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Software Distributor 管理者ガイド: HP-UX 11i v1、および HP-UX 11i v2 > 第3章 インストールしたソフトウェアの管理

インストールしたソフトウェアの削除 (swremove)

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swremove コマンドは、ホストにインストールされたソフトウェアを削除します。削除する前に、ソフトウェアはまず構成が解除されます。また、swremove はソフトウェアデポにコピーしたソフトウェアプロダクトの削除も行います。

swremove の機能と制限

  • 指定された位置からファイルを削除します。シンボリックリンクを削除するときは、シンボリックリンクのターゲットは削除しません。また、削除されなかった使用中のファイルをリストします。

  • (直接指定する任意のソフトウェアに加えて) 操作するソフトウェアを自動選択するために依存関係を自動的に使用します。

  • 削除機能の一部として次の制御スクリプトを実行できます。

    Unconfigure

    構成スクリプトによって実行されたホストの構成を解除します。

    Checkremove

    各ターゲットで削除と構成解除が実行されたかどうかを確認します。このチェックに失敗すると、オブジェクトは削除できません。

    Preremove

    追加のファイル操作 (以前インストールしたスクリプトで作成したファイルの削除など) を実行できます。

    Postremove

    ファイルセットまたはプロダクトを削除した直後の追加削除操作 (「ロールバック」ファイルの復元など) を実行できます。

    詳細については、第11章 「制御スクリプト」を参照してください。

  • 代替ルートからソフトウェアを削除するときには、swremove は自動的には構成解除を実行しません。

swremove GUI の使用

本項では、GUI の概要について説明します。

swremove コマンドは、ルート、代替ルート、デポから削除する場合、それぞれ動作が異なります。デポから削除する場合のインタフェースの違いは、「デポ内にあるソフトウェアの削除」の項に記述しています。

削除の処理には 4 つの手順があります。

表 3-8  GUI での削除手順

1. 開始

swremove GUI を起動します。

2. ソフトウェアの選択

削除するソフトウェアを選択します。

3. 解析 (プレビュー)

選択したソフトウェアが正常に削除されるかどうかを決定するために削除を解析 (プレビュー) します。

4. 削除

実際の削除を実行します。

 

手順 1:開始

削除セッションのための GUI/TUI を開始するには、次のコマンドを入力します。

/usr/sbin/swremove

コマンド行でソフトウェアを指定しない限りは、GUI が自動的に実行されます。GUI を実行してさらにソフトウェアを指定するには、-i オプションを含めます。たとえば、BUNDLE1 のプレビュー (解析のみ) セッションで GUI を使用するには 次のように入力します。

swremove -i -p /MyDepot/BUNDLE1

[Software Selection] ウィンドウが表示されます。

手順 2: ソフトウェアの選択

本手順では、[Software Selection] ウィンドウを使用して、削除したいソフトウェアを選択します。

図 3-2 swremove の [Software Selection] ウィンドウ

swremove の [Software Selection] ウィンドウ
  1. オブジェクトリストからソフトウェアを選択します。

    1. 項目を強調表示します。

    2. [ActionsMark For Remove] を選択します。

      または

      マウスの右ボタンをクリックしてポップアップメニューを表示し、[Mark For Remove] を選択します。

    ソフトウェアを選択すると、オブジェクトリストの [Marked?] フラグが [Yes] (はい) に変わります (フラグ [Partial] (一部) は、ソフトウェアオブジェクトの特定構成要素を選択するときにのみ表示されます)。

  2. (オプション) 追加のソフトウェアを選択するには、[ Actions] メニューから選択します。

    • [ Change Target] により、ソフトウェアを削除する代替ルートを選択できます。

    • [Add Software Group] により、以前に保存したソフトウェアセレクションのグループを再度呼出して再利用できます。

    • [Save Software Group] は、グループとしてマークを付けた現在のリストを保存します。SD は、 $HOME/.sw/software/または指定するディレクトリにグループ定義を保存します。

    • [Show Description of Software] (オブジェクトリストの一項目だけを強調表示したときにのみ利用可能) は、選択したソフトウェアに関する詳細情報を表示します。

  3. [Actions→Install] を選択して、解析 (プレビュー) 手順を開始します。[Analysis] ダイアログが表示されます。

手順 3: 解析 (プレビュー)

本手順では、選択されたソフトウェアを SD-UX が解析します。

[Remove Analysis] ダイアログは解析プロセスに関するステータス情報を表示します。解析が完了して、ホストのステータスが [Ready] (準備完了) を表示したら、[OK] をクリックして実際の削除を開始します (「手順 4: 削除」を参照)。その後、[Analysis] ダイアログが [Remove] ウィンドウに置き換えられます。

(プレビューセッションを開始した場合は、解析後に削除を終了します。[Cancel] をクリックすると、[Software Selection] ウィンドウに戻ります。)

