本文に進む 日本−日本語
日本HPホーム 製品とサービス お客様サポート/ ダウンロード ソリューション ご購入の方法
≫ お問い合わせ
詳細検索オプション
日本HPホーム
Serviceguard の管理 > 第5章 HA クラスタの構成

Veritas Cluster Volume Manager (CVM) による記憶領域インフラストラクチャとファイルシステムの作成

≫ 

テクニカル ドキュメント

PDF版
関連ドキュメント
フィードバック
ここから本文が始まります

 ≫ 目次

 ≫ 索引

注記: CVM (および CFS : Cluster File System) は、HP-UX のいくつかのリリースでサポートされていますが、現行リリースのすべてでサポートされているわけではありません。最新情報については、お使いのバージョンに対応する Serviceguard の最新のリリースノートを参照してください (http://docs.hp.com/ja -> [ハイ アベイラビリティ] -> [Serviceguard] から入手可能です)。

クラスタの構成に加え、別のノードからもデータへアクセスできるように、適切な論理ボリュームインフラストラクチャを作成します この作業は、クラスタを構成する前に、Logical Volume Manager (LVM)、Veritas Volume Manager (VxVM)、または Veritas Cluster Volume Manager (CVM) で行います。クラスタを構成した後で、CVM 構成を使って (Cluster File System を使う場合も使わない場合も) 作成することもできます。また、必要に応じて、ボリュームタイプを混在させることもできます。

移行についての詳細は、付録 G 「LVM から VxVM へのデータ記憶領域の移行」を参照してください。

この項では、Veritas CFS (Cluster File System) を使わずに、Veritas Cluster Volume Manager を構成する方法を説明します。この構成方法は、Serviceguard Extension for RAC 用の raw デバイスを作成するために必要になります。

前項 (「Veritas Cluster File System (CFS) による記憶領域インフラストラクチャの作成」) では、CFS を 使ったクラスタ構成方法を説明しています。

どちらのソリューション (CFS 使用の有無) でも使うコマンドの多くは同じですが、手順が若干異なります。

開始前に、VxVM コマンドが格納されているディレクトリ (/usr/lib/vxvm/bin) がパスに設定されていることを確認してください。vxinstall でルートディスクグループを作成すると、VxVM コマンド、または Veritas Storage Administrator GUI である VEA を使用して、構成作業を実行できます。vxinstall の実行手順については、お使いのバージョンの Veritas 製品のインストールガイドを参照してください。詳細は、お使いのバージョンの『 Veritas Volume Manager 管理者ガイド』を参照してください。

次の作業について、個別に説明します。

  • Volume Manager の初期化

  • CVM を使用するためのクラスタの準備

  • 共有記憶領域用のディスクグループの作成

  • CVM を使ったファイルシステムの作成

プレックス (ミラー) の構成、マルチパス、および RAID 等の詳細については、Veritas Volume Manager に関する HP-UX マニュアルを参照してください。また、http://docs.hp.com にある HP Serviceguard Storage Management Suite のマニュアルも参照してください。

Veritas Volume Manager の初期化

ディスクグループを最初に作成する場合は、Volume Manager を初期化する必要があります。

各ノードに VxVM/CVM をインストールした後、次のコマンドを実行します。

vxinstall

このコマンドにより、VxVM/CVM の初期化手順を案内する、メニュー方式のプログラムが起動されます。

  • CVM 3.5 では、少なくとも 1 つのディスクを含む、rootdg という名前のディスクグループを作成する必要があります。メインメニューから、[カスタム] オプションを選択し、rootdg に含めるディスクを指定します。

    重要: HP-UX のルートファイルシステム (/) として LVM ボリュームグループを使っている場合、Veritas Volume Manager バージョン 3.5 の rootdg は、HP-UX のルートディスクとは異なります。rootdg は、共有記憶領域として使用することもできません。ただし、rootdg は他のローカルファイルシステム (たとえば、/export/home) としては使用できるため、無駄にはなりません。

