(7) 参照)。 デフォルトは Ctrl-\ で生成される ASCII の FS 文字 (ASCII コード 28) です。 このシグナルは、通常は実行中のプログラムを終了させ、終了したプロセスの『コアイメージ』の入ったファイルを作成します。 コアイメージは、デバッグに便利です。コアイメージをサポートしていないシステムもあるため、そのようなシステムではこのファイルは作成されません。

上位ディレクトリ 

親ディレクトリ を参照してください。

照合 

優先順により設定されたルールに従った定義済みの順序による文字列の論理順序付け。 これらのルールは、照合要素間の照合順序を決め、母国語に対応して、 複数の照合要素で構成される文字列の順序を管理するものです。

照合順序 

照合要素 をソートするときに適用される順序。母国語に対応するため、 照合順序 は、現在の LANG 環境変数 の値で設定される 照合要素 の相対順序と考えることができます。 照合順序から文字を省略したり、複数の照合要素に同じ相対順序を適用することができます ( string(3C) 参照)。

照合要素 

文字列の論理順序 ( 照合順序 ) を決定するための照合に使われる最小単位。 照合要素は、母国語に合わせて、 1 単位として照合を行う 1 文字または複数文字で構成されます。現在の LANG 環境変数の値で、現在の照合要素のセットを決定します。

小数点キャラクタ 

数値の整数部分と端数部分を分ける文字。 例えば、米国式の使用法では 小数点キャラクタ として小数点を、ヨーロッパ式ではカンマを使います。

ジョブコントロール
  

ジョブコントロールは、ユーザーが特定のプロセスの実行を停止 (一時停止) したり、後で実行を再開できるようにします。

ユーザーは、システムのターミナルドライバと、 特定のシェル ( sh(1) 参照) を併せて提供される対話型インタフェースによって、この機能を使います。 ターミナルドライバは、 現在のフォアグラウンド プロセスグループを停止させ、ユーザーのジョブコントロール シェルに再開させるユーザー定義の「一時停止文字」を認識します。 ジョブコントロール シェルには、フォアグランドまたはバックグランドで停止したプロセスグループを継続させるコマンドがあります。 ターミナルドライバは、バックグラウンド プロセスグループのメンバがユーザーの ターミナルに対して読み取り/書き込みを行おうとした場合に、 バックグラウンド プロセスグループも停止することができます。 これによって、ユーザーは フォアグラウンド プロセスグループ を割込みなく終了または一時停止し、停止した バックグラウンド プロセスグループ を好きなときに継続することができます。

使用法とインスタレーションについての詳細は stty(1), sh(1), および関連するシェルエントリー、また インプリメンテーションについての詳細は signal(2) および termio(7) を参照してください。

所有者 

ファイルの所有者は、通常はそのファイルの作成者です。 しかし、ファイルの所有権は、スーパーユーザーか現在の所有者が chown(1) コマンドか chown(2) システムコールを使って変更できます。 ファイル所有者は、削除、コピー、移動、内容変更など、自分のファイルを自由に操作できます。 所有者はファイルのモードを変更することもできます。

シングルユーザー状態
  

HP-UX オペレーティングシステムで、システムコンソールがシステムとユーザーの間で唯一の通信メカニズムである状態。 慣例的に、シングルユーザー状態は通常、 init(1M) によって実行レベル S または s に指定されます。 シングルユーザー状態 とシングルユーザーシステムを混同しないよう注意してください。 シングルユーザー状態は、マルチユーザーシステムをソフトウェアでシングルユーザー通信に制限するもので、シングルユーザーシステムは、複数の固定ターミナルとは通信できません ( マルチユーザー状態 を参照)。

シンボリックリンク
  

間接的にパス名を参照するファイルの 1 種。 symlink(4) を参照してください。

スーパーブロック 

各ファイルシステムの大容量記憶媒体で、そのファイルシステムを記述しているブロック。 スーパーブロックの内容はインプリメンテーションによって違います。 詳しくは、システムに付属の『システム管理者』マニュアルを参照してください。

スーパーユーザー 

HP-UX のシステム管理者。 このユーザーは、すべてのファイルにアクセスし、特権操作を行うことができます。 スーパーユーザー実ユーザー ID と 実効ユーザー ID は 0 で、慣例的にユーザー名は root を使います。

