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Serviceguard の管理 > 第2章 Serviceguard のハードウェア構成

冗長ディスクストレージ

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 ≫ 索引

クラスタのノードはそれぞれルートディスクを持っています。ただし、構成されているパッケージに関連するデータやプログラムに複数のノードがアクセスできるように、各ノードは物理的に異なる他のディスクにも接続されています。このようなアクセスは、Logical Volume Manager (LVM) または Veritas Volume Manager (VxVM) (HP-UX のリリースでサポートされている場合は Veritas Cluster Volume Manager (CVM)。「Symantec 社の Veritas CFS と CVM」を参照してください) などの Storage Manager により提供されます。一度に複数のノードが LVM および VxVM ディスクストレージグループをアクティブにすることはできません。ただし、フェイルオーバーパッケージを移動した場合は、このストレージグループは、引き継ぎノードによってアクティブにできます。あるフェイルオーバーパッケージが所有するストレージグループ内のディスクはすべて、元のノードとそのパッケージのすべての引き継ぎノードに接続されなければなりません。ディスクストレージに冗長性を持たせるには、RAID を使用するかソフトウェアによるミラー化を行います。

サポートされているディスクインタフェース

2 つ以上のノード (共有データディスク) に接続されるディスクでは、以下のインタフェースを使用できます。

  • シングルエンド型 SCSI

  • SCSI

  • Fibre Channel

すべての SCSI ディスクがサポートされるわけではありません。現在サポートされているディスクのリストについては、『HP Unix Servers Configuration Guide』(当社担当者へお問い合わせください) を参照してください。

注記: PCI SCSI アダプタを備えたシステムがクラスタ内にある場合には、同じ共有 SCSI バスに PCI と NIO SCSI アダプタの両方を接続することはできません。

外部で共有されている Fast/Wide SCSI バスでは必ず、共有バスのディスクにインラインターミネータを取り付けてください。詳しくは、第8章 「クラスタのトラブルシューティング」を参照してください。

SCSI バスの優先順位を決めて割り当てる際に、複数のノードが共有するバスを 1 つのノードで制御できます。ただしこれは、共有バス上の各ノードのコントローラに割り当てられている SCSI アドレスにより決まります。すべての SCSI アドレスは、すべてのインタフェースカードのアドレスを含めて、共有バス上の全デバイスで重複することはできません。

データ保護

次のどちらかの方法を使って、高可用性システムのデータを保護することが必要です。

  • ディスクのミラー化

  • RAID レベルとマルチデータパスを使ったディスクアレイ

ディスクのミラー化

ディスクのミラー化は、データ保護を実現する 1 つの方法です。Serviceguard のパッケージに使用されている論理ボリュームは、ミラー化する必要があります。ただし、Serviceguard はディスク上のデータを保護しません。この保護機能は、当社の Mirrordisk/UX 製品で LVM 記憶領域に付加され、Veritas Volume Manager で VxVM (および HP-UX リリースでサポートされている場合は CVM。「Symantec 社の Veritas CFS と CVM」を参照してください) に付加されます。ソフトウェアミラー化を使用して論理ボリュームを構成する場合は、各ミラー化セットのメンバーはまったく同一のデータを持ちます。1 つのディスクに障害が発生した場合、記憶領域マネージャは、ミラー化された別のディスクへアクセスすることにより、自動的にデータを使用可能にします。オンラインバックアップを実行したり、さらに高レベルの高可用性を実現するために、LVM で 3 ウェイのミラーリング (または、VxVM の追加プレックス) を使用できます。

Fibre Channel や SCSI バスの障害から保護するため、データの各コピーは個別のバスでアクセスできるようにする必要があります。つまりデータのすべてのコピーを、同じバスに接続されたディスクドライブに保存することはできません。

高可用性を確保するためにはデータディスクとルートディスクの両方をミラー化することが重要です。データディスクをミラー化していないときにディスク障害が発生すると、ディスクを交換してデータを復元するまでクラスタ内のどのノードでもアプリケーションが実行できなくなります。ルートディスクに障害が発生した場合は、データは共有されているので、アプリケーションはクラスタ内の他のノードで実行できます。ただし、ルートディスクに障害が発生した場合のシステムの動作は予測できません。システムは動作を継続していて、アプリケーションがハングしているという状況も発生します。その場合には、故障したノードが停止するまで、アプリケーションは他のノードで再起動できません。ルートディスクをミラー化すると、ルートディスクに障害が発生してもシステムは通常の動作を継続でき、このような中断がなくなります。

RAID レベルとマルチデータパスを使ったディスクアレイ

データを保護する別の方法として、RAID レベル 1 や RAID レベル 5 のようなデータの冗長性を提供するハードウェア RAID のディスクアレイを使用する方法もあります。ディスクアレイにより、ディスクに対するデータ冗長性が提供されます。このデータ保護方法は、各ノードとアレイ間の冗長ホストバスインタフェース (SCSI や Fibre Channel) と組み合わせて使用する必要があります。