図 3-3 [Remove Analysis] ダイアログ

[Remove Analysis] ダイアログ

解析の終了後、選択されたソフトウェアの中で削除できるものがある場合、ステータスは [Ready] (準備完了) または [Ready with Warnings] (準備完了 (警告あり)) となります。削除できるものがない場合、ステータスは [Excluded from task] (作業から除外されました) となります。

[Products Scheduled] カラムは、選択されたプロダクトの内で削除する準備ができているプロダクトの数を表示します。削除できるプロダクト全体には、次のプロダクトが含まれます。

  • 依存関係のためにマークされたプロダクト

  • バンドル内にマークされたプロダクト

  • 部分的におよび完全にマークされたプロダクト

解析でエラーが発生したプロダクトは自動的に除外されます。ホストターゲットが除外された場合、削除を続行できません。ホストが解析に失敗すると、警告ダイアログボックスが表示されます。

次の動作も利用可能です。

  • [Product Summary] は、プロダクトやバンドルに関する追加情報を与え、依存関係、著作権、ベンダーなどに関する追加情報を表示する [ Product Description] ボタンを提供します。

    [Projected Action] カラムには、どのタイプの削除が行われるかが表示されます。タイプには次のものがあります。

    Remove

    プロダクトが存在していて、削除されます。

    Filesets Not Found

    指定されたファイルセットが見つかりませんでした。

    Skipped

    プロダクトは削除されません。

    Excluded

    解析フェーズエラーが発生したため、プロダクトは削除されません。エラーの詳細は、ログファイルを参照してください。

    ([Product Summary] のリストは、オブジェクトリストではありません。ここでは、プロダクトをオープンしたり、アクションをしたり、カラム表示を変更したりできません。)

  • [Logfile] は、ログファイルに記述された詳細な削除情報をスクロール可能な形で表示します。

  • [Re-analyze] は、再度解析を行います。

手順 4: 削除

本手順では、SD-UX が実際の削除を実行します。

[Analysis] ウィンドウで [OK] ボタンをクリックすると、SD-UX は削除を開始し、[Remove] ウィンドウ (図 3-4 「[Remove] ウィンドウ」) を表示します。このウィンドウには、ステータス情報が表示されます。

次のアクションボタンが使用できます。

  • [Done] は [Software Selection] ウィンドウに戻します。その後、別の削除を開始するか GUI を終了 ([ FileExit]) できます。

  • [Product Summary] は、削除およびプロダクト情報 (名称、リビジョン番号、削除結果、削除概要) を表示します。

  • [Logfile] は、ログファイルを表示します。

図 3-4 [Remove] ウィンドウ

[Remove] ウィンドウ

コマンド行での削除

構文

swremove [XToolkit Option] [-d|-r] [-i] [-p] [-v] [-C session_file] [-f software_file] [-Q date] [-S session_file] [-t target_file] [-x option=value] [-X option_file] [software_selections] [@ target_selections]

オプションとオペランド

XToolkit Option

GUI の X ウィンドウオプション。「XToolkit オプションとディスプレイフォントの変更」を参照してください。

-d

インストールされたソフトウェアではなく、デポに対して操作します。詳細は、「デポ内にあるソフトウェアの削除」を参照してください。

-i

GUI/TUI の対話型のセッションを起動します。GUI/TUI で、ソフトウェアセレクションを「事前に指定する」ために使用します。

-p

解析フェーズを実行して削除操作をプレビューし、終了します。

-r

代替ルートディレクトリを操作します。

-v

stdout への冗長出力をオンにし、すべての操作内容を画面に表示します。

-C session_file

コマンドを実行し、現在のオプションおよびオペランド値を他のセッションで再利用できるように session_file へ保存します。「セッションファイル」を参照してください。

-f software_file

コマンド行ではなく (または追加して) 個別ファイルからソフトウェアセレクションのリストを読み取ります。「ソフトウェアファイル」を参照してください。

-Q date

ジョブを指定日にスケジュールします。「コマンド行によるジョブのスケジューリング」および第6章 「リモート操作の概要」を参照してください。

-S session file

以前の削除セッションで session_file に保存された値に基づいてコマンドを実行します。「セッションファイル」を参照してください。

-t target_file

コマンド行ではなく (または追加して) 個別ファイルからターゲットセクションリストを読み取ります。「ターゲットファイル」を参照してください。

-x option=value

option の値を value に設定し、デフォルト値またはオプションファイルの値を打ち消します。「コマンドオプションの変更」を参照してください。

-X option_file

option_file からセッションのオプションや処理情報を読み取ります。以下の「コマンドオプションの変更」を参照してください。

software_selections

削除するソフトウェアオブジェクト。「ソフトウェアセレクション」を参照してください。

target_selections

コマンドのターゲット。「ターゲットセレクション」を参照してください。

コマンドオプションの変更

(-x オプションを使用する) コマンドを実行するときに追加のコマンド行オプションを指定するか、または定義済みの値をファイルから読み取って、このコマンドの動作を変更することができます。次の表に、swremove に適用されるデフォルトおよびオプションを示します。