スティッキービット
  

ファイルシステムのすべてのファイルのモードにあるシングルビット。 通常ファイル に設定した場合、ファイルの実行が終了しても、ファイル内容はディスクにスワップバックされず、メモリ上にとどまります。 通常ファイルに スティッキービットを設定できるのは スーパーユーザー だけです。 スティッキービットは、 exec(2) によってファイルが実行されるたびに読み込まれます。

ディレクトリに設定した場合、そのディレクトリのファイルは、ファイルの所有者、そのファイルを含むディレクトリの所有者、またはスーパーユーザーにしか削除やファイル名変更ができなくなります。 chmod(2), rename(2), rmdir(2), および unlink(2) を参照してください。

ストリーム 

このマニュアルの第 3 章で説明する標準 I/O ライブラリルーチンと合せて、よく使われる用語。 ストリームは、 fopen(3S) ライブラリルーチンによって返されるファイルポインタ ( FILE *stream) として宣言) です。 対応するバッファリングはあってもなくてもかまいません (デフォルトではバッファリングが割り当てられていますが、これは setbuf(3S) で変更できます)。

スペシャルファイル
  

I/O デバイスに対応するファイル。 デバイスファイル と呼ぶ場合もあります。 スペシャルファイルは、 通常ファイル と同様に読み取り、書き込みされますが、読み取り/書き込み要求によって対応するデバイスが起動されます。 慣例と整合性のため、これらのファイルは必ず /dev ディレクトリに置きます。 ファイル を参照してください。

スペシャルプロセス
  

特定の (小さい) プロセス ID をもつプロセスは特別なプロセスです。 通常のシステムでは、次のように 0, 1, 2 という ID が割り当てられます。すなわち、プロセス 0 はスケジューラです。プロセス 1 は初期化プロセス init で、 システムのその他すべてのプロセスの元となります。プロセス 1 は、プロセス構造の制御に使われます。仮想メモリ、仮想記憶のページングシステムでは、プロセス 2 はページングデーモンです。

スラッシュ 

リテラル文字 / を表します。 スラッシュが 1 つだけの パス名 は、そのプロセスの ルートディレクトリ を表します。 パス名決定 を参照してください。

正規表現 

テキストを選択する 0 文字以上の文字列。 この文字列に含まれる文字は、すべてリテラルであっても (つまり、正規表現が一致する対象が唯一であっても)、1 つ以上の文字が メタキャラクタ であっても (つまり、1 つの正規表現が複数のリテラル文字列に一致しても) かまいません。 正規表現は、指定したテキストに対して検索を実行するテキストエディタ ( ed(1), ex(1), vi(1) など) や、 ファイルの中で特定の文字列を検索するために作成されたコマンド (代表的なものは grep(1)) で特に頻繁に使われます。 シェル でも、コマンド行のファイル名を参照する場合などに正規表現を使います。

制御ターミナル 

セッションに対応するターミナル。 各セッションに対応する制御ターミナルは多くとも 1 つで、制御ターミナルは 1 つのセッションのみに対応します。 制御ターミナルから入力を行うことにより、その制御ターミナルに対応するフォアグラウンド プロセスグループの全プロセスにシグナルを送信できます。

制御プロセス 

制御ターミナル との接続を設定するセッションリーダ。 その後、ターミナルがそのセッションの制御ターミナルではなくなった場合、セッションリーダは制御プロセスではなくなります。

制御文字 

テキストの記録、処理、転送、解釈に影響を与える表示可能文字以外の文字。 ASCII 文字セットでは、 制御文字 は 0〜31 と 127 です。 制御文字は、CTRL, CONTROL, または CNTL などのキー (ターミナルのコントロールキーのラベルに対応) を押さえながら文字キー (場合により SHIFT を使用) を押して生成します。 このような 2 つのキーによる操作を、 Control-D, Ctrl-D, または ^D などと表します。ここで ^ はコントロールキーを表します。

セッション 

各プロセスグループは、セッションの要素です。 プロセスは、そのプロセスのプロセスグループが属しているセッションの要素とみなされます。 新規作成されたプロセスは、それを作成したプロセスと同じセッションに加わります。 プロセスは、属するセッションを変更できます ( setsid(2) 参照)。 1 つのセッションに複数のプロセスグループがあってもかまいません ( setpgid(2) 参照)。