冗長インタフェースを使用することにより、I/O チャネル内の単一点障害を防止できます。また、RAID 1 または RAID 5 の構成により、記憶装置に冗長性を持たせることができます。

マルチパスについて

マルチパスは、HP-UX 11i v3 では自動的に構成され、ネイティブマルチパスと呼ばれます。また、場合によっては、EMC Powerpath などの他社製ソフトウェアで構成することもできます。

注記: Veritas Volume Manager (VxVM) のバージョン 4.1 以降と Symantec 社の Dynamic Multipathing (DMP) は、HP-UX 11i v3 でサポートされていますが、マルチパス機能と負荷バランス機能は提供していません。DMP はパススルードライバとして動作し、マルチパスと負荷バランスは、代わりに HP-UX の I/O サブシステムで制御されます。

HP-UX 11i v3 でのマルチパスについての詳細は、以下のマニュアルを参照してください。

  • http://docs.hp.com/ -> [By OS Release] -> [11i v3] -> [Storage Area Management] ホワイトペーパー -> 『HP-UX 11i v3 Native Multipathing for Mass Storage』(英語版のみ)

  • http://docs.hp.com/ja -> [HP-UX 11i v3 Operating Environments] -> [システム管理] ->『HP-UX システム管理者ガイド: 論理ボリュームの管理

また、「デバイスファイル名について (デバイス特殊ファイル)」も参照してください。

Event Monitoring Service によるディスクの監視

LVM を使用している場合、ディスク監視機能を構成することにより、EMS HA モニター (別製品 B5736DA) のディスク監視機能を使って、障害が発生したディスクドライブを検出できます。監視機能を設定することにより、パッケージのフェイルオーバーを起動したり、ディスク障害イベントを Serviceguard その他のアプリケーションに通知したり、電子メールで通知することができます。詳しくは、http://docs.hp.com/ja -> [ハイアベイラビリティ] から入手できる『 High Availability Monitors ユーザーガイド』 (B5736-90071) を参照してください。

障害が発生したディスク機構の交換

ディスク障害の発生後、ミラー化によりデータが保護されますが、障害が発生したディスクは交換する必要があります。従来のディスクを使用している場合は、クラスタを停止させてディスク機構を交換します。ディスクアレイや HA ディスクエンクロージャを使用している場合は、クラスタとアプリケーションを起動した状態でディスクを交換できます。ディスクの交換手順については、第8章 「クラスタのトラブルシューティング」「ディスクの交換」を参照してください。

障害が発生した I/O カードの交換

システム構成によっては、システムがオンライン状態のままで障害が発生したディスク I/O カードを交換できます。処理については、第8章 「クラスタのトラブルシューティング」「I/O カードの交換」を参照してください。

SCSI ディスク構成例

2 つノードを持つクラスタの例を 図 2-2 「高可用性を実現するミラー化ディスクの接続」に示します。各ノードには、ミラー化された 1 つのルートディスクと、一次ノードとして設定された 1 つのパッケージがあります。各ノードが他のノードからパッケージを取り入れられるように、ノードごとにリソースが割り当てられています。各パッケージには 1 つのディスクボリュームグループが割り当てられ、ボリュームグループ内の論理ボリュームはミラー化されています。パッケージ A のディスクとパッケージ B のミラー化されたディスクは、同一インタフェース上にあり、パッケージ B のディスクとパッケージ A のミラー化されたディスクは、別のバス上にあることに注意してください。この構成により、いずれかのバスで障害が発生した場合に単一点障害が除去され、ディスクとミラー化されたディスクのどちらかを使用できます。

図 2-2 高可用性を実現するミラー化ディスクの接続

高可用性を実現するミラー化ディスクの接続

次の図 2-3 「高可用性ディスクアレイがあるクラスタ」は、2 つの I/O チャネルでディスクアレイを各ノードに接続して、同様のクラスタを構成したものです。「マルチパスについて」を参照してください。

図 2-3 高可用性ディスクアレイがあるクラスタ

高可用性ディスクアレイがあるクラスタ

Serviceguard での論理ボリュームの構成の詳細については、第5章 「HA クラスタの構成」を参照してください。

Fibre Channel ディスクの構成例

下記の図 2-4 「Fibre Channel スイッチで接続されたディスクアレイがあるクラスタ」では、ルートディスクには単純なミラーリングが使われていますが、共有記憶領域は、ディスクアレイに接続されている冗長性を持った Fibre Channel スイッチを通してアクセスされます。ケーブル接続は、各ノードが両方のスイッチに接続され、両方のスイッチが、冗長リンクでディスクアレイに接続されるようにセットアップされています。

図 2-4 Fibre Channel スイッチで接続されたディスクアレイがあるクラスタ

Fibre Channel スイッチで接続されたディスクアレイがあるクラスタ

このタイプの構成では、ネイティブな HP-UX または他のマルチパスソフトウェアを使います。「マルチパスについて」を参照してください。

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