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Software Distributor 管理者ガイド: HP-UX 11i v1、および HP-UX 11i v2 > 第3章 インストールしたソフトウェアの管理

ソフトウェアのリスト (swlist)

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swlist コマンドは、ローカルホストにインストールされた、あるいは後で配布できるようにデポに保存されている、ソフトウェアプロダクトのカスタマイズ可能なリストを作成します。

swlist の機能と制限

swlist により、次の作業が行えます。

  • オプションの GUI を使用します。

  • 「レベル」(バンドル (bundles)、プロダクト (products)、サブプロダクト (subproducts)、ファイルセット (filesets)、ファイル (files)) を指定して、リストに表示します。

  • ソフトウェアセットの属性を指定して、各々のレベルごとに表示します。ソフトウェア属性は、インストール済プロダクトデータベースあるいはカタログファイルにあるプロダクトに関する情報です。これらの情報の項目には、プロダクトの名前あるいはタグ、サイズ (K バイト)、リビジョン番号、その他があります。

  • swinstall あるいは swremove コマンドへ入力するときに使用する、プロダクト、サブプロダクト、ファイルセットのリストを作成します。

  • ソフトウェアソースの目次を表示します。

  • 選択されたソフトウェアの属性を各々のレベルごとに表示します。

  • ソフトウェアセレクションのプロダクト構成を表示します。

  • 代替ルートディレクトリに保存しているソフトウェアをリストします。

  • 指定したホスト上のデポを表示します。

  • 利用可能なまたは適用されるパッチのカテゴリをリストします。

  • ファイルセットの適用されるパッチの値をリストします。

swlist GUI の使用

swlist -i コマンドにより、対話形式でホストシステムにインストールされているソフトウェアをリスト表示することができる swlist GUI プログラムが起動されます。また GUI は、ソフトウェアについての情報も表示します。swlist -i -d コマンドにより、デポまたは物理的なメディアにある利用可能なソフトウェアについての情報を表示できます。

図 3-1 swlist ブラウザ

swlist ブラウザ
  • 最上位表示のデフォルトはバンドルとプロダクトです。

  • リストの項目をオープンするには、その項目をダブルクリックします。

  • ファイルレベルで項目をダブルクリックすると、ファイル属性が表示されます。

リストの検索と移動

リストの検索および移動には、次の機能を利用できます。

  • 現在のリストを検索するには、[ File → Search...] を選択します。

  • 項目に対するオプションを表示するポップアップメニューを表示するには、マウスの右ボタンでその項目をクリックします。次のポップアップオプションが利用できます。

    • [ Open Item] は、項目の内容を表示します。

    • [Close Level] は、現在の項目をクローズして、1 つ上のレベルのオブジェクトを表示します。

    • [Show Description of Software...] は、現在選択している項目の属性情報を表示します。

表示の変更

[View] メニューオプションを使用して、表示カラム、選択フィルター、ソート情報を変更できます。

  • [Columns] は [Columns Editor] を表示します。これにより、表示するソフトウェア情報のカラム (ソフトウェア名、リビジョン番号、情報、K バイト単位のサイズ、アーキテクチャ、カテゴリなど) と、その順番を選択できます。

  • [Filter...] によってダイアログボックスが表示され、そこでは各フィールドに対して論理演算子と関係演算子によって表示リストをフィルター処理できます。

  • [Sort...] により、表示情報について、ソートのフィールド、順序、基準を選択できます。

  • [Change Software View] により、最上位の表示とプロダクト表示の切り替えが可能です。

  • [Change Software Filter...] により、事前に定義済みのフィルターリストからの選択ができます (最上位ソフトウェアオブジェクトにのみ適用されます)。

アクションの実行

画面上の項目のオープンとクローズ、およびログファイル情報の表示とソフトウェアの説明の表示に、[Actions] メニューオプションを使用できます。

  • [Open Item] は項目をオープンします (項目をダブルクリックするのと同じです)。

  • [Close Level] は現在のレベルをクローズします (..(go up) をダブルクリックするのと同じです)。

  • [Change Target] はダイアログボックスをオープンし、そこでパスを入力して ( swlist -i で) 代替ルートを、または (swlist -i -d で) 代替デポを選択することができます。