セッションの寿命 

セッションが作成されてから、そのセッションの要素として残っているすべてのプロセスグループの寿命が終了するまでの期間

セッションリーダー
  

セッションを作成したプロセス ( setsid(2) 参照)

絶対パス名 

スラッシュ (/) で始まるパス名です。 ファイルの位置を 「ルートディレクトリ」 (/) との相対位置で示し、そこから検索を始めることを表します。

セマフォ識別子 (semid)
  

semget(2) システムコールで作成されるユニークな正の整数です。 各 semid には、セマフォの集合と、それに対応するデータ構造体があります。 データ構造体を semid_ds といい、次の要素が含まれます。

struct ipc_perm sem_perm;  /* operation permission */ 
ushort sem_nsems;          /* number of sems in set */ 
time_t sem_otime;          /* last operation time */ 
time_t sem_ctime;          /* last change time */ 
                           /* Times measured in secs since */ 
                           /* 00:00:00 GMT, Jan. 1, 1970 */ 

セマフォ識別子は、 stdipc(3C) を使って作成します。

sem_perm は、セマフォ操作パーミッションを指定する ipc_perm 構造体です (下記参照)。 この構造体には、次の要素が含まれます。

ushort  cuid;   /* creator user id */ 
ushort  cgid;   /* creator group id */ 
ushort  uid;    /* user id */ 
ushort  gid;    /* group id */ 
ushort  mode;   /* r/a permission */ 

sem_nsems は、集合にあるセマフォの数です。 集合の中の各セマフォは、 sem_num という正の整数で参照されます。 sem_num は、0 から sem_nsems より 1 小さい値までの連続した値です。 sem_otime は、 上記の構造体の要素を変更した最後の semop(2) 操作の時間、 sem_ctime は、同様に、最後の semctl(2) 操作の時間です。

セマフォは、次の要素を含むデータ構造体です。

ushort semval;      /* semaphore value */ 
short  sempid;      /* pid of last operation  */ 
ushort semncnt;     /* # awaiting semval > cval */ 
ushort semzcnt;     /* # awaiting semval = 0 */ 

semval は負でない整数です。 sempid は、このセマフォのセマフォ操作を行う最終プロセスのプロセス ID です。 semncnt は、現在停止中で、このセマフォの semval が現在の値より大きくなるのを待っているプロセスの数です。 semzcnt は、現在停止中で、このセマフォの semval が 0 になるのを待っているプロセスの数です。

セマフォ操作パーミッション
  

semop(2)semctl(2) システムコールの説明では、操作に必要なパーミッションは操作ごとに示されています。 あるオブジェクトについて、特定のプロセスに、これらのパーミッションがあるかどうかは、以下のように、そのオブジェクトのパーミッションモードビットによって判断します。

00400 

ユーザーによる読み取り

00200 

ユーザーによる変更

00060 

グループによる読み取りと変更

00006 

その他による読み取りと変更

次の条件のうち 1 つ以上に該当すれば、 semid についての読み取り/変更パーミッションは与えられます。

  • プロセスの実効ユーザー ID が、スーパーユーザーであること

  • プロセスの実効ユーザー ID が、 semid に対応するデータ構造体の sem_perm.[c]uid と一致し、 sem_perm.mode の"user"の部分 (0600) に適切なビットが設定されていること

  • プロセスの実効ユーザー ID が、 sem_perm.[c]uid と一致せず、 sem_perm.mode の"group"の部分 (060) に適切なビットが設定されていること

  • プロセスの実効ユーザー ID が、 sem_perm.[c]uid と一致せず、プロセスの実効グループ ID が sem_perm.[c]gid と一致せず、 sem_perm.[c]gid がいずれもプロセスのグループアクセスリストになく、 sem_perm.mode の"other"の部分 (06) に適切なビットが設定されていること

上記以外の場合、対応するパーミッションは拒否されます。

選択コード 

シリーズ 700 システムでは、 デバイスに使用する アドレス の一部です。 複数の周辺装置が同じインタフェースカードに接続されている場合、それらは同じ選択コードを共有します。 シリーズ 700 システムでは、 選択コード はデバイスのバス番号とスロット番号で構成されており、いずれも I/O カードが挿入されている各 I/O スロットによって決定されます。 マルチファンクションカードでは、すべての機能が同じ選択コードを共有します。