    ルートディスクグループは、各ノードで 1 度だけ作成する必要があります。

  • CVM 4.1 以降では、特別な Veritas rootdg ディスクを作成する必要はありません。

CVM を使用するためのクラスタの準備

Veritas Cluster Volume Manager (CVM) を使うには、Serviceguard に付属の CVM システムマルチノードパッケージを使って動作しているクラスタが必要になります。これは、ディスクグループを作成する前に、クラスタを構成して起動しておく必要があることを意味します。

システムマルチノードパッケージとマルチノードパッケージは、Serviceguard Manager ではなく、コマンド行を使って構成します。クラスタ全体で有効なこれらのパッケージを構成すると、パッケージのプロパティは、[クラスタのプロパティ] の特殊なタブに表示されます。

注記: クラスタの構成方法は、前項「クラスタの構成」で説明しています。

ハートビートの構成を確認します。CVM 3.5 のハートビートの要件は、バージョン 4.1 以降の場合とは異なっています。

  • CVM 3.5 では、CVM ディスクグループが構成されたクラスタには、ハートビートサブネットは 1 つしか構成できません。

  • CVM 4.1 以降では、クラスタに複数のハートビートを構成するか、スタンバイ付きの単一ハートビートを構成しなければなりません。

どちらのバージョンも、オートポートアグリゲーション、Infiniband、VLAN インタフェースをハートビートサブネットとして使うことはできません。

Veritas クラスタボリュームは、Serviceguard に付属しているシステムマルチノードパッケージによって管理されます。このパッケージは同時にすべてのノードで動作し、フェイルオーバーしません。CVM 3.5 の場合には、Serviceguard は VxVM-CVM-pkg を作成します。CVM 4.1 以降の場合には、Serviceguard は SG-CFS-pkg を作成します。

SG-CFS-pkg パッケージの役割は、以下のとおりです。

  • Veritas 構成ファイル /etc/llttab/etc/llthosts/etc/gabtab の管理

  • 必要なサービス cmvxdcmvxpingdvxfsckd の起動

  • 正しい順番での Veritas プロセス lltgabvxfenodmcvmcfs の起動/停止

以下のコマンドによって、クラスタ情報を CVM に伝えるシステムマルチノードパッケージが作成されます。

  • Veritas CVM 3.5 の場合:

    cmapplyconf -P /etc/cmcluster/cvm/VxVM-CVM-pkg.conf

  • Veritas CVM 4.1 以降の場合: Veritas Cluster File System を使っていない場合には、 cmapplyconf コマンドを使います。CFS を使っている場合には、CVM は CFS 構成要素の一部としてセットアップします。

    cmapplyconf -P /etc/cmcluster/cfs/SG-CFS-pkg.conf

    Begin package verification ...
    Modify the package configuration ([y]/n)?  Y
    Completed the cluster update

cmviewcl コマンドを使って確認することができます。このコマンドを使って上記 CVM 3.5 コマンドの結果を表示すると、以下のように出力されます。

CLUSTER      STATUS       
example      up           

NODE         STATUS       STATE 
ftsys9       up           running 
ftsys10      up           running 

MULTI_NODE_PACKAGES:

PACKAGE      STATUS     STATE    AUTO_RUN   SYSTEM 
VxVM-CVM-pkg  up        running  enabled     yes


注記: VxVM-CVM-pkg.confSG-CFS-pkg.conf など、システムマルチノードパッケージの構成ファイルは編集しないでください。構成ファイルを作成/変更するには、「付録 A」に示す cfs 管理コマンドを使ってください。

クラスタの起動とマスターノードの識別

クラスタが起動していない場合には起動します。これにより特別な CVM パッケージが自動的にアクティブになります。

cmruncl

CVM が起動されると、CVM はマスターノードを選択します。ユーザーはこのマスターノードから、ディスクグループ構成コマンドを実行しなければなりません。マスターノードがどれかを調べるには、クラスタ内の各ノードで次のコマンドを実行します。

vxdctl -c mode

ノードのうちの 1 つが、自分をマスターとして識別します。このノードから、ディスクグループを作成します。

CVM 用のディスクの初期化

CVM ディスクグループに組み込む物理ディスクを、初期化する必要があります。物理ディスクが以前 LVM で使用されていた場合は、pvremove コマンドを使用して、ボリュームグループ内のすべてのディスクから LVM ヘッダーデータを削除しなければなりません (以前に、ディスクを LVM で使用していなかった場合、この操作は不要です)。