  • [Show Logfile] は、システムログファイルを表示します。

  • [Show Audit Log] は、監査ログに保存されているソフトウェアデポの監査情報を表示します ( swlist -i -d に対してのみ)。詳細については、「ソースデポの監査」を参照してください。

  • [Show Description of Software] は、現在選択している項目の属性情報を表示します。

コマンド行の使用

構文

swlist [-d| -r]] [-i] [-R] [-v] [-a attribute] [-c catalog] [-C session_file] [-f software_file] [-l level] [-s source] [-S session_file] [-t target_file] [-x option=value] [-X option_file] [software_selections] [@ target_selections]

オプションとオペランド

-d

デポから使用可能なプロダクトをリストします。「デポの内容の表示 (swlist -d)」を参照してください。

-i

GUI を起動します (swlist GUI の使用」を参照)。

-r

代替ルート (/の代わり) にあるプロダクトをリストします。

-R

-l bundle -l product -l subproduct -l fileset の簡易指定です。

-a attribute

特定の属性を表示します。複数の属性を表示するには、複数の -a オプションを指定します。ソフトウェアオブジェクトのすべての属性セットを表示するには、-v オプションを使用します。タグ属性は、常にプロダクト、サブプロダクト、ファイルセットについて表示されることに注意してください。パス
(ファイル名) 属性はファイルオブジェクトについて常に表示されます。このオプションは、 -c オプションを使用している場合には適用されません。

-v

-a オプションを指定していない場合にオブジェクトのすべての属性をリストします (ベンダー定義の属性は含まれません)。出力には、次の形式で 1 行につき 1 つの属性がリストされます。

attribute_name attribute_value

-c catalog

すべてのカタログ構造情報を catalog で指定したディレクトリに書き込みます。配布用およびインストールされたソフトウェアカタログの情報をリストするために、この情報を使用することができます。ファイルレベルに至るまでのすべての属性および制御スクリプトが書き込まれます。このオプションを使用する場合は、 -a および-l オプションは適用されません。「対話型制御 (swask)」を参照してください。

-C session_file

コマンドを実行して現在のオプションとオペランド値を別のセッションで再利用するために session_file に保存します。「セッションファイル」を参照してください。

-f software_file

コマンド行の代わり (または、加えて) に個別のファイルからソフトウェアセレクションのリストを読み取ります。「ソフトウェアファイル」を参照してください。

-l level

指定されたレベル指示 ( depotbundleproductsubproductfilesetfile) に至るまでの全ソフトウェアオブジェクトをリストします (レベルに関する詳細については、「レベル別ソフトウェアのリスト」を参照してください)。1 つのコマンドにつき 1 つのレベルのみ指定できます。レベルの指定には、ソフトウェアの名前やサブプロダクトの名前などは使用できません。このオプションは、 -c オプションを使用する場合は適用されません。

表 3-2 -l オプション

オプション

アクション

swlist -l root

ルートレベル (指定したターゲットホスト上のルート) を表示

swlist -l shroot

共有ルートを表示

swlist -l prroot

プライベートルートを表示

swlist -l bundle

バンドルのみ表示

swlist -l product

プロダクトのみ表示

swlist -l subproduct

プロダクトおよびサブプロダクトを表示

swlist -l fileset

プロダクト、サブプロダクト、ファイルセットを表示

swlist -l file

プロダクト、サブプロダクト、ファイルセット、ファイル、番号 (ソフトウェアライセス関連で使用) を表示

swlist -l category

パッチの定義にカテゴリオブジェクトを含むパッチについて、利用可能なパッチの全カテゴリを表示

swlist -l patch

適用された全パッチを表示

 