表 3-9 swremove のコマンドオプションとデフォルト値

  • admin_directory=/var/adm/sw

  • agent_auto_exit=true

  • agent_timeout_minutes=10000

  • auto_kernel_build=true

  • autoreboot=false

  • autoremove_job=false

  • autoselect_dependents=false

  • autoselect_reference_bundles= true

  • compress_index=false

  • controller_source=

  • distribution_target_directory= /var/spool/sw

  • enforce_dependencies=true

  • enforce_scripts=true

  • force_single_target=false

  • installed_software_catalog= products

  • job_title=

  • log_msgid=0

  • logdetail=false

  • logfile=/var/adm/sw/swremove.log

  • loglevel=1

  • mount_all_filesystems=true

  • polling_interval=2

  • preview=false

  • remove_empty_depot=true

  • reuse_short_job_numbers=true

  • rpc_binding_info= ncacn_ip_tcp:[2121] ncadg_ip_udp:[2121]

  • rpc_timeout=5

  • run_as_superuser=true

  • select_local=true

  • software=

  • software_view=products

  • targets=

  • verbose=1

  • write_remote_files=false

 

詳細情報

各デフォルトの詳細については、付録 A 「コマンドオプション」を参照してください。

削除タスクと例

ローカルホストのデフォルトデポから MYSOFT と呼ばれるソフトウェアプロダクトを削除するには、次のように入力します。

swremove -d MYSOFT

次のようにして、ローカルホストにインストールされた C および Pascal のプロダクトの削除をプレビューします。

swremove -p cc pascal

次のようにして、HP Omniback の特定のバージョンを削除します。

swremove Omniback,l=/opt/Omniback_v2.0

次のようにして、ローカルデポの全内容を削除します。

swremove -d \* @ /var/spool/sw

バンドルの削除

バンドルの削除によって、必ずしも、そのバンドル内のすべてのファイルセットが削除されるわけではありません。SD-UX の依存関係の管理機能によって、別のバンドルが特定のファイルセットを必要としている場合には、そのファイルセットは削除されません。たとえば、バンドル Pascal FORTRAN の両方がファイルセット Debugger.Run を使用しているときに FORTRAN を削除しようとしても、ファイルセット Debugger.Run はバンドル Pascal にも使用されているので削除されません。これは、あるバンドルの削除によって別のバンドルで必要なファイルセットが、不用意に削除されないようにするものです。

パッチの削除

次の条件が充たされなければ、パッチソフトウェアを削除できません。

  • 削除するパッチに対応するロールバックファイルが、再インストールに利用できる場合。

または

  • 削除するパッチによって変更されたベースソフトウェアが同時に削除される場合 (ベースソフトウェアを削除すると、そのソフトウェアに関連したパッチも削除されます)。

パッチの削除の詳細については、第5章 「HP-UX のパッチとパッチ管理」を参照してください。

複数のバージョンの削除

swremove GUI を使用すると、プロダクトの複数バージョンを簡単に削除できます。

各プロダクトの異なるバージョンが、その位置を示すディレクトリとともにオブジェクトリストに表示されます。複数のバージョンを選択するということは、product:/location directory の組み合わせを意味します。デフォルトでは、位置は [Software Selection] ウィンドウには表示されません。位置を表示するには、GUI の [Columns Editor View → Columns...] メニュー項目を使用し [Product Directory] メニュー項目を有効にします。

選択フェーズではプロダクトのバージョンを 1 つ以上選択できます。解析中に、プロダクトのバージョンがターゲットの異なる位置にある場合、警告を発します。プロダクトがターゲットに存在する場合は削除されます。プロダクトがターゲットに存在しない場合、そのプロダクトは単にスキップされます。[Remove Analysis] ウィンドウの [Product Summary...] ボタンには、削除フェーズを開始すると削除される各プロダクトに関する概要が表示されます。

(デポには複数のバージョンのプロダクトを持つことが可能です。デポから削除する場合、特別な処理やチェックは一切必要ありません。)

代替ルートからのソフトウェアの削除

ソフトウェアは、ルートディレクトリ (/) または代替ルートディレクトリに対して削除できます。代替ルートは、ルートディレクトリにはありませんが、スタンドアロンシステムのルートディレクトリとして機能します。つまり、マウントを解除して独立したシステムとして機能できるシステムです。ソフトウェア削除で使用される情報ファイルはすべて、ルートボリューム上の IPD ではなく、この代替ルートの下にあるインストール済プロダクトデータベース (「インストール済プロダクトデータベース」参照) から取り出されます。

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