ディスクを CVM 用に初期化するには、マスターノードにログオンしてから、vxdiskadm プログラムを使用してディスクをまとめて初期化するか、次の例のように、vxdisksetup コマンドを使用してディスクを 1 つずつ初期化します。

/usr/lib/vxvm/bin/vxdisksetup -i c4t3d4

ディスクグループの作成

次の手順を使って、ディスクグループを作成します。

  1. vxdg コマンドを使用して、ディスクグループを作成します。次の例のように、-s オプションを使用して、共有モードを指定します。

    vxdg -s init logdata c0t3d2

  2. 次のコマンドで、構成を確認します。

    vxdg list

    NAME         STATE                  ID
    
    rootdg        enabled             971995699.1025.node1
    logdata       enabled,shared      972078742.1084.node2

  3. ボリュームの作成の前に、次のようにディスクグループをアクティブ化します。

    vxdg -g logdata set activation=ew

ボリュームの作成

vxassist コマンドを使用して、ボリュームを作成します。次に例を示します。

vxassist -g logdata make log_files 1024m

このコマンドは、logdata というディスクグループ内に、log_files という、1024 MB のボリュームを作成します。このボリュームは、ブロック型デバイスファイル /dev/vx/dsk/logdata/log_files または、raw (キャラクタ型) デバイスファイル /dev/vx/rdsk/logdata/log_files で参照できます。

次のコマンドで、構成を確認します。

vxdg list

CFS とともに CVM を使用している場合は、作成したボリューム上に、CFS コマンドを使ってファイルシステムを作成します。「Veritas Cluster File System (CFS) による記憶領域インフラストラクチャの作成」を参照してください。

CVM のミラー切り離し方針

デフォルトの CVM ディスクミラー切り離し方針は、global です。この場合は、1 つのノードが特定のミラーコピー (プレックス) を参照できなくなると、すぐにすべてのノードからも参照できなくなります。この他に、local という方針があります。この方針では、1 つのノードが特定のミラーコピーを参照できなくなった場合、CVM はそのボリュームへの、そのノードのアクセスだけを非アクティブ化します。

すべてのノードが同じ最新データにアクセスすることが保証される global 方針をお勧めします。local 方針を選択すると、いずれかのノードでミラーコピーのアップデートに失敗してデータが古くなった場合に問題が発生するおそれがあります。他のノードがそのミラーコピーを読み込むと、古いデータを読み込んでしまいます。global 方針を使えば、すべてのノードが最新のミラーコピーだけを使うため、常に整合性のあるデータが読み込まれ、この問題を避けることができます。

この方針は、次のように vxedit コマンドを使用して、ディスクグループごとに再設定することができます。

vxedit set diskdetpolicy=[global|local] <DiskGroupName>

注記: ミラー化されたマルチパス記憶領域を CVM を使用して作成するコマンドについては、http://docs.hp.com にある Veritas Volume Manager に関する HP-UX マニュアルを参照してください。(一部マニュアルの日本語版は、http://docs.hp.com/ja にあります。)

パッケージ構成へのディスクグループの追加

VxVM コマンドでディスクグループを作成した後は、各パッケージの構成ファイル (ASCII 形式) に CVM ディスクグループを指定する必要があります。パッケージが使用する各ディスクグループに対して、DISK_GROUP パラメータを 1 つ記述します。また、パッケージ制御スクリプト内で CVM ディスクグループ、ファイルシステム、論理ボリューム、およびマウントオプションを指定する必要があります。パッケージ構成処理の詳細については、第 6 章を参照してください。

印刷用画面へ
プライバシー 本サイト利用時の合意事項
© 1995-2007 Hewlett-Packard Development Company, L.P.