-s source

リストされるソフトウェアソースを指定します。デフォルトのソースタイプは、ローカルホストのディレクトリまたはデポ (通常は /var/spool/sw) です。構文は [host][:][/directory] です。

host は、そのホスト名、ドメイン名またはインターネットアドレスで指定することができます。directory は絶対パスで指定しなければなりません。

-S session_file

以前のインストールセッションで session_file に保存された値に基づいてコマンドを実行します。「セッションファイル」を参照してください。

-t target_file

コマンド行の代わり (または、加えて) に別のファイルからターゲットセレクションのリストを読み取ります。

-x option=value

option で指定されたオプションに value で指定された値を設定し、デフォルト値またはオプションファイル内の値を無効にします。「コマンドオプションの変更」を参照してください。

-X option_file

option_file からセッションのオプションや処理情報を読み取ります。以下の「コマンドオプションの変更」を参照してください。

software_selections

リストされるソフトウェアオブジェクト。「ソフトウェアセレクション」を参照してください。

target_selections

コマンドのターゲット (swlist では、target_selections はソフトウェアセレクションをリストするもうひとつの方法です。)

コマンドオプションの変更

(-x オプションを使用する) コマンドを実行するときに追加のコマンド行オプションを指定するか、または定義済みの値をファイルから読み取って、このコマンドの動作を変更することができます。次の表に、swlist に適用されるデフォルトおよびオプションを示します。

表 3-3 swlist コマンドオプションとデフォルト値

  • admin_directory=/var/adm/sw

  • agent_timeout_minutes=10000

  • codeword=

  • customer_id=

  • distribution_target_directory= /var/spool/sw

  • installed_software_catalog= products

  • layout_version=1.0

  • level=

  • log_msgid=1

  • one_liner=revision title

  • patch_one_liner=title patch_state

  • rpc_binding_info= ncacn_ip_tcp:[2121] ncadg_ip_udp:[2121]

  • rpc_timeout=5

  • run_as_superuser=true

  • select_local=true

  • show_superseded_patches=false

  • software=

  • software_view=all_bundles

  • targets=

  • verbose=1

 

詳細情報

各デフォルトの詳細については、付録 A 「コマンドオプション」を参照してください。

ソフトウェアのリスト表示タスクとその例

次のようにして、swlist 対話型インタフェースを実行します。

swlist -i @ host1

次のようにして、対話型の swlist でデポを表示します。

swlist -i -d @ /tmp/depot

次のように入力するだけで、ローカルホストのルート (/) にインストールされている、ソフトウェア (名) のリストを表示できます。

swlist

この入力で、画面上に次のようなリストが出力されます。

# Initializing...
# Contacting target "xxyyzz"...
#
# Target:  xxyyzz:/

# Bundle(s):

B3782CA      B.11.00  HP-UX Media Kit (Reference Only. See Description)
B3898AA      B.11.00  HP C/ANSI C Developer's Bundle for HP-UX 11.00
HPUXEngRT    B.11.00  English HP-UX Run-time Environment

# Product(s) not contained in a Bundle:

HMS              1.01
OBAM5_0         B.11.00        ObAM 5.0

オプションを指定せず、またソフトウェアも選択せずに swlist を使用すると、すべてのソフトウェアバンドル、およびバンドルに含まれていないすべてのプロダクトのリストが表示されます。-d オプションを追加すると、ローカルホストのデフォルトデポにあるソフトウェアに関する同様のリストが表示されます。

本項の例では、swlist の出力は標準出力に送られます。すべての例において、one_liner のデフォルトは"revision size title"、level のデフォルトは"product"です。

  • ローカルのテープデポ (/dev/rmt/0m) の内容をリストする場合

    swlist -d @ /dev/rmt/0m

    または

    swlist -s /dev/rmt/0m

    と入力すれば、次のような出力が得られます。

    AUDIT       3.5     9834      Trusted Systems Auditing Utils
    COMMANDS    1.7     4509      Core Command Set
    C-LANG      2.5     5678      C Programming Language
    NETWORKING  2.1     9072      Network Software
    KERNEL      1.4     56908     Kernel Libraries and Headers
    VUE         1.3     5489      Vue (Instant Ignition Release)
    WINDOWS     2.06    10423     Windowing Products
  • ローカルのテープデポ (/dev/rmt/0m) のすべてのメディア属性をリストする場合