ソースコード 

特定のコンピュータ言語の構文で書かれた基本的な高水準情報 (プログラム)。 ソースコードからオブジェクト (マシン語) コードを得ます。 HP-UX シェルコマンド言語を扱う際には、 ソースコード はコマンド言語インタプリタへの入力となります。 シェルスクリプト という用語は、この意味と同義です。 C 言語を扱う際には、 ソースコードcc(1) コマンドへの入力となります。 ソースコード は、上記の条件を満たすソース全体を表すこともあります。

ソースコード制御システム (SCCS)
  

SCCS ファイル の変更内容を個別の「ユニット」 ( デルタ ) として保存できるようにする HP-UX コマンドのセットです。 これらのユニットには、ファイルに対するテキスト上の変更内容が 1 つ以上含まれ、これを SCCS ファイルに追加または削除することで、別バージョンのファイルを得られます。 SCCS を補助するコマンドは、 admin(1), cdc(1), delta(1), get(1), prs(1), rmdel(1), sact(1), sccsdiff(1), unget(1), val(1), および what(1) です。

相対パス名 

スラッシュ (/) で始まらない パス名。 ファイルの位置が現在の ワークディレクトリ からの相対位置であり、 ルートディレクトリ ではなくワークディレクトリからサーチを開始することを示します。 例えば、 dir1/file2 とした場合、現在のワークディレクトリの中で dir1 ディレクトリをサーチします。次に、 dir1 の中で file2 ファイルをサーチします。

ソリダス 

スラッシュ を参照してください。

ゾンビプロセス 

何らかの理由で終了したのに、親プロセスが wait(2) によってまだ終了待ちの状態 になっていないプロセス。 終了したプロセスは、親プロセスが終了待ちの状態になるまで、引き続きプロセスのスロットを占有します。 しかし、終了はしているため、ユーザー領域とカーネル領域のどちらも、新たにそのプロセスに割り当てられることはありません。 したがって、親プロセスが終了待ち状態になったときに自動的に修正される比較的無害な現象です。 ps(1) コマンドを使うと、ゾンビプロセスは defunct と表示されます。

ターミナル 

termio(7) の指定に従う キャラクタ型スペシャルファイル

ターミナルアフィリエーション
  

プロセスグループ リーダーがターミナルとの関係を設定するプロセス。 プロセスグループ リーダーが open(2) または creat(2) システムコールを直接的または間接的に実行し、ターミナルをオープンするたびに、 ターミナルとプロセスグループ リーダー、およびプロセスグループ リーダーが作成する全プロセス ( ターミナルグループ を参照) の関係が設定されます。 open(2) または creat(2) を実行するプロセスがプロセスグループ リーダーである場合、 かつ、そのプロセスグループ リーダーがまだターミナルと関係付けられておらず、 オープンされたターミナルがまだプロセスグループと関係付けられていない場合には、この関係が設定されます (ただし、 open(2)O_NOCTTYopen(2) の説明を参照)。

関係付けられたターミナルは、プロセスグループのプロセスグループ ID を 内部構造体に格納することで、プロセスグループの関係付けをトラックします。

ターミナルの関係付けによるメリットは 2 つあります。 第一に、ターミナルから送信されたすべてのシグナルが、そのターミナルグループのすべてのプロセスに送られます。 第二に、ターミナルグループのすべてのターミナルが関係づけられたターミナルを、自動的に選択する汎用ターミナルドライバ /dev/tty との I/O を行うことができます。

プロセスグループ リーダーが終了するとターミナルのターミナルグループとの関係は中断し、 プロセスグループに残っているすべてのプロセスにハングアップ シグナルが送信されます。 また、ターミナルグループの中で、プロセスグループ リーダーではないプロセスが、 setpgrp(2) システムコールによってプロセスグループ リーダーになった場合、そのターミナルの関係は中断されます。

プロセスグループプロセスグループ リーダーターミナルグループsetpgrp(2) を参照してください。

ターミナル装置 

ターミナル を参照してください。

ダイナミックローダ
  

プロセス開始時に実行され、共有ライブラリをプロセスのアドレス空間にロードするルーチン。 ダイナミックローダには、参照する符号をプログラムと共有ライブラリに分解し、共有ライブラリのリンクテーブルを初期化する役割もあります。 詳しくは