    swlist -v -l depot @ /dev/rmt/0m

    または

    swlist -vl depot -s dev/rmt/0m

    と入力すれば、次のような出力が得られます。

    type           distribution
    tag            CORE OS
    description    HP-UX Core Operating System Software Disk
    number         B2358-13601
    mod_date       June 1998
  • ローカルホストにインストールされているプロダクト OS_Core の README ファイルをリストする場合

    swlist -a readme OS_Core | more

    と入力すれば、次のような出力が得られます。

    readme:
     ****************
     * Introduction *
     ****************
      
     The Release Notes for HP-UX Release X.0 contain an overview of 
     the new/changed product features that are included in the 
     release.  For detailed information about these features, refer 
     to the appropriate product manuals.  This document does not 
     contain information about software changes made as a result of 
     a Service Request; that information may be found in the 
     Software Release Bulletin  (SRB) for Release X.0.
     
     ********************
     * Hardware Support *
     ********************
      The HP 9000 Model XXX is no longer supported.
     . . .
  • host1 上の/swmedia にあるソフトウェアデポに保存されているプロダクトをリストする場合 (この例では、 swlist one_liner は"title size architecture"です)

    swlist -d @ host1:/swmedia

    と入力すれば、次のような出力が得られます。

    FRAME     Frame Doc. Pkg 2319  HP-UX_9000_Series_AorB
    FRAME     Frame Doc. Pkg 2458  OSF1_9000_Series_1.0
    ME30      3-D Mech. Eng  5698  HP-UX_9000_Series300_AorB
    SOFTBENCH Dev Env        4578  HP-UX_9000_Series300
    TEAMWORK  Design/Analysis 3478 HP-UX_9000_Series 300/400

    (メディア上に、2 種類のリビジョンの FRAME プロダクトがあることに注意してください。)

オプションを使用したリスト表示の変更

オプションファイルのリストのデフォルト値を変更して、リストの表示形式と内容を制御することができます。swlist を実行するたびにソフトウェアレベルや属性を繰り返し指定することなく、次のオプションを使用できます。

level

このオプションは、リストするレベル (プロダクト、サブプロダクト、ファイルセットまたはファイル) をあらかじめ定義します。たとえば、このデフォルトを level=fileset に設定すると、後で swlist コマンドした場合に、選択した各ホスト、デポまたはプロダクトのファイルセットに至るまでのすべて (ファイルセットを含む) をリストします。

one_liner="attribute attribute attribute"

このオプションは、デフォルトのリストとして表示する属性 (リビジョン、サイズ、タイトルなど) を指定します。これらの属性は、タブまたはスペースで区切り、引用符 (" ") で囲みます。複数の属性を選択できますが、すべての属性が、すべての適用可能なソフトウェアレベル (プロダクト、サブプロダクト、ファイルセット) に存在するとは限りません。たとえば、ソフトウェア属性 title は、バンドル、プロダクト、サブプロダクトおよびファイルセットで使用できますが、属性 architecture はプロダクトのみで使用できます。

コマンドに -v または -a オプションを指定しない場合、swlist は、ファイルレベル以外のオブジェクトレベル (バンドル、プロダクト、サブプロダクト、ファイルセット) に対して、one_liner デフォルトに記述されている情報を表示します。

属性のリスト

1 つの-a オプションにつき属性を 1 つだけ指定できます。ただし、tag 属性はデフォルトで常時含まれているので、-a revision を指定するとすべてのプロダクト名およびそのリビジョン番号がリストされます。

たとえば、CD-ROM (ディレクトリ/SD_CDROM にマウントされている) 上の各ソフトウェアバンドルにコードワードが必要かどうかをリストするには、次のコマンドを使用します。

swlist -d -a is_protected @ /SD_CDROM

大量の情報を持つ属性 (たとえば、README) は、個別のファイルとして物理的に保存されており、-a README が指定されると単独で表示されます。

SD-UX 属性の完全なリストについては、sd(4) のマンページを参照してください。

カスタムリストの作成

swlist のオプションおよびデフォルトにより、ユーザーの特定の要求に合うリストを作成できます。リストは、ローカルホストにインストールされているソフトウェアプロダクトのリストと同じくらい簡単なものでも、あるいはインストールされたファイル、ファイルセット、サブプロダクト、プロダクト、バンドルの複数カラムのリストと同じくらい複雑なものでも作成できます。

たとえば、コマンド行で one_liner オプションを変更するには、次のコマンドを入力します。

swlist -x one_liner="name revision size title"

ローカルホストにインストールされている全プロダクトのリストを次のように表示します。

RX              1.98    9845     RX X Terminal - all software
ALLBASE         8.00.1  6745     Database Products
C-LANG          2.5     5678     Programming Language
DIAGNOSTICS     2.00    56870    Hardware Diagnostic Programs
DTP68           2.00    26775    Desktop Publishing
LISP-LANG       8.00.1  90786    LISP Programming Language
WINDOWS         2.06    10423    Windowing Products

このリストは、左の列から順に、プロダクトのタグ、リビジョン番号、サイズ (K バイト)、タイトルつまり正式名を表示しています。

注記: コマンド行で指定したソフトウェアレベルおよび属性はすべて、デフォルトオプションファイルの値に優先します。

また、デフォルトファイルの中にある one_liner のデフォルト値を {revision size title} に変更することもできます。その場合、ホスト (host2) 上の C 言語プロダクトのリストは次のようになります。

swlist C-LANG @ host2

C-LANG.C-COMPILE     8.0    1346       C Compiler Components
C-LANG.C-LIBS        8.0    2356       Runtime Libraries
C-LANG.C-MAN         8.0    1976       Programming Reference

パッチのリスト

ソフトウェアパッチおよびその状態をリストするために swlist を使用できます。

ソフトウェアコードワードおよびカスタマ ID の使用

swlist コマンドでは、コードワードで保護されているソフトウェアを表示しようとするとコードワードの入力が要求される場合があります。コマンド行または GUI から新しいコードワードを入力することもできます。この処理は、swinstall と同じです。詳細については、「ソフトウェアコードワードおよびカスタマ ID の使用」を参照してください。

レベル別ソフトウェアのリスト

-l level オプションを使用すると、指定したレベル (depotbundleproductsubproductfileset または file) に至るまでのすべてのオブジェクトをリストすることができます。

起点としてのレベルを選択して、そのレベルまでの項目のみがリストされます。

表 3-4 -l オプション

オプション

アクション

swlist -l root

ルートレベル (指定したターゲットホスト上のルート) を表示

swlist -l shroot

共有ルートを表示

swlist -l prroot

プライベートルートを表示

swlist -l bundle

バンドルのみ表示

swlist -l product

プロダクトのみ表示

swlist -l subproduct

プロダクトおよびサブプロダクトを表示

swlist -l fileset

プロダクト、サブプロダクト、ファイルセットを表示

swlist -l file

プロダクト、サブプロダクト、ファイルセット、ファイル、番号 (ソフトウェアライセス関連で使用) を表示

swlist -l category

パッチの定義にカテゴリオブジェクトを含むパッチについて、利用可能なパッチの全カテゴリを表示

swlist -l patch

適用された全パッチを表示

 

ソフトウェアリストの起点は、必ず-l および-a オプションのオペランド (あるいは level または one_liner オプション) から指定されます。プロダクト名に加え、希望するレベル、リストするソフトウェア属性を指定しなければなりません。

注記: 以降の項における例では、one_liner オプションの値を空白にしてあります。
プロダクト (product) レベルの指定

ソフトウェアセレクションのレベルを指定した場合、swlist はそのレベルのオブジェクトに加え、そのレベルより上の全オブジェクトをリストします。上のレベルには、# 符号で「注釈」が付いています。したがって、指定したレベル (プロダクト (products)、サブプロダクト (subproducts)、ファイルセット (filesets)、ファイル (files)) のみ注釈が付きません。これにより、swlist からの出力を他のコマンドへの入力として使用できます。例外は次のとおりです。

1) ファイルのみから構成されるリスト、ファイルレベルの出力は他のコマンドでは使用できません。

2) ソフトウェア属性 (-a-v) を含むリスト

たとえば、ローカルホストにインストールされている、すべての products を表示したい場合のコマンドは、次のとおりです。

swlist -l product

この場合、次のようなリストが表示されます。

NETWORKING
SAM
OPENVIEW
PRODUCT A
SOFTWARE Z
PRODUCT B
.
.
.

プロダクト名が注釈になっていないのは、そのレベルを表示するような要求がされていて、それより上のレベルはないためです。

サブプロダクト (subproduct) レベルの指定

次の例では、ローカルホスト上で、NETWORKING プロダクトがサブプロダクト ARPA および NFS を含み、それぞれのオブジェクトのサイズ (K バイト) を表示します。

swlist -l subproduct -a size NETWORKING

# NETWORKING              9072
  NETWORKING.ARPA         4412
  NETWORKING.NFS          4660

ファイルまたはファイルセットは、そのレベルをコマンド行で指定していないので、このリストに表示されていません。

ローカルホストにある NETWORKING プロダクトの名前およびリビジョン番号を表示したい場合のコマンドは、次のとおりです。

swlist -l subproduct -a revision NETWORKING

プロダクト名は、-a オプションを指定しなくても必ず表示されます。

ファイルセット (fileset) レベルの指定

次の例では、-l オプションを使用して、ローカルホストの NETWORKING プロダクトの全ファイルセット、およびそれぞれのタイトルを含むリストを表示します。

swlist -l fileset -a title NETWORKING

# NETWORKING                    Network Software
  NETWORKING.ARPA-INC           ARPA include files
  NETWORKING.ARPA-RUN           ARPA run-time commands
  NETWORKING.ARPA-MAN           ARPA manual pages
  NETWORKING.LANLINK            CORE ARPA software
  NETWORKING.NFS-INC            NFS include files
  NETWORKING.NFS-RUN            NFS run-time commands
  NETWORKING.NFS-MAN            NFS manual pages

ここでも、注釈 (#) の付いている行は、サブプロダクト (NETWORKING.ARPA NETWORKING.NFS) およびプロダクト (NETWORKING) レベルを表しています。他の行はファイルセットです。

ファイル (file) レベルの指定

次の例では、-l オプションを使用して、サブプロダクト NETWORKING.ARPA のすべてのファイルを含む総合リストを作成します。

swlist -l file NETWORKING.ARPA

# NETWORKING.ARPA
# NETWORKING.ARPA_INC
  NETWORKING.ARPA_INC:/usr/include/arpa/ftp.h
  NETWORKING.ARPA_INC:/usr/include/arpa/telnet.h
  NETWORKING.ARPA_INC:/usr/include/arpa/tftp.h
  NETWORKING.ARPA_INC:/usr/include/protocols/rwhod.h
.
.
.
 
# NETWORKING.ARPA_RUN
  NETWORKING.ARPA_RUN:/etc/freeze
  NETWORKING.ARPA_RUN:/etc/ftpd
  NETWORKING.ARPA_RUN:/etc/gated
  NETWORKING.ARPA_RUN:/etc/named
.
.
.
 
# NETWORKING.ARPA_MAN
  NETWORKING.ARPA_MAN:/usr/man/man8/ftpd
  NETWORKING.ARPA_MAN:/usr/man/man8/gated

注釈 (#) の付いている行は、要求されたレベル (NETWORKING.ARPA) および指定されたファイルレベルより 1 つ上のレベルであるファイルセット (NETWORKING.ARPA_INCNETWORKING.ARPA_RUNNETWORKING.ARPA_MAN はすべてファイルセット) です。注釈印のない行はファイルです。

デポ (Depot) リスト

swlist で表示できるもう 1 つの種類のオブジェクトは、デポリストです。これにより、ホストにあるすべての登録されたデポをリストすることができます。これを行う場合、-l depot オプションを組み合わせて使用できます。

表 3-5 デポのリスト

swlist 構文

結果

swlist -l depot

ローカルホストにあるすべてのデポをリストする

swlist -l depot @ hostA

hostA にあるすべてのデポをリストする

swlist -l depot -v @ hostB

hostB にあるすべてのデポを冗長モードでリストする

 

冗長 (verbose) リスト

-v オプションを指定すると、冗長なリストが作成されます。冗長なリストは、プロダクト、サブプロダクト、ファイルセット、またはファイルのすべての属性を表示する場合に使用します。

冗長出力により、それぞれの属性がその名前 (キーワード) でリストされます。属性は 1 行に 1 つリストされます。この長いリストの表示から、特定のフィールドを見るために grep sed で出力を後処理 (フィルター) できます。

特定のソフトウェアレベルの属性は、swlist コマンドで表示されたソフトウェアプロダクトの名前に基づいて表示されます。たとえば、swlist -v NETWORKING により、次のように表示されます。

tag                 NETWORKING
instance_id         7869
control_directory
size                9072
revision            2.1
title               Network Software
mod_time
directory
vendor.information  Hewlett-Packard Company
is_locatable        true
architecture        HP-UX_9000
machine_type        9000
os_name             HP-UX
target.os_release   B.11.00*

-v オプションを-l オプションと一緒に使用する事例は次のとおりです。

  • バンドルのすべての属性を表示する場合、 swlist -v -l bundle を使用します。

  • プロダクトのすべての属性を表示する場合、 swlist -v -l product を使用します。

  • プロダクトおよびサブプロダクトのすべての属性を表示する場合、 swlist -v -l subproduct を使用します。

  • プロダクト、サブプロダクト、ファイルセットのすべての属性を表示する場合、 swlist -v -l fileset を使用します。

  • プロダクト、サブプロダクト、ファイルセット、ファイルのすべての属性を表示する場合、 swlist -v -l file を使用します。

次の表は、swlist で表示される属性の種類のサンプルリストです。これらの属性のすべてが、各ソフトウェアレベルあるいはオブジェクトごとに存在するわけではありません。このリストは、ベンダーが提供する情報により変更できます。すべての属性の正式なリストとしてこのリストを使用してはいけません。特定のレベルまたはオブジェクトの属性の完全なリストを表示する場合、システムで swlist -v -l level (前述参照) または swlist -v software_selections (次の例参照) を使用します。

表 3-6 サンプル属性

属性

説明

architecture

プロダクトがサポートしているターゲットシステム

category

ソフトウェアのタイプ

copyright

オブジェクトに関する著作権情報

mod_time

配布メディアが作成された日付

description

オブジェクトに関する詳しい情報

instance_id

ソフトウェアプロダクトを一意に識別する

title

オブジェクトの長い正式名

mode

ファイルのパーミッションモード

mtime

ファイルを最後に更新した時刻

owner

ファイルの所有者 (文字列)

path

ファイルのフルパス名

corequisite

現ファイルセットが機能するために、configured 状態である必要があるファイルセット

prerequisite

現在のファイルセットを正しくインストールまたは構成するために必要とするファイルセット

readme

従来の readme のような情報、リリースノートなど

revision

オブジェクトのリビジョン番号

size

サイズ (バイト)、すべてのファイルセットの内容のサイズ

state

ファイルセットの現在の状態

 

次に冗長リストの例をいくつか示します。

ローカルホストで次のようにコマンドを入力すると、

swlist -v -l file NETWORKING.ARPA-RUN

以下のようにリストが表示されます。

#NETWORKING.ARPA
tag:          ARPA-RUN
instance_id   1
revision      1.2
title         ARPA run_time commands
size          556
state         configured
corequisite   NETWORKING.LANLINK
is_kernel     true
file          etc/freeze
path          /etc/freeze
type          f
mode          0755
owner         bin
group         bin
uid           2
gid           2
mtime         721589735
size          24
file          etc/ftpd
path          /etc/ftpd
type          file
mode          0555
owner         bin
group         bin
uid           2
gid           2
mtime         721589793
size          9
...

次のコマンドを入力すると、

swlist -v NETWORKING.ARPA-RUN

以下のようにリストが表示されます。

# NETWORKING.ARPA
fileset
tag           ARPA-RUN
instance_id   1
revision      1.2
title         ARPA run_time commands
size          556
state         configured
corequisite   NETWORKING.LANLINK
is_kernel     true
mod_time      733507